2024年度の冬山

2024年は色々と変化の多い年だった。
学校を卒業し、就職し、引っ越しなどなど、生活が大きく変わった。
そんなわけで日々忙しく山に行く時間も減ってしまって、、、

なんてことにはならず、研究室とバイトから解放され、休みの日に思う存分山へ行けるように。自分の記録を見返すと2024年は合計54日山へ行っていたようだが、HPで報告した山行は3件だけ。定期的に更新し冬壁をやる人間がいることも主張しておかねば、ってことで2024年度冬シーズンの山行を振り返ってみようと思う。

12/1 八ヶ岳 赤岳主稜
シーズン初めで雪不足を心配していたが、行ってみたら山は真っ白。天気は快晴。珍しく風が弱く非常に快適で楽しい冬壁シーズンインとなった。

12/14 八ヶ岳 峰の松目沢(南西沢)
これは帰ってから知ったことだが、峰の松目沢は南東沢、南西沢と2つあり、メジャーなのは南東沢。今回はマイナーな南西沢を登ったが、ところどころロープを使いつつ沢を詰めていった。こちらもアイスの足慣らしにはちょうどよいルートだった。

12/15 八ヶ岳 裏同心ルンゼ〜小同心クラック
暗いうちから裏同心ルンゼを登り、小同心クラックへと継続した。裏同心ルンゼは初めてだったが、登攀時はほぼ真っ暗だったので気がついたら終了していた、みたいな感じに。小同心クラックへ取り付く頃にはあたりは真っ白で風が強く、極寒。それでもアイゼンアックスを駆使し、一手一手ロープを伸ばすクライミングは非常に楽しかった。色々と反省点も多かったが、気づきの多い充実した山行だった。

12/29-30 常念岳 東尾根
年末の天気予報があまりよろしくないため当初予定してた計画を変更し、常念へ。初日はひたすらラッセルし幕営適地まで。2日目に山頂を踏んで下山した。

2025/1/3 八ヶ岳 峰の松目沢(南東沢)
1ヶ月前に行っていないほうの峰の松目沢に。少し氷が薄いところもあったがアックスがよく刺さる。最後の90度、10mほどの滝はなかなか奮闘的であった。

1/4 八ヶ岳 赤岳〜硫黄岳
翌日に長野でスキーをする予定を立てていたため家に帰るのがもったいなく感じ、一人山に残り南八ヶ岳を歩いた。クライミングに慣れてしまったせいか、やはり山は誰かと行くほうが楽しめると感じた。

1/24 八ヶ岳 中山尾根
この週は気温が高かったようで、1pはほぼドライツーリングだった。じゃんけんに勝ち核心ピッチをリードするつもりで行ったがパートナーが2pつなげて登ってしまった、、、
1pのフェースほうが難しく感じたからまあいいか。

1/25 広河原沢3ルンゼ
パートナーがテント代を払いたくない、ということでわざわざ一旦下山して隣の広河原沢に(笑)アプローチが長いせいか、はたまた天気予報が芳しくないせいか南稜含め誰も人がいなかった。雪で埋まっている滝が多くロープを出さずに終わるんじゃないかと思っていたが、最後の最後に激悪Vアイスが出てきて叫びながら登った記憶がある。パートナーいわく摩利支天大滝より悪かったそうな、、、

1/31-2/2 宝剣岳 極楽尾根
人生初の中央アルプス。極楽尾根の登攀日は6時前行動開始、20時テント戻りと、なかなかハードな山行だった。山行記録をHPに載せようと途中までは作成しているのだが、、、
長く、険しく、かっこいい尾根だった。

2/15 谷川岳 一の倉沢、幽ノ沢(偵察)
幽ノ沢F沢を登ろうとしていたが気温が高く、雪崩の危険性が高いため中止し偵察という名の谷川観光。一ノ倉沢出合にテントを張りダラダラと本を読んだり酒を飲んだりしながら雪崩等を観察しようという目論見であった。結局雪崩は全然発生しなかったが、明るい時間にルート、地形、取り付き、地点などを確認できたので来シーズンまたトライしたい。
この谷は何時来ても美しく、恐ろしく、魅力的だ。

