瑞牆山でのマルチピッチクライミング

最近、瑞牆山(と小川山)で何本かマルチピッチクライミングを行なったので、備忘録として・・・
9月17日 晴のち曇り
十一面岩奥壁、恋するモーメント 4P 5.10b(PD)
佐藤裕介さんがロクスノ95号で紹介したルート(初登は横山勝丘、千裕夫妻)
少々ふざけたネーミングだが、内容は良かった。
1P Joyful Momentの1P目の途中から直上するクラックを登る。
   パッと見にはプロテクションが取れなそうに見えるが、登ってみれば
   スモールカムが何ヶ所か決まる。クラックも易しい。
   クラックが終わり、スラブを右上したところで切りたくなるが、
   1P目の終了点はその上の少々汚いクラックを登った回廊のような
   ところが正解(岩にロープが巻いてある)
2P 短めのワイドクラックを3本続けて登るピッチ
   最初のワイドクラックは出だしが少々登りづらい。
   2本目は右側のフェースも使え易しい。
   3本目は一番手応え有り・・・
3P なかなかトリッキーなスラブをプロテクションに悩みながら
   トラバースから直上する。
   スモールカムが有効
4P Joyful~の最終ピッチと同じ
使用カム:キャメロット#0.2~#0.75・#2~#4 各2 

9月22日 曇り時々小雨
小川山 屋根岩2峰セレクション 6P 5.9
天気予報はかなり微妙だったが行ってみた。
2ピッチ目のスラブの終了点で少し降られたが、何とか持ってくれた。
5ピッチ目のトラバースは濡れていて嫌らしかった・・・
吉村君、お疲れ様でした。

9月30日 晴のち時々曇り
十一面岩左岩壁 山河微笑~奥壁 Joyful Moment 継続
山河微笑  5P  5.10a
1P 今日は乾いていて快適!
2P 大チムニー、左カンテへ出ず直上
3P 木登りからハンドクラック、ワイド気味のところが
   ヘルメットが邪魔・・・
   ここまで吉村君リード、頑張りました!
5P 今回もRP出来ず・・・このピッチ本当に苦手・・・
   フォローの二人はノーテンション(教えて欲しい)
カム:キャメロット #0.75~#4 各2+#0.5・#5 各1

Joyful Moment  4P 5.9
2ピッチ目が少々脆い事以外は快適
カム:キャメロット #0.5~#4 各2

10月1日 快晴
十一面岩左岩壁~正面壁 黄金の風 10P 5.10b
こちらも佐藤裕介さんがロクスノ95号で紹介したルート
ベルジュエールよりもはるかに時間がかかり、内容も濃い!と紹介されており、少々緊張しながら取付いた。
1P 山河微笑と同じ
2P 秋一番と同じ
   下り気味のトラバースを終え、直上が始まる所でやっと1本目のボルト    
   が有る。核心は2本目のクリップを何とか伸び上がってクリップした
   後の部分。25メートルでプロテクションは、この2本のみ・・・
3P このピッチも秋一番と同じ
   5.9だが、なんとも出だしが難しく、途中もプロテクションがあまり
   取れないオフィズス・・・
4P やや右へルンゼの踏跡をたどり、途中から秋一番の踏跡を右へ分け
   左の踏跡を頭上の大チムニーを目指して上がる。
   途中にワンポイントの5.8有り。
5P 大スクイズチムニー
   胸が厚いと途中で引っ掛かる、そう言うサイズ・・・
   大きいサイズのカムは使えません。
   プロテクションは奥のクラックへ#0.75~#2が使える。
   私は右差しを勧めます。
6P 正面ではなく右側の、これもワイドクラックを登る。
   プロテクションは出だしに1個取れるが、後はノープロ・・・
   クラックを抜けたら少しクライムダウンして、モアイの頭を
   ベルジュエールの1本左のクラック(凹角)を目指して回り込む。
7P 見た目より登りずらく初めは左上するハンドクラックだが、
   出口はまたもワイド登り・・・
8P 綺麗なクレセントクラック!
   これがクライミングだよ!と言いたくなる、とても気持ちの良いピッチ
   あっという間に終わってしまうのが残念。
9P 大きな岩をいくつか越えて、十一面岩の頂上直下へ。
10P 何となく右のクラックは脆そうだったので、ベルジュエールの最終ピッ
   チのクラックを登った。
   昨日と今日の疲れが出て、やや被り気味の5.8はきつかった。
   とても気持ちの良い十一面岩のてっぺんで終了!

