こちらは日本登攀クラブ公式ホームページです
※更新情報※
2026/03/08 会員専用資料追加しました。
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2026/3/26~29
メンバー:山野井・熊谷
高校生の頃からやってみたかった「八ヶ岳全山縦走」に行ってきた。
残雪期の明るく快適な山歩きを想定していたのだが・・・結果は
当初予定していた週は天気予報が悪く1週間ずらしたが、結局出発前日から雨が降り出してしまった。
富士見高原ゴルフ場の登山者用駐車場から小雨の中、編笠山を目指す。
途中からみぞれに変わり、気が付くと本降りの雪になっていた。

里では桜が満開になっているというのに、編笠山の頂上は真冬に逆戻り・・

視界も無い中ラッセルで権現岳へ向かうが、固い雪の上に新雪が20cm以上も積もり非常に不安定な状態になっている。


権現岳からの下りの長いハシゴは下部1/3くらいが埋まっていて、いかにも雪崩そうだなぁと思っていたら、案の定2人で数メートル流された・・
今日の幕営予定地、キレット小屋まではコースタイムで1時間半なのだが、雪が深くてさっぱり進まない。ラッセルして先行している山野井君に全く追いつけず、コースタイムの2倍の時間をかけてキレット小屋に着いたのは16時だった・・
結局夜になっても雪は止まず、本降りになる時間もあった・・
初日からこれでは・・と早くも弱気になってしまった。

翌日も踏み跡のない中、新雪が乗った赤岳への登りはなかなか悪く、雪崩そうなルンゼでは4点支持での登りになった。
文三郎道と合流すると赤岳の頂上まではトレースがあったが、以降はまたラッセル・・・こんなに悪い横岳の通過は初めてだ。
風が抜ける大タルミから硫黄岳付近はさすがに雪は少ないが、所々の吹き溜まりでしっかりハマる・・

今日中に中山峠付近まで行かないと全山縦走が難しくなってしまうが、この日も予定とおりには進めず夏沢峠での幕営になった・・
この夜も雪が降った・・

さて3日目・・今日こそ蓼科山の麓まで行かないと本当にヤバい・・
まずは天狗岳の登りで始まる。


天狗岳から北横岳まではトレースがあり、昨日までに比べればかなりペースアップ出来た。

縞枯山あたりから一気に登山者が増え、北横岳付近はまるで観光地・・
しかしそれも北横岳の北峰までで、亀甲池への下りは場所によっては太ももまでのラッセルだった・・
それまでは「北八つはいいなぁ」などと思っていたが、この下りで一気にヨレヨレに・・
なるべく明日の蓼科山の登り口に近付こうと天祥寺原を目指すが、踏み抜き地獄・・なんとか登山道の数百メートル東側で幕営。そしてまた雪が降って来た・・
それでもここまで来られたので、全山縦走が見えてきた。
そして最終日
周りにスノーシューの跡があるが登山道はもっと下流側の様なので、そちらへトラバース気味に登って行くと踏み跡に出た・・良かった。
しかし頂上直下になるとそれも無くなり、またラッセルに

8時前、最後のピーク、蓼科山山頂の到着・・

2時間弱の下りで蓼科山登山口、そこから車道を石臼台別荘地のバス停まで1時間弱歩いて山歩きが終わった・・
想定よりもかなりキツイ山行だったが、とても充実した良い山だった・・
高校生の頃の憧れが50年後に叶った。
誘ってくれた(ラッセルもほとんどしてくれた)山野井君に感謝です・・
記 熊谷
2026/2/21~22
メンバー:山野井・熊谷

「どこか雪山へ行きませんか?」そんな会話が発端で谷川岳主脈縦走へ行ってきた。
最初は馬蹄形縦走の案もあったが二人とも行ったことがあるので、では行ったことがない主脈縦走にしようと話がまとまった。
越後湯沢から上越線で戻って来るので土合駅に駐車しようと計画していたが、駅の店舗利用者しか止められなくなっており、隣のドライブインの駐車場のかなり隅の方に止めたが、結局2日で2千円を払うことになった・・
なかなか世知辛い世の中になったものだ・・
3時半くらいに出発し、登山センターで登山届をポストに入れて西黒尾根の取付が4時、途中で先行していたカップルを抜いて肩の小屋に8時に到着。
天気は快晴だ

