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※更新情報※

2024/4/9 会員専用資料追加しました。

2024/4/8 サイト引越いたしました。

 

インドヒマラヤの登山報告

R24

計画が始まったのは1年前、当初はインドヒマラヤのヒマチャールプラディシュのアイガー北壁に似ている6500mの山を考えていました。その山に合わせ冬はミックスルートなどを登り、春から夏にかけては富士山に頻繁に登り体力トレーニングなどを行いました。

しかし出発直前、インド国内の大雨のため当初予定していた山への道路が寸断され、急遽、目標の山を変更するしかありませんでした。そこで選んだのが2017年にも訪れた事のあるザンスカール地方でした。慌ただしくGoogleearthで6000mの山を選び直し出発することになりました。

世界的な天候の変化なので仕方ありませんが、ヒマラヤ遠征を多く行ってきましたが、直前での目標の変更は初めての経験でした。

私たちが挑戦したR24(標高6100m?)は規模は大きくなく傾斜も強くありませんが、美しい形をしていて魅力的でした。
私たちには丁度良い目標だったと思います。

登山は残念ながら頂上まで標高差で150m?を残し敗退となりました。脆く垂直のギャップはあまりにも危険で諦めるしかありませんでした。

多くの費用と準備をしてきただけに、敗退に色々な想いはあります。

しかし帰国後、各自、次に向けて少しづつ動き始めています。このヒマラヤ登山の経験が、今後の登山に生かされることを願っています。


メンバー 山野井泰史、古畑隆明、植田寿洋


日程
9月6日 成田~ニューデリー
9月7日 レー
9月10日 カルギル
9月11日 パダム
9月12日 レルー村
9月13日 スンド(トレッキング)
9月14日 ベースキャンプ
9月15日 偵察
9月19日から21日 偵察+順化
9月25日から27日 R24登攀
10月8日 レルー村
10月10日 カルギル
10月11日 スリナガル
10月14日 ニューデリーから成田

(記 山野井)

南稜フランケ

ずっと登りたいと思っていた「南稜フランケ」を登ってきた。
天気予報を見ると、6/3~6/6は晴れそうなので、乾くことを期待して6日に行くことにする。
出合に着くと、とても良い天気だ。
雪が少なく、出合からしばらくは右岸の巻き道を行き雪渓に下りた。
テールリッジ末端のシュルンドは問題なく通過。
出合から1時間で中央稜の取付に着き、烏帽子沢奥壁のバンドを歩き鎌形ハングの右端で、登攀の準備をする。

グレードは体感・・・

1ピッチ目(Ⅳ+・40m)
右のカンテを越えてフェースを登り、草付の凹角手前まで。
ザ・逆層って感じで意外に悪い・・・
2ピッチ目(Ⅳ+・40m)
左上する草付のランぺ(今は言わないかな・・・)からハングの切れ目を目指して右上しビレイポイントへ。ビレイポイントに上がる箇所が、岩が脆くて怖い。
3ピッチ目(V・40m)
ハング下のトラバースから、岩は硬いがホールドが細かいフェースを登り大テラスへ。
トポでは「Ⅴ+」になっているが、三つ峠の大根おろしが「Ⅴ+」ならこのピッチは少し易しいと感じた。
4ピッチ目(V+・30m)
大テラスから左に見えるフェースを登り、バンドを左へトラバースしカンテを越えてYCC左ルートの物と思われるボルトが見えるテラスでビレイ。
カンテを越える箇所が悪く感じた。
5ピッチ目(Ⅳ+・45m)
左上する草付バンドからカンテを直上。
南稜の馬の背の上部に出た。
6ピッチ目(Ⅲ・20m)
南稜の最終ピッチ取付きの10mくらい下に懸垂ポイントが有ったので、そこで終了にして下降した。
ルート全体にプロテクションが少なく、ルートファインディングに悩む場面も有ったが、大きくルートを外すことは無いと思う。
ほぼ岩は硬いが、部分的に脆い箇所も有りリードは慎重な行動と集中力を要求される良いルートだと感じた。
何といっても烏帽子沢奥壁にあって、これだけ草付が少ないのは素晴らしい!
私が3歳の時に初登された「南稜フランケ」、評判通りの良いルートだった。