カム:キャメロット #0.75~#3 各2・#0.3~#0.5・#4 各1

山河微笑2P目の大チムニー

 

山河微笑3P目

 

山河微笑5P目 苦戦するワタクシ

 

奥壁頂上

 

とても気持ちの良いクレセントクラック

 

末端壁基部から見た影瑞牆と八ヶ岳

 

 

稲子岳、小川山等

過去の山行記録を読みあさっていたとき、野田さんと竹内さんの北アルプスセミパチンコの記録を見つけた。無駄に休暇の長い自分なら、夏にできるんじゃないか?と思い、すぐに竹内さんに声をかけた。過去の地震による影響を考え、目標をパチンコから剣の継続に変更し、4月からぼちぼちトレーニングを実施した。しかし、ことごとく天気に恵まれず、予定していたトレーニングを半分も消化できないまま、計画実行の日は近づいていた。

2週間前から天気図とにらめっこしていたが、線状降水帯が直撃、からの回復、からの強風で、とても厳しかった。竹内さんと電話で作戦を練ったが、最終的に転戦することにした。色々あって真剣に生きないといけないと思い、体重を12kg減らして、体力もつけたが、やむなし。

8月14日稲子岳南壁左カンテ(L竹内、瀧川)

登攀時間1.5h、先行パーティーがいなかったら1時間ぐらいで登れていた。アプローチは登山道からピンクテープをたどり岸壁基部についたら左へ。風が強く体が飛びそうだった。登攀後はにゅうを経由して帰った。

8月15日涸沢岩峰トラバース(L竹内、瀧川)

2回目の涸沢岩峰トラバース、小川神社まで突き抜けて、登山道から駐車場へ帰った。早めに終わってナナーズへ、やっぱりアルパインやりたかったねーと竹内さんと話していると、駐車場から見える岩山が無性に登りたくなった。調べてみると天狗山というらしく、しかも涸トラの開拓者様がルートを引いているらしい。行くことに決めた。

8月16日天狗山ダイレクト(L竹内、吉田、瀧川)

吉田さんも合流して天狗山ダイレクトへ、全ピッチリードさせてもらって充実した。

3日間、悪あがきできたかな。

 

 

西上州 高立一本岩

4月30日、遠山と大沼で西上州高立の一本岩を登ってきました。クラブの山野井さんが初登した岩場で、クライマーであればそそられずにはいられない見た目をしていて、見るだけでも一見の価値があります。6年前に挑戦した時は、何も出来ずに約5mで敗退しました。あまりの脆さに墜落は愚か、テンションすらも耐えられるか分からないため、エイドクライミングも出来ません。敗退したことがずっと頭に残っており、いつか登りたいと思っていました。  

 6年前は、どのようなトレーニングをしたら登れるのか分からないほどの敗北感でした。当時、まだクラブにいなかった大沼はクライミングの経験もありませんでしたが、今は頼りになるパートナーになりました。改めて、良いパートナーと出会えたと感慨深いものがあります。彼とは、一本岩に向けて色々な脆い岩場を登ってきました。   

西伊豆の赤壁をはじめ、八ヶ岳の大凹角、西伊豆の千貫門、そして南伊豆にある岩場。どれも脆さが際立った岩場であり、最近の情報はインターネットでも出てきませんでしたが、着実に登りました。   