2/16 谷川岳 西黒尾根
せっかく大きなザック持ってるし歩荷でもしましょう!ってことで到底日帰りとは思えないクソデカ装備を背負って西黒尾根を登った。本を10冊も持って山を登ったのは当然初めて。前日の偵察時の暇つぶしのために山を渡る全巻、トポ等をザックに入れていた。スキーヤー、ボーダーが多く来シーズンはスキーもやりたいな〜などと考えていた。

3/8-9 赤沢岳 大スバリ沢奥壁
晩冬〜春のクライミングコンビニと呼ばれている(らしい?)赤沢岳へ。冬季クライミングの本によるとテント場までは3〜4時間で、気合を入れれば日帰りも可能だそう。しかし行ってみると駐車場からテント場までは7時間以上かかったため登攀は2日目のみ。左岩稜正面チムニールートに取り付いたが途中敗退という結果に。2泊以上かけてじっくり登りたい岩場だった。

ひとまず今年の冬山は終わり。(残雪期はちょこちょこ行こうと思っているが、、、)来シーズンはスキーをしながら山を歩いたり、担いで登ったりしたいと考えている。

工夫をすれば・・・

残雪期の登山としては特別ブログに記録を残すような内容ではありませんが、今年遠征を控え残り少ない雪シーズン、連休にできずパートナー確保も難しく、時間もない。

そんな4月の1週目に、上越、平標山・仙ノ倉山へ行ってきました。


雪の状況によっては土樽から北尾根を考えていたのですが、今年は雪解けが早いことから北尾根は今度の楽しみに残し、平標登山口から通称、ヤカイ沢ルートと呼ばれている場所から平標山、仙ノ倉山を経て帰路は松手山から平標登山口へ戻る計画に。

ヤカイ沢は、平標登山口から平本新道の登山口へ向かい歩いていく途中、平標山へ向けて突き上げる沢がヤカイ沢で、冬にはちらほら登られているルート。

「ヤカイ沢は冬限定ルート」というフレーズをよくみていたので、沢を冬につめるのか?と思っていたら、そうではなくヤカイ沢に入って左岸を進むと右になだらかな尾根が平本新道側に伸びていて、その尾根に上部で吸収される支尾根から登るのが一般的なようだ。
この日は朝方冷え込んだこともあって雪の状態がよく、そこからもうひとつ先の尾根から平本新道の平標山山頂か100m弱下に合流できそうで、よく登られているラインより少し傾斜も強く、雪も繋がっているラインがあったのでそこから登ることに。当然トレースはなし。
特別急なわけでもなく、技術的に難しいこともない。ただ最善のラインを探しながら登ることが楽しい。

途中、急な雪面で遠征に向けて技術確認のため持ってきたロープやハーネスなどを付けて少し練習をしたのち、平本新道に合流、平標山山頂はすぐそこ。

ここからは一般登山道で平標山から仙ノ倉山まではほとんど雪はなくアイゼンは必要なし。仙ノ倉山から折り返し松手山側から下山。今にも壊れそうな雪庇を気にしながらもどんどん下る。半日のトレーニングは終了。

時間的な制約がある日でも、ちょっとした工夫でトレーニングを充実させることができたと感じられた山行でした。

AM 06:40 平標登山口
AM 08:00 平標山山頂
AM 08:50  仙ノ倉山山頂
AM 11:00 平標登山口下山 

 

古畑 記

谷川岳 一ノ倉沢一ノ沢右壁左方ルンぜ

日程2022.3.10
メンバー 熊谷、吉村(L、記)

3:00にRW駅をスタート。ぼちぼち歩いて丁度日の出ごろ取り付き着。
準備をしていた先行パーティーに先を譲って頂き登攀開始。
少し登った傾斜の立ってきたところでロープを結ぶ。
出だし少々氷質悪い部分あったものの概ね快適。
左方ルンぜ核心のF5を譲って頂き真下まで行ってみるとなんとほぼ氷がないではありませんか…さっきまでの快適さはいずこへ…
悩みながら少し探って申し訳程度に残ってたベルグラを拾って抜けました。