この後、避難小屋が4ヶ所あるのだが、雪が吹き込んでいるのか扉が開かず、入れたのは万太郎山の先にある「越路避難小屋」だけだった。

泊りはエビス大黒避難小屋の前にテントを張ったが、夜は南風が強く吹き、風上側で寝た山野井君はほとんど眠れなかったようだ・・
私はエビス大黒の頭への登りでバテバテになった・・
翌日はいきなり仙ノ倉山の登りから・・

仙ノ倉山で静かな山旅は終わり、平標山へ近づくと向こうからは人人人・・・
左下に苗場スキー場を見ながら、巨大な送電線の鉄塔の下を通り平標山登山口に出た。
路線バスで越後湯沢駅に向かい、上越線で土合駅へ・・
新潟県側から見る谷川岳はとても素晴らしかった。
久しぶりの山歩きで疲れたが、天気に恵まれ楽しい思い出が出来た・・・
感謝
記 熊谷
日程:2026.03.20-22
メンバー:山本・鈴木(拓)
鹿島槍ヶ岳を登ってきました。
初日はアラ沢を渡渉して天狗ノ鼻まで。少し風が強く、防風壁を作って、簡単に偵察して就寝。夜は少し雪が積もった。
二日目アタック日。急な斜面をガンガン下ってカクネ里雪渓が見えるまで。途中、標高を落とすのをやめてトラバース開始。徐々に北壁の全景が見えてくる。隠れた氷のリボンを見つけてから、リボンめがけてラッセルを進め、主稜と思しき取り付きにたどり着いた。
ロープを繋いで1P目もラッセル。終了点は古いリングボルトにかかった古いスリング。
ここから核心と思われる氷セクション。自分はノミックのリコール対応でクオークを持ってきていたので、パートナーに行ってもらう。技術的には難しくはない(Ⅳぐらい?)が、落ちたらスクリューが飛びそうな脆い氷だった。メンタル核心。パートナーは氷でできた支柱にスリングを巻いていた。
ここを越えると、またも深いラッセル。灌木やスノーバーで支点をとりつつ、リッジめがけて登る。
灌木がたくさん出てくるリッジに乗ると、悪い雪稜クライミングが始まる。とにかく長い、、、
体力も底をつきそうになると、ようやく小さな岩が出てくる。
右から巻いて、顕著な岩稜帯150m!
あと少し、、、もうすぐ家だ。
コンテで駆け上がると、太陽が眩しく輝いていた。僕は本気で泣きそうになった。
山頂を踏んで、悪い岩場(天狗尾根)を下降し、日が落ちる前には天狗ノ鼻に帰ってきた。
三日目に下山。充実した登攀だった。パートナーと見守ってくれた仲間にありがとう!

Winter Nittou Meetingを足尾の松木沢で開催しました。
初日は黒沢で肩慣らし。例年より薄い氷だったが、F4まで登ることができた。
二日目はウメコバ沢中央岩峰の直登ルート。テンテンでなんとかトップアウト💦
来年は米子不動か、錫杖あたりで開催したいな〜会員募集中です!


2026.02.07 メンバー:山本・鈴木(拓)・他1名
阿修羅とは、インド神話に出てくるアスラが前身とされているそうです。
アスラとは、神々と対立する魔神。
仏教においては、修羅道に住む鬼神。
まさに修羅の道を行く今回のアイスクライミング。
少しはレベルアップしただろうか。



2026.01.17-18 メンバー:山本・鈴木(拓)
昨年も同じメンバーで登ったことのある一ノ沢のアイスクライミングをしてきた。
昨年は、大滝を登った後の中滝を見て、「いつか登りたい」と考えていた。カナダで練習を積んだ今なら、と思い、今年結行することにした。しかし問題は時間、昨年のペースだと中滝を登っている途中か、下降中には暗くなってしまう。大滝上には幕営適地があるので、頑張って荷上げし、初日は大滝の上、二日目に中滝を登る計画にした。