1P目の途中にスノーバーを入れて登りましたが、体感グレードは5.7〜5.8くらいでした。一本岩を登るために様々なトレーニングをしてきたことを思い出し、数年の時を得て立った頂上は、自分にとって忘れられない記憶となりました。パートナーに恵まれ、鍛えるのが難しい自分の心の成長を感じた登攀となりました。   

【使用ギア】 
キャメロット0.75〜5番・ヘキセントリック3種類・スノーバー・スリング多数 

【登攀時間】 
4/30(土)  
10:00 1P目(遠山リード) 
11:30 1P目 終了点リード到着 
12:10 1P目 終了点フォロー到着  
12:20 2P目(大沼リード)  
12:45 2P目 終了点リード到着  
13:00 2P目 終了点フォロー到着   

基本的に手も足も欠けるため、プロテクションが墜落に耐えられるかは分かりません。

 

 

 

 

 

 

西伊豆 千貫門

当初は南アルプスに登りに行く予定だったが、遠山の咳による体調不良と大沼君の凍傷後初の雪山登山を考え、南アルプスはエスケープも簡単では無い為に辞め、八ヶ岳ならエスケープも比較的楽な為、縦走しながら何箇所も登りながら降りることに予定を変更していた。しかし、自分自身が年末まで3週間以上、咳が続いてしまい体力も低下していた為、大沼君に理由を話しフリークライミングに変更をしてもらっていた。

城ヶ崎は2人とも好きな為29〜2日まで城ヶ崎で登り遠山、大沼共にある程度の成果を残す事は出来ていた。29、30日と城ヶ崎に山野井さんと行っていた際に前から自分が行きたいと思っていた烏帽子岩に行こうと思っていると話した所、今は登攀禁止だと聞き、ショックを受けていた所、近くに千貫門という面白そうなのがあるよ。と教えて頂いた。調べたら山登魂の記録が出てきて、自分達も簡単なマルチピッチ気分で行ったら結構痛い目を見ました。幸い、烏帽子岩を登るつもりで本チャン装備はしっかりと持っていって良かったです。

山登魂のルートは岩の大崩壊で消滅しており、地球クラブルートは取り付きがスラブ状でアンカーをナチュプロでは作り難いため却下。トポやネットの記録では5.6のマルチみたいな感じの記録だが、プロテクションが効きにくく、ボロいのを 考慮するとそんなに甘くはないと考えた方が良いと感じました。

今回登ったルートも2ピッチ目のランニングビレイは、岩ごと動くボロい所が多く堕ちたらタダでは済まされない感じでした。山頂はガレ岩の山頂だったが最終日は山っぽい登りを楽しむ事ができ大満足でした。

【1ピッチ目】 適当にトラバース10〜15m。3級位。手も足も崩れる感じの3級。1番ボロいピッチ。大きいホールドは基本掴んではダメ。
【2ピッチ目】 ほぼ直登。30〜35m。上に登るにつれ岩が固くなる。プロテクションはカムとナッツ。途中でハーケンを1本打った。4級〜5級に感じた。
【3ピッチ目】 草付きと岩のルートを直登。全ピッチ共通だが落石に注意。一箇所少し悪いスラブが出てきた。

【使用・持参ギア】
ハーケン6枚。カム0.1〜3番、ボールナッツの小さいサイズ2本。ハンマー。ナッツ。60、120スリングなど。 ランニングビレイの残置は無く、取り付きも手でちぎれるリングボルト以外はない為、支点構築がハーケン、カム、ナッツ問わず出来ないと危険だと思いました。(2ピッチ目の取り付きのアンカーは2本のナッツで取りました。)