記 熊谷

GWの滝谷第三尾根

古~い友人に誘われ、GWの滝谷へ行ってきた。
目標は第三尾根、たぶん自分は登っていないと思う。
滝谷の記憶はかなり曖昧なので、「穂高岳の岩場」や数冊のトポを読み、ネットで最近の記録を調べるが、どうも最近の記録ではスッキリと登った記録が見当たらない・・・
地震の影響で、穂高岳周辺の岩場はかなり変わってしまっていると聞いている。
屏風岩の扇岩が無くなるくらいだから、滝谷も相当変わっているだろう・・・

天気予報が好転してきたので、5/3~5の日程に決定し、5/2の夜に沢渡へ向かう。
本谷橋から上は雪渓を谷通しで登った記憶があったのだが、今年は右岸の夏道沿いを歩いた。これも温暖化の影響か。

5/4、午前4時前に涸沢を出発、6時過ぎに松涛岩と北穂南峰のコルに到着。
滝谷側を覗くと、意外に雪があり、少し安心した。
が! この傾斜を下るのかぁ・・・
ということで、C沢左俣を1時間以上のクライムダウンした。
やっとのことでC沢右俣との合流点に着くが、右俣側は常に自然落石が落ちている。
なるべく第三尾根側の落石のフォールラインから外れたところを登り、赤いガリーに入った。
写真は合流点から見たC沢右俣奥壁方面(グレポンは消失?)
赤いガリーは2/3ほど雪が有り、岩が出てきた所でロープを結んだ。
出だしはアイゼンで登るには、かなり悪いスラブ。
落石が酷く、ハング下でビレイしないと命がいくつあっても足りないくらい・・・
尾根に出る5メートルくらい手前でロープがいっぱいになり、1P目を切る。
2P目はガレガレの尾根上を大きなスラブ状フェースに突き当たるまで行ってビレイ。
3P目はビレイ点から右へ、壁と突き出した岩の間を通り、C沢右俣側へ回り込む。
トポでは小ピナクルが有り、チムニー登りをして大ピナクル側へ移る、とあるが、
小ピナクルが無い???
被り気味のクラックをジャミングで越える。ハンドジャムが効くが、登山靴では厳しい(カム持ってきて良かった)
その後も、かなりヤバいトラバースをして、T3とおぼしきコルに到着。
もう1ピッチ、ドームを左に見ながら直上して、たぶんT2
そこからドームを巻くように右上、5ピッチくらいで縦走路へ出た。
何とか生きて帰れそうだ。
雪が腐り歩きにくくなった主脈を歩き、北穂沢をよれよれで下って涸沢へ帰還した。
天候に恵まれ、充実した登攀が出来た。
あと何回、この景色が見れるだろう

記 熊谷

工夫をすれば・・・

残雪期の登山としては特別ブログに記録を残すような内容ではありませんが、今年遠征を控え残り少ない雪シーズン、連休にできずパートナー確保も難しく、時間もない。

そんな4月の1週目に、上越、平標山・仙ノ倉山へ行ってきました。


雪の状況によっては土樽から北尾根を考えていたのですが、今年は雪解けが早いことから北尾根は今度の楽しみに残し、平標登山口から通称、ヤカイ沢ルートと呼ばれている場所から平標山、仙ノ倉山を経て帰路は松手山から平標登山口へ戻る計画に。

ヤカイ沢は、平標登山口から平本新道の登山口へ向かい歩いていく途中、平標山へ向けて突き上げる沢がヤカイ沢で、冬にはちらほら登られているルート。

「ヤカイ沢は冬限定ルート」というフレーズをよくみていたので、沢を冬につめるのか?と思っていたら、そうではなくヤカイ沢に入って左岸を進むと右になだらかな尾根が平本新道側に伸びていて、その尾根に上部で吸収される支尾根から登るのが一般的なようだ。
この日は朝方冷え込んだこともあって雪の状態がよく、そこからもうひとつ先の尾根から平本新道の平標山山頂か100m弱下に合流できそうで、よく登られているラインより少し傾斜も強く、雪も繋がっているラインがあったのでそこから登ることに。当然トレースはなし。
特別急なわけでもなく、技術的に難しいこともない。ただ最善のラインを探しながら登ることが楽しい。