大滝・下部〜中部
昨年と異なり、一ノ沢の沢経由で大滝取り付きに出た。尾根経由とそんなに時間が変わらないか、ちょっと早いぐらいだと思う。7時に歩き出して、11時すぎには取り付きにいた。昨年と同じぐらいの時間に取り付けそうだ。登ってみると、昨年は立っているように見えた大滝もかなり寝ているように感じた。氷結の具合もあるが、レベルアップしているに違いない。70mロープ一杯一杯で2ピッチと、あと10mぐらい伸ばして、終了。14時半に終わっていた。昨年より一時間弱も早かった。

中滝全景
夕方は、中滝を見ながら登攀ラインを考えたり、次の日の下山路の偵察を行ったりして過ごした。焚き火をして冷える夜をしのぎ、眠りについた。風が強く吹いていた。

中滝1P目をリードする鈴木
中滝は真ん中〜右側が滴っていて、とてもスクリューが入る感じではなかったので、なるべく左のラインをとりついた。硬いところを選んで登ると、フォローの山本に、「すごい強点をつくなぁ」と不満を言われる。バーティカル部分を残してバトンタッチ。

中滝2ピッチ目。
山本がバーティカル部分を登るも、かなり左のラインを登り、岩と氷のチムニーを使いつつ登った。木が邪魔でアックスが振りづらいが面白いライン。弱点主義の境地。登り終えると、なんとまだ滝が潜んでいた。トポには載っていないはずだ。記録は探していない。誰か登っているか?

小滝?
簡単そうで意外に難しくもない、普通の小滝を登った。これで一ノ沢コンプリートか?
120%の成果で大満足の山行になった。次の目標は、ワンデイで全ての滝を抜け、下山すること。果たして!?
武田、ほか1名
黄蓮谷右俣 2026/1/3〜1/4
行きたいと思いつつタイミングがなく行けなかった黄蓮谷を登った。
1日で抜けるつもりで3日早朝に黒戸尾根から六丈ノ沢からアプローチし、坊主の滝上部に出て遡行を開始した。
なんとなく危惧はしていたが、上部の滝はほとんど雪で埋まっており、ひたすら雪の中の沢登りとなる。

なかなかスピードを上げられず日暮れも近づいてきたため初日は奥千丈の滝付近にテントを張る。
風をしのげる岩陰を整地して寝たが、強風によるスノーシャワーのせいでテントが埋まりかけ、深夜0時頃から1時間毎に雪かきをする羽目になった。もちろんスコップなどないので、ジェットボイルの鍋とヘルメットで、、、

翌朝には風はやみ、2時間ほどのラッセルとハイマツ漕ぎで稜線に出る。せっかくなので頂上を往復して下山した。


刃渡り沢 2026/1/17
黄蓮谷が凍っていたのでまあ下の方も大丈夫だろうと考えたが、氷結状態はあまり良くなかった。
下部の滑滝はアックスを打ち込んだ亀裂から水が吹き出し、双翼の滝は繋がっておらず、、、

それでも上部の岩に囲まれていた滝はやや水っぽいが凍っており、左右の滝を登ったり側壁のクラックを使ったりと、充分に遊ぶことができた。

日程:2025.12.25 ~ 2026.01.05
メンバー:瀧川・山本・鈴木(拓)
数年来の夢であったカナダ・キャンモア周辺でのアイスクライミングトリップを昨年末から年始にかけて実施できた。運よくパートナーにも恵まれ、The Sorcererをはじめとした感動的なクライミングができた。中には駐車場から数分で取り付ける滝もあれば、3時間以上のアプローチ(ラッセルやルートファインディングを含む)を必要とする滝もあり、どの滝もWI4-5レベルのクライミングで総合力が試された。反省点もあるが、120%の力を出して2025年を駆け抜けることができた。記録として登った氷瀑の写真をここに残したいと思う。まだまだ登りたい滝はあります。また必ずこの地に戻ってきたいと思います。