数年後にはもっと崩壊を繰り返すのかなぁと考え、登っておいて良かったと思いました。

鷹見岩

9月15日、奥秩父の瑞牆山と金峰山の間にある「鷹見岩」のマルチピッチ、南山稜を登ってきた。
以前、日登のメンバーが行っていたが、その時には特に興味を持つことは無かった。
今回、GWに西上州へ行ったメンバーの一人に誘われ、ちょっとググってみると、あら結構面白そう! となり、他2名も同行、計4名(2パーティ)での登攀となった。

瑞牆山荘から富士見平小屋経由で金峰山へ向かい、鷹見岩への分岐から少し歩くと、ネットで見たとおりのテープがあった。
しかし、そこから右へ降りて行くと踏み跡はあるがテープが見えない。
しっかりとした踏み跡は右へ右へと続いている。5~10分くらい踏み跡をたどるが、これでは左に見える鷹見岩からどんどん遠ざかってしまう。
踏み跡に見切りをつけ、登り返すとボルダーが数個ある場所でテープを発見、そこに不要な荷物をデポして、あとはテープや踏み跡、フィックスロープに導かれ鷹見岩の裾に沿うように30分くらいで、フィックスロープのある取付きの洞窟に着いた。

自分は奇数ピッチ、パートナーは偶数ピッチをリード。
6ピッチ中4ピッチが5.10台で、なかなか充実。
特に2ピッチ目の長いハンドサイズのクラックからスラブのピッチと、5~6ピッチ目のフェースからスラブは、そこそこの難しさが続き楽しめる。
終了点から鷹見岩の頂上までは岩稜や、部分的にロープが欲しい箇所もあり、1時間ほどかかった。
頂上からは、金峰山側には大日岩等の岩峰がいくつも見られ、反対側には飯盛山や瑞牆山の岩峰が、いつもと違う角度で見え、とても素晴らしい展望だった。

参考文献:ROCK&SNOW #70

1ピッチ目スタート (5.10+)
5ピッチ目終了点直下 (5.10)
5ピッチ目、フォロー (5.10)
鷹見岩頂上にて

笠ヶ岳二ノ沢あけぼの壁 日登30ルート〜NEW DAWN〜稜線縦走〜錫杖岳

9月14日〜16日の3連休で北アルプスの笠ヶ岳の先輩達の日登30ルートへ登りに行ってきました。昔、笠ヶ岳に登山に行った際に新穂高から見える壁は何だろう?と思っていた記憶があった。

始めて日本登攀クラブの会員になり数年経ち、調べていると笠ヶ岳の壁には 日本登攀クラブ(通称、日登30)ルートがある事を知った。 行ってみたい!特に調べもせず大沼君に話すと 良いですね。となった。 行く事を決めて調べたが、せっかくなら錫杖岳まで行き錫杖岳でクライミングもしたらより最高なのではと考えた。まだ、猛烈な藪漕ぎ地獄になるとは知らなかったが・・・。

13日は仕事が遅くなり集合は22時。深山荘の無料駐車場を目指したが何と満車。係員さんより鍋平まで行ってくれとなり暗雲立ち込めるが、下山時にはここに停められた事は結果オーライとなった。

14日の3時に就寝、4時には起きられず5時半に出発。 元々、稜線には抜けられないのは覚悟をしていたので問題はないと思い出発した。壁までのアプローチも長く暑さと全装備を背負っていたのもありスピードも出なかったが無事10時半に到着。

日登ルートの1ピッチ目はワイドチックな動きを求められ、カムでランニングを取りながら登る。体感は5.8位か?ただランニングは取りにくかった。 その後も10b、4級、10cのクライミングをこなし、最後は登れそうなビショ濡れの悪いルンゼ(体感10d)を登り、壁を登り終えた。難しいピッチのリードのザックは荷揚げとした。ビレイ点以外の残置のランニングなどは殆ど無かったが、そこが情報の少ない山の良い所でもあると思う。

そこから3時間半の藪漕ぎをこなして平坦な場所で幕営。 暗い上にガスが凄く視界もないので幕営は正解だったと思った。水がかなり少ない為、夜と朝は食事を取れなかったが、気温は高く寒くなかったのは嬉しかった。