途中、急な雪面で遠征に向けて技術確認のため持ってきたロープやハーネスなどを付けて少し練習をしたのち、平本新道に合流、平標山山頂はすぐそこ。

ここからは一般登山道で平標山から仙ノ倉山まではほとんど雪はなくアイゼンは必要なし。仙ノ倉山から折り返し松手山側から下山。今にも壊れそうな雪庇を気にしながらもどんどん下る。半日のトレーニングは終了。

時間的な制約がある日でも、ちょっとした工夫でトレーニングを充実させることができたと感じられた山行でした。

AM 06:40 平標登山口
AM 08:00 平標山山頂
AM 08:50  仙ノ倉山山頂
AM 11:00 平標登山口下山 

 

古畑 記

瑞牆山でのマルチピッチクライミング

最近、瑞牆山(と小川山)で何本かマルチピッチクライミングを行なったので、備忘録として・・・
9月17日 晴のち曇り
十一面岩奥壁、恋するモーメント 4P 5.10b(PD)
佐藤裕介さんがロクスノ95号で紹介したルート(初登は横山勝丘、千裕夫妻)
少々ふざけたネーミングだが、内容は良かった。
1P Joyful Momentの1P目の途中から直上するクラックを登る。
   パッと見にはプロテクションが取れなそうに見えるが、登ってみれば
   スモールカムが何ヶ所か決まる。クラックも易しい。
   クラックが終わり、スラブを右上したところで切りたくなるが、
   1P目の終了点はその上の少々汚いクラックを登った回廊のような
   ところが正解(岩にロープが巻いてある)
2P 短めのワイドクラックを3本続けて登るピッチ
   最初のワイドクラックは出だしが少々登りづらい。
   2本目は右側のフェースも使え易しい。
   3本目は一番手応え有り・・・
3P なかなかトリッキーなスラブをプロテクションに悩みながら
   トラバースから直上する。
   スモールカムが有効
4P Joyful~の最終ピッチと同じ
使用カム:キャメロット#0.2~#0.75・#2~#4 各2 

9月22日 曇り時々小雨
小川山 屋根岩2峰セレクション 6P 5.9
天気予報はかなり微妙だったが行ってみた。
2ピッチ目のスラブの終了点で少し降られたが、何とか持ってくれた。
5ピッチ目のトラバースは濡れていて嫌らしかった・・・
吉村君、お疲れ様でした。

9月30日 晴のち時々曇り
十一面岩左岩壁 山河微笑~奥壁 Joyful Moment 継続
山河微笑  5P  5.10a
1P 今日は乾いていて快適!
2P 大チムニー、左カンテへ出ず直上
3P 木登りからハンドクラック、ワイド気味のところが
   ヘルメットが邪魔・・・
   ここまで吉村君リード、頑張りました!
5P 今回もRP出来ず・・・このピッチ本当に苦手・・・
   フォローの二人はノーテンション(教えて欲しい)
カム:キャメロット #0.75~#4 各2+#0.5・#5 各1

Joyful Moment  4P 5.9
2ピッチ目が少々脆い事以外は快適
カム:キャメロット #0.5~#4 各2

10月1日 快晴
十一面岩左岩壁~正面壁 黄金の風 10P 5.10b
こちらも佐藤裕介さんがロクスノ95号で紹介したルート
ベルジュエールよりもはるかに時間がかかり、内容も濃い!と紹介されており、少々緊張しながら取付いた。
1P 山河微笑と同じ
2P 秋一番と同じ
   下り気味のトラバースを終え、直上が始まる所でやっと1本目のボルト    
   が有る。核心は2本目のクリップを何とか伸び上がってクリップした
   後の部分。25メートルでプロテクションは、この2本のみ・・・
3P このピッチも秋一番と同じ
   5.9だが、なんとも出だしが難しく、途中もプロテクションがあまり
   取れないオフィズス・・・
4P やや右へルンゼの踏跡をたどり、途中から秋一番の踏跡を右へ分け
   左の踏跡を頭上の大チムニーを目指して上がる。
   途中にワンポイントの5.8有り。
5P 大スクイズチムニー
   胸が厚いと途中で引っ掛かる、そう言うサイズ・・・
   大きいサイズのカムは使えません。
   プロテクションは奥のクラックへ#0.75~#2が使える。
   私は右差しを勧めます。
6P 正面ではなく右側の、これもワイドクラックを登る。
   プロテクションは出だしに1個取れるが、後はノープロ・・・
   クラックを抜けたら少しクライムダウンして、モアイの頭を
   ベルジュエールの1本左のクラック(凹角)を目指して回り込む。
7P 見た目より登りずらく初めは左上するハンドクラックだが、
   出口はまたもワイド登り・・・
8P 綺麗なクレセントクラック!
   これがクライミングだよ!と言いたくなる、とても気持ちの良いピッチ
   あっという間に終わってしまうのが残念。
9P 大きな岩をいくつか越えて、十一面岩の頂上直下へ。
10P 何となく右のクラックは脆そうだったので、ベルジュエールの最終ピッ
   チのクラックを登った。
   昨日と今日の疲れが出て、やや被り気味の5.8はきつかった。
   とても気持ちの良い十一面岩のてっぺんで終了!