Kemosabe WI4 105m 3P

Hers in Grotto Canyon & Mix route, 1P

Weeping Wall Right-Hand Side WI5 160m 5P

The Sorcerer WI5 190m 4P

Wicked Wanda WI4 55m 2P

Moonlight WI4 100m 2P
日程:2025年12月13日(土)
行程:美し森〜出合小屋〜上ノ権現沢〜夢幻沢大滝〜同ルート下降〜下山
メンバー:山本・鈴木(拓)
八ヶ岳の夢幻沢大滝を登ってきた。まだこんな滝がこんなところに眠っていたのか。昨年、権現バットレス登攀のウォームアップに、上ノ権現沢の支流にかかるこの滝を登ろうと試みた。ところが沢をつめていったところ、激ラッセルを強いられ、結局時間切れで敗退してしまった。ただこの滝は本流しか見ずにぼーっと歩いていると見逃してしまう。去年の記憶では、この滝が隠れている谷の手前まで来て、ラッセルが嫌になって小屋に戻った。時間切れで登れなかっただろうとはいえ、一目見ることはできた距離までは沢を詰められていたのだ。なんだよ〜とは思ったが、ともあれ、とても良いシーズンインを果たした。
アイスクライミング・ミックスクライミングは、これからがシーズン。この遊びは、最もフィジカルで、最もアドバンスで、そして最も、フェティッシュな遊びだ。今シーズンもバリバリ登るぞ!

日程:2025.9.22-9.23
行程:
1日目:谷川温泉〜金山沢出合
2日目:出合〜登攀〜エビス大黒の頭〜登山道下降〜谷川温泉
メンバー:山本・鈴木(拓)
筆者にとって今年最後の沢登りとなったエビス大黒沢。下山はリミットの20時をギリギリ越えない範囲だったものの、予定より大幅に遅れた。登攀はどの滝も難しく、高巻きにも手こずった。登る壁を間違えて一度撤退した箇所もあった。
初日は夜に入山して適地で幕営。明日に備えた。
登攀日、暗いうちからロープを出して登り始め、薄明るくなってきてから開けたスラブに出会った。

関門の滝。ここはフリーで超えた。快適なスラブ。左岸から登ろうとしたが、かなり悪い。少し戻って右岸から上がった。沢登り・フリーの山本が頼りになる。

日が登ってから最初のロープを出したクライミング。鈴木が1P目を登る。逆層がとにかく悪い。一箇所細かいホールドを掴んで乗っこすところが緊張したが、トーテムカムの黒が登れとせかした。
2P目は山本がリード。その後、二本足で歩ける場所へ降り立った。と思う。あまり覚えていない。ぐんぐん登ると、沢が開けた先に、どでかい大滝が現れた。

この滝は登らないが、右の岩壁を山本がトラバース気味に右上。ピトンを4枚程度、カムも使用して登り切った。一時間ぐらいかかった。ビレイ中は左の滝飛沫を浴びて寒かった。フォローで自分は登るが、一歩踏みだすたびにズルズルと足が沈んで滑る泥壁・・・クライミング的にはここが核心部っぽい。(山本は次のピッチの方が怖いと言っていた)。
2P目は鈴木がリード。再び滝の方角へ左トラバース。濡れたスラブのトラバースは怖いが慎重に。その後クラックや木登りを交えて灌木帯へ。ロープいっぱい伸ばしてビレイ解除。
フォローの山本を迎え、とにかく終わってよかったと言い合いながら、しばらく高巻き。一箇所、肩車で滝を越える場面もありつつ、懸垂下降で本流へ降りた。
最後の壁、右壁を登り出すも、どうも悪い。カムを決めてエイドを使って立ち上がって先を見渡してもめぼしいホールドはない。敗退か・・・ビバークも頭を過ったが、なんとか右岸から高巻きできそう。
検討通り、懸垂下降のち、右岸を高巻き。いつまで続くか分からない背丈以上の笹藪を掻き分け、本流の左俣に入った。右俣に抜ければ稜線まですぐなのだが・・・仕方ない。そのまま稜線に向かって歩く。尾根っぽいところに出てから、さらに標高を上げる。

ようやく安全地帯まで来られた。ただここからもわかりにくい下山路が続いた。GPSには助けられた。
もう2度とこの沢には来ないだろう。ただ、生きていることの大切さを噛み締めながら、帰路についた。名声はいらないので、小さな幸せを求めて、これからも沢登りを続けたい。