でもF5より、一・二ノ沢中間稜の草付きがなかなか悪くこっちの方が大変でした。
東尾根との合流手前でやっと一息。ここからは快適な雪稜と雪壁。
国境稜線に出る瞬間は感動するよーと言われていましたが、いやはや素晴らしいではないですか。
これはまた来たくなってしまいますね。
15:25山頂。写真撮って肩の小屋で装備片して下山開始。
天神尾根をトボトボ降りて18:30RW駅着。
お疲れさまでした。

F5へ

一・二ノ沢中間稜上部

国境稜線へ

GW西穂高〜奥穂高

GWの5/2~5/4で穂高に縦走に行って来たので投稿させて頂きます。
メンバー 吉村、T(会外)

5/2
2:30深山荘発、穂高平の牧場から適当に取り付くらしいがとくに踏み跡らしいものも見当たらず暗いのとガスで上の方も見えず少々タイムロス…
結局、ここしかないだろうという一番傾斜の緩い藪に突っ込んだら正解でした。2時間ほど濡れた藪と戯れ冷たさに憂鬱になりながらもやっと尾根上に。
ここからは快適かと思ったら今度は踏み抜き多くてかなり疲れました。
11:00前には第一岩峰手前着。やる事済ませまったりし17:00頃就寝。

5/3
5:00幕営地発。風が強い為少し出発を遅らせたが予定通り出た方が良かったかも。
流石に森林限界越えて早朝だけあり快適に歩け、7:30西穂高岳山頂着。
吉村は槍穂高のピークはこれが初めてだがこの後の行程を思うと緊張でテンションは上がらない。
一服していざ今山行の核心へ。
雪壁のクライムダウンがどこも結構傾斜あり怖い。
9:30逆層スラブ、雪は付いていなかったが登りなのもありここはとくに悪くなかった。
天狗のあたりの雪壁をクライムダウンしてたら後続のお兄さんが追い付いてきて前向きでサクサク歩いて行ってしまった。
「あ、ここ前向きでサクサク行けるんだ…」と思いつつ自分たちは慎重にクライムダウン。このお兄さんとは穂高岳山荘まで付かず離れず行くことになるがジャンダルムもロバの耳もクライムダウンしていました。かなり悪かったらしいです。

ジャンダルムの登りで前日だか今日だかに事故があったそうで、途中に残置されていたザックとロープを横目に改めて気を引き締める。
ここの登りはガレてて悪かった。
12:35ジャンダルム、思ってたより狭いピーク。時間も押しているので写真1枚だけ撮りつつ先の様子を確認しさっさと懸垂下降。

ジャンダルムにて

10:30頃から岳沢側の雪の緩みが少々気になり始めていましたがジャンダルムから先の雪壁は飛騨側が多く特に問題ありませんでした。
ロバの耳の下りで飛騨側に懸垂下降2P。
鈍らなナイフリッジになった馬の背を越えてようやく14:30奥穂高岳着。
3人で握手を交わし写真撮影。

奥穂高岳山頂からジャンダルム
右から吉村、Tさん、お兄さん

山頂を満喫後、八ヶ岳並みの高速道路を下って穂高岳山荘へ。
ビールの誘惑には勝てませんでした。買ってしまいました。

5/4
早朝起きると左足の小指がだいぶ痛い…
計画ではこの日は槍まで行き5/5に下山予定。どうするか様子を見ながら予定通り準備をするも結構な痛みなのであきらめて下山することに。
どうやら昨日靴の中で指が当たってしまっていたようです。そんな感じしなかったんだけどなぁ…
3:00一番降りやすそうな涸沢~上高地に下降開始。
6:20横尾
明神館手前ですれ違った方に声を掛けられ誰かと思えば冬に裏同心ルンゼで一緒に登らせて頂いたC山岳会のABさんでした。
覚えてていただけたとは有り難い限りです。
9:00上高地
バスで新穂高へ。