カム:キャメロット #0.75~#3 各2・#0.3~#0.5・#4 各1

山河微笑2P目の大チムニー

 

山河微笑3P目

 

山河微笑5P目 苦戦するワタクシ

 

奥壁頂上

 

とても気持ちの良いクレセントクラック

 

末端壁基部から見た影瑞牆と八ヶ岳

 

 

稲子岳、小川山等

過去の山行記録を読みあさっていたとき、野田さんと竹内さんの北アルプスセミパチンコの記録を見つけた。無駄に休暇の長い自分なら、夏にできるんじゃないか?と思い、すぐに竹内さんに声をかけた。過去の地震による影響を考え、目標をパチンコから剣の継続に変更し、4月からぼちぼちトレーニングを実施した。しかし、ことごとく天気に恵まれず、予定していたトレーニングを半分も消化できないまま、計画実行の日は近づいていた。

2週間前から天気図とにらめっこしていたが、線状降水帯が直撃、からの回復、からの強風で、とても厳しかった。竹内さんと電話で作戦を練ったが、最終的に転戦することにした。色々あって真剣に生きないといけないと思い、体重を12kg減らして、体力もつけたが、やむなし。

8月14日稲子岳南壁左カンテ(L竹内、瀧川)

登攀時間1.5h、先行パーティーがいなかったら1時間ぐらいで登れていた。アプローチは登山道からピンクテープをたどり岸壁基部についたら左へ。風が強く体が飛びそうだった。登攀後はにゅうを経由して帰った。

8月15日涸沢岩峰トラバース(L竹内、瀧川)

2回目の涸沢岩峰トラバース、小川神社まで突き抜けて、登山道から駐車場へ帰った。早めに終わってナナーズへ、やっぱりアルパインやりたかったねーと竹内さんと話していると、駐車場から見える岩山が無性に登りたくなった。調べてみると天狗山というらしく、しかも涸トラの開拓者様がルートを引いているらしい。行くことに決めた。

8月16日天狗山ダイレクト(L竹内、吉田、瀧川)

吉田さんも合流して天狗山ダイレクトへ、全ピッチリードさせてもらって充実した。

3日間、悪あがきできたかな。

 

 

西上州 高立一本岩

4月30日、遠山と大沼で西上州高立の一本岩を登ってきました。クラブの山野井さんが初登した岩場で、クライマーであればそそられずにはいられない見た目をしていて、見るだけでも一見の価値があります。6年前に挑戦した時は、何も出来ずに約5mで敗退しました。あまりの脆さに墜落は愚か、テンションすらも耐えられるか分からないため、エイドクライミングも出来ません。敗退したことがずっと頭に残っており、いつか登りたいと思っていました。  

 6年前は、どのようなトレーニングをしたら登れるのか分からないほどの敗北感でした。当時、まだクラブにいなかった大沼はクライミングの経験もありませんでしたが、今は頼りになるパートナーになりました。改めて、良いパートナーと出会えたと感慨深いものがあります。彼とは、一本岩に向けて色々な脆い岩場を登ってきました。   

西伊豆の赤壁をはじめ、八ヶ岳の大凹角、西伊豆の千貫門、そして南伊豆にある岩場。どれも脆さが際立った岩場であり、最近の情報はインターネットでも出てきませんでしたが、着実に登りました。   

1P目の途中にスノーバーを入れて登りましたが、体感グレードは5.7〜5.8くらいでした。一本岩を登るために様々なトレーニングをしてきたことを思い出し、数年の時を得て立った頂上は、自分にとって忘れられない記憶となりました。パートナーに恵まれ、鍛えるのが難しい自分の心の成長を感じた登攀となりました。   