15日は前の日の寝不足と疲労もあるために明るくなった6時に錫杖岳に向け出発。快晴の幕営地から更に1時間半以上の藪漕ぎをしてようやく登山道に出る事が出来た。 登山道から水場を求めて降り、クリヤ谷の水場に着いて直ぐに1ℓを飲み干しクリヤの岩小屋に向けて出発。岩小屋には11時近くに到着したが空腹なので アルファ米とお茶を1杯飲みテントを設営して錫杖岳に11時半に出発した。 予報では月曜日は登れない可能性があるとの事だったので、今日だけでも登れたらと思い、遅くなるのは覚悟し最悪は懸垂地点まで明るいうちに抜ければ懸垂下降は暗くても問題ないだろうと思っていたが、3ルンゼの下降は浮石が多く非常に緊張感があった。15日はバードランド〜じーやの大冒険を登り、3ルンゼを下降した。明日は、雨でもこれで満足だなぁなんて話して就寝した。

16日、朝起きてみると何と雲もない快晴。この天気を見るとウズウズするのは仕方がない事だろう。今日は錫杖沢を詰め錫思杖戯を登ろうと話し出発をした。疲労もあるが、取付きに到着。 濡れていたがまぁ何とかなるだろうとスタート。どのピッチも緊張感のある凄く良いルートを登り、核心の11aのピッチをスタートして途中でテンションが入ってしまった。直後に大沼君が、天気が崩れそうだと教えてくれ下を見ると嫌な予感がした為、下降を開始した。 錫杖沢出合に着く頃にはポツリポツリときて降りて正解だったなと思いながら駐車場へ。いつも通り帰りの中央道に参りながら帰宅した。 藪漕ぎはかなりハードだったが、終わって帰宅をすれば行って良かったと思うのは不思議です。

【使用ギア】 キャメロット0.3〜3番まで2セット、4.5番1個ずつ、ナッツなど。

北関東、岩塔巡り(平成の終わりに昭和へタイムスリップ)

西上州の岩場は脆いと聞いていたので、自分から行こうと思ったことは無かったが、今回、友人に誘われて、4月27日~29日、西上州から足尾へ岩塔を巡るクライミングツアーへ行った。
26日の夜、雨予報の中を群馬県甘楽郡南牧村(かんらぐん なんもくむら、と読む)へ向けて還暦前後の3人で出発。
南牧村は高齢化日本一、消滅可能性も日本一の村だ!
まさに我々にピッタリの山域である。
道の駅で夜を明かすが、朝まで雨が降り続いている。
予報では6時頃には止むはずだったが、止む気配は無い。
仕方ないので(今日は脆い岩を登らずに済みそうなので、内心ほっとして)周辺の偵察と決める。
じじばば岩と高立一本岩を見に行こうという事になり、下仁田へ戻ってから254号線を西走し、じじばば岩はアプローチが遠そうな上、登れなそうなので、遠くから眺めるだけにして、高立一本岩を目指す。
これは凄い!
なぜ、これを観光に使わないのか不思議なほどインパクトが有る。

高立一本岩

あいにく(ラッキーなことに)雨で濡れているので、今日のところは取付き偵察で許してやった。あー残念・・・
近くの岩塔をもっと見ようという事で、妙義山へ転身
筆頭岩(ひっとういわ)へ向かう。
おー、これも凄い! しかも乾いて来ている。
これは登らなければならないだろー!
取付きは駐車場からわずか5分!
ルートは写真右のリッジ

筆頭岩

28日
今日は朝から晴天だが、よく冷え込んだ。
本日はメインディッシュの毛無岩の登攀
道場という部落のどん詰まりの神社の横から歩き、約2時間で取付き。
西上州らしい、脆い脆い岩登りを7~8ピッチで毛無岩の頂上へ抜けた。