今回の山行は計画の半分くらいしかできず悔しかったしパートナーには申し訳なかったですがいいトレーニングになったので次につなげていきたいです。

八ヶ岳継続・御在所岳

トレーニング山行だけはちょっとずつしてます。そろそろ腹にズシッとくる山行しないと。

●1月14日  八ヶ岳(大同心大滝~小同心クラック~赤岳主稜)
宇都宮、瀧川
6時に美濃戸を歩きだし、予想に反して大同心大滝は1パーティしかいなかった。シーズン始めだし、昨シーズン終盤にドカ落ちしてしまったので氷はどうも怖い。アイス数回目の瀧川君はノーテンション。大したものだ。トボトボ歩いて小同心クラックへ。この日は風もなくて快適でした。稜線をテクテク歩いて地蔵の分岐で14:00。うーん、これでお終いの予定だけど天気穏やかだし、まだ遊べるなぁ。瀧川君に聞いてみると即答で「行きましょう!」。ということで延長戦で赤岳主稜。行者小屋から取り付きまでの登り返しは辛かった・・・。15:30に主稜取り付き、赤岳頂上に17:00。夕陽が綺麗だった。

●1月25~26日 御在所岳(1ルンゼ~3ルンゼ、前尾根)
山野井、宇都宮                               この週末は強烈な冬型でどこも大荒れ予報。ここなら大丈夫かなってことで御在所に行ってみた。1ルンゼは氷が薄くてカッコよかったが2P目はちょっと薄すぎて巻いてしまった。最終ピッチの2段氷柱は登り応えがあったが抜け口がグサグサなのには焦った。何年か振りに泊まった藤内小屋はやっぱりよかった。お風呂、夜景、暖房、スタッフのおじさんたちとの宴。山小屋に泊まることはほとんどないけどここにはまた泊まりたい。翌日は前尾根に挑むがアイゼンで5.9は難しかった。         (記 宇都宮)

↑Mt,Akadake seen from Mt,Yokodake

北海道 カミホロカメットク

北海道の上ホロカメットクに行ってきました。予想を上回る寒さでした。
●期間 3月5~8日
●メンバー 山野井、宇都宮

3/6(ガス、風雪) 化け物岩左ルート
  カミホロ正面壁に行こうとしたが、視界が悪くて山が全く見えない。この際、なんでもいいからとりあえず一本登りましょうということで、沢の対岸に一瞬見えた化け物岩左ルートに転進。
3ピッチ目は気休めのイボイボ以外プロテクションがほとんど取れず、怖い思いをした。視界がなく、地形が分からないのでスマホのGPSを使ってどうにか下山した。
3/7(ガス、風雪)カミホロ正面壁中央クーロワール
寒波が来ていて昨日から氷点下25℃、風速15mという状態が続いていたが、予報では次第に冬型も緩んでくるようだ。少し出発を遅らせていくが、やはり山は見えない。おまけに地形も複雑でよく分からないときてる。安政火口で天気待ち(8:00~9:30頃)をしたが一向に晴れてこないので、適当に見当をつけて尾根に取り付くことにした。と、一瞬ガスが取れて隣りの尾根が正解と判明。急いで詰めあがり、とんでもない寒さと強風の中、11:00過ぎに中央クーロワールに取り付く。すでに足の感覚はない。山野井さんの顔を見ると眉間に氷が張り付いている。取ってあげると皮まで剥がれてしまったようだ・・・。ごめんなさい。このルートも難しくはないがまともなプロテクションは取れなかった。13:40頃、稜線に抜けるとどうにか歩ける程度の風。視界も100m位はあるので稜線回りで降りることにした。同ルート下降を想定していたので時間短縮のために最終ピッチに終了点等を残して来てしまったことを激しく後悔する。
「下降ルンゼ」に逃げ込み、どうにか駐車場まで無事帰りつくことができた。
 
 初めてのカミホロは厳しくも楽しかったです。源泉かけ流し付きの自炊宿も最高でした。10年ほど前に行ったベンネビスを思い出しました。次は三段ルンゼや八つ手岩も行きたいものです。
~備忘録~
レンタカー:¥13000(4日間)
宿泊(白銀荘):¥2700/日
ガス代+高速代:¥6400
千歳空港~ 白銀荘:3時間
(宇都宮 記)

化け物岩を見上げる

化け物岩左3P目

正面壁登攀後

明神南面

明神岳に宇都宮とその友人、私の3人で登りに行きました。

2月2日 岳沢登山口付近にテントを設営、当初予定していた南壁ルンゼは氷が薄そうなので、計画を変更しS字状ルンゼから明神岳主稜線に登ることにした。

2月3日 午前4時テント場を出発、途中明るくなるまで45分?程休憩を入れたが8時15分にはS字状ルンゼを抜けた。クライミング内容は難しい個所もなく快適そのものだった。明神岳主稜線へは樹林の中のラッセルと急な草付を登った。強い風の吹く稜線に10時10分に到着、その後、岳沢南西側へルンゼを適当に懸垂下降を含め下山、テント場で昼食のラーメンを食べた後、自転車で釜トンネルへと下りた。