【使用ギア】 
キャメロット0.75〜5番・ヘキセントリック3種類・スノーバー・スリング多数 

【登攀時間】 
4/30(土)  
10:00 1P目(遠山リード) 
11:30 1P目 終了点リード到着 
12:10 1P目 終了点フォロー到着  
12:20 2P目(大沼リード)  
12:45 2P目 終了点リード到着  
13:00 2P目 終了点フォロー到着   

基本的に手も足も欠けるため、プロテクションが墜落に耐えられるかは分かりません。

 

 

 

 

 

 

谷川岳 一ノ倉沢一ノ沢右壁左方ルンぜ

日程2022.3.10
メンバー 熊谷、吉村(L、記)

3:00にRW駅をスタート。ぼちぼち歩いて丁度日の出ごろ取り付き着。
準備をしていた先行パーティーに先を譲って頂き登攀開始。
少し登った傾斜の立ってきたところでロープを結ぶ。
出だし少々氷質悪い部分あったものの概ね快適。
左方ルンぜ核心のF5を譲って頂き真下まで行ってみるとなんとほぼ氷がないではありませんか…さっきまでの快適さはいずこへ…
悩みながら少し探って申し訳程度に残ってたベルグラを拾って抜けました。

でもF5より、一・二ノ沢中間稜の草付きがなかなか悪くこっちの方が大変でした。
東尾根との合流手前でやっと一息。ここからは快適な雪稜と雪壁。
国境稜線に出る瞬間は感動するよーと言われていましたが、いやはや素晴らしいではないですか。
これはまた来たくなってしまいますね。
15:25山頂。写真撮って肩の小屋で装備片して下山開始。
天神尾根をトボトボ降りて18:30RW駅着。
お疲れさまでした。

F5へ

一・二ノ沢中間稜上部

国境稜線へ

荒船山 昇天の氷柱

日程 2022年1月25日
メンバー 植田、吉村(記)、

今まで休みの都合等でなかなか一緒に登る機会のなかった植田さんにお誘い頂き、気になっていた昇天の氷柱に行ってきました。

ジャンケンで勝った吉村が奇数ピッチをやらせてもらうことになりましたがⅥ-のアイスは初リードなので嬉しさ半分不安半分…
1ピッチ目 氷質は快適。上部はトンネルも通れそうだが左のチムニーの方が面白そうだったのでチムニーへ。
2ピッチ目 出だしは右の岩から。出だし以外は氷質快適。
3ピッチ目 シャバシャバ、シャワークライミング。横のベルグラも頼りないので慎重に。
安定して登れたがなかなか悪かった。
4ピッチ目 とても残念な氷の状態、全然ない。吉村の体感としては3ピッチ目より悪かった?
終了後は山頂で少しゆっくりして今回は相沢奥壁等には継続せず下山しました。

いいルートでしたので今度はもうちょっと発達してる時にまた来たいなと思いました。

1Pitch目
2Pitch目
3Pitch目

城ヶ崎 ボルダー開拓

伊東市に引っ越して1年、近所で多くのボルダーを開拓したが、最近のヒット作は、城ヶ崎の門脇南の磯エリアの左にある洞窟の3本。下地も悪くなく状態も比較的安定しているが、奥の方はライトがないと暗い。
※2021/06/28 一部修正しました。

(門脇南の磯ボルダー全体図)
(ミートグラインダー)
左にあるワイドのような形状。一番奥からスタートするが、核心部は狭いムーブが強いられる抜け口だろう。3級くらいか。
(クレイジートレイン)
15手ほどのハンドジャム主体の長いラインで、ミートグラインダーまで行く。
一番奥のワイドハンドに両手を決めてからスタートするが、最初の数手が難しい。
初段以上あると思う。
※以前掲載のラインの完成版となります。

(炎の導火線)
大昔に苦労して登った、御嶽のクライマー返しと匹敵するくらいの日数を必要とした。

奥にあるハンドジャムからスタートするが、その後は連続してフィンガージャム。指の皮の消耗が激しく1日5回ほどしか触れなかった。延べ10日以上トライしたと思う。指の太さ、あるいは指の数(僕の場合だけ?)で体感は変わるだろうが初段以上だと思う。

山野井