毛無岩全景
最終ピッチのクラック
毛無岩の頂上

最終日の29日は足尾へ移動。
松木沢ジャンダルムへ向かう。
松木沢は初めて訪れたが、ここも凄い風景だ。
昔よりは緑が増えたらしいが、今でも死の谷の様相を残している。
冷たい渡渉をしてジャンダルムの取付きへ向かう。
渡渉してから取付きまで、わずか15分。
直上ルートと思われるチムニーに取付く。
中央バンドまで3ピッチ、上部岩壁が2ピッチの登攀だった。
ここは昨日までの岩と違って、浮石が物凄いことを除けば、岩は硬くて快適だった。
帰りの渡渉が憂鬱だったが、懸垂下降で取付きへ。
我々は50mロープだったので、懸垂の支点まで数メートル届かないピッチが2回あり、クライムダウンで怖い想いをしたので、60mロープを推奨します。

ジャンダルム全景
終了点から松木沢を見下ろす
渡渉

クライミング、西上州や足尾の町、すべてが驚きと感動と懐かしさに満ちた三日間だった。
いやー、日本は広い!
いつか高立一本岩を登りに戻って来たいと思いながら帰京しました。

記 熊谷

波勝崎赤壁 サンセットウォールルート

2月23日、24日で遠山、大沼で波勝崎の赤壁を登ってきました。
1年位前に海金剛に行こうと思って調べていた所、赤壁という壁がある事を知った。インターネットで調べても記録が殆ど出てこなかったので、これは面白そうだなと思っていた。

最近は残置を使わない残置無視というクライミングもあるが、残置があるだけでルートファイデングも簡単だし、いざという時の敗退も簡単。自分の様な未熟者がクライマーとしての総合的な能力を上げるには、情報の少ない山に行き、試行錯誤して持っていくギアを考え、現地で登れる場所を判断して登っていくのが1番だと思う。エイドクライミングは忘れられてフリー全盛の時代だが、エイドが出来ないのはヤバイと思うよと大沼君には前に説明していた。 事実、今回の山行でカムやナッツで、フリーで登るのにはボロ過ぎてかなり厳しく、アブミやハーケン、ボルト、フック類など、フリーで登る事が厳しい場所では、エイドクライミングが出来ないと話しにならず、今回の様な壁にはフリーだけでは通用しないと分かってくれたようだ。

アプローチから踏み跡など殆どなく、トゲに身体中やられて初登者のクライミングジャーナルの記録そのものだったが、最高に楽しく久しぶりに充実感のあるクライミングだった。因みに3P目にあったハーケン1本以外には残置支点もなかった。

【使用ギア】 スカイフック2本、バードフック2本、ラープ2本、ハーケン数種類6枚、カム00〜3番小さいサイズは2セット、ナッツ。 その他、3ミリスリング数本などと普通のクライミング装備。ジャンピングとリングボルトは未使用。2P目のスラブの5級部分はノーピンで登った。

アプローチで迷う可能性がある事、ビバークは確実な事を想定して出発は明るくなるのを待って出発をした。

2/23(土)
  6:00 波勝崎苑駐車場出発
  8:00 赤壁取り付き到着
  8:20 赤壁登攀開始 1・2P目(遠山リード)
  9:10 2P目終了点フォロー到着
  9:20 3P目(大沼リード)
  9:50 3P目(大沼リード交替)
10:00 3P目(遠山リード)
13:30 3P目終了点リード到着
16:30 3P目終了点フォロー到着
16:40 4P目(遠山リード)
19:30 4P目フォロー到着
20:00 4P目終了点ビバーク
21:00 就寝

2/24(日)
  5:30 起床
  6:20 5P目(遠山リード)
  7:20 5P目フォロー到着
  7:30 6P目(大沼リード)
  9:30 6P目フォロー到着
  9:40 7P目(遠山リード)
10:30 7P目フォロー到着
10:40 8P目(遠山リード)