↑ 赤い線が登攀ライン

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個人的には体調を崩していたが頼もしい友人のおかげで、楽しく登ることができた、また最近は山の中腹だけをゲレンデ的に遊ぶことが多いなか、今回のように稜線まで登り周遊して帰ると、技術的には易しくても充実感は大きいなと感じた。

(記 山野井)

 

錫杖岳 北東壁左ルンゼ

3/1 山野井さんと錫杖岳北東壁左ルンゼへ行ってきました。
参考までに・・・
3:00 槍見温泉
6:30 取付き
9:00 上部雪田
11:30 岩小屋
12:30 槍見温泉
当初上部雪田から烏帽子岩を左から巻いて本峰を目指す予定でしたが、巻道が悪く右側からトラバースをして下降しました。

記 古畑

中央アルプス

メンバー 山野井 宇都宮 古畑 植田

1月9、10日、久しぶりに会の先輩方と中央アルプスへ行ってきました。朝一のロープウェイに乗り千畳敷駅へ、千畳敷カールを宝剣岳方面に歩くも昨日降った雪の影響と天気の急変を考慮して当初予定していたルートを変更して宝剣岳の右の岩峰を登りました。メンバーは山野井さん、古畑さんペア。宇都宮さん、植田ペアに分かれました。山野井さんの案により2ペアは別々のルートを登ることにしました。山野井さんペアと別れ、奇数ピッチを植田、偶数ピッチを宇都宮さんで合計4ピッチ登りました。今回登ったルートは日本登山体系にも載っていませんでしたが、所々先人が残したであろうハーケンがあり難しくて面白いルートでした。久しぶりに宇都宮さんのクライミングを間近で見られて勉強になりました。そして4ピッチ終了し、稜線に上がると物凄い風です。即座に予定を変更し、目を開けていられない程の強風の中、下山しました。

植田 記

東鎌尾根~大槍東面・赤沢山針峰フランケ中央チムニー

・期間 5/1~5/3
・メンバー 山野井、古畑、遠山

秋のヒマラヤ遠征へ向けたトレーニング山行としてGWを利用して北アルプスへ
5/1(雨・曇り)天気は良いと思い乗り込んだ上高地は雨。
まずは当初の予定を見直すことに。
新たに計画を上高地~水俣乗越~槍ヶ岳東面の岩~ババ平~赤沢山へ初日雨のぱらつくなか水俣乗越へ時間には余裕があったがこの後の天候に不安を感じ乗越手前の岩の下で泊まることに。

水俣乗越手前

水俣乗越手前

5/2(晴れ)朝5時過ぎにはテントを発ち東鎌尾根を進む。非常に気持ちの良い尾根。
東鎌尾根末端より下降し山野井さんリードにより大槍東面より脆い岩を繋ぎ最後、北鎌尾根の最終ピッチへ合流して11:20に山頂、槍沢下降。その晩、古畑遠山は練習のひとつとしてハーネスを付けたまま吊り下げオープンビパーク。

東鎌尾根

東鎌尾根

東鎌尾根

東鎌尾根

大槍東面登攀ライン

大槍東面登攀ライン

5/3(晴れ)天気が崩れるとの予報から赤沢山針峰フランケ チムニールートへ。古畑リードで1ピッチを行くも、脆い脆い。フォローをビレイ中三番目に登攀していた山野井さんにアクシデント。頭大の石が自然落石し、これが右肩付近へ強打。1ピッチで終了として下山。

残念だったことは天気と予期せぬアクシデント。しかし大槍東面、赤沢山針峰と、どちらも脆い岩を残置無視して登りオープンビパークなど取り組みたいことは実践できた。個人的に改善すべき点をこれからのトレーニングで取り組みたい。

針峰フランケ中央チムニー

針峰フランケ中央チムニー

記  古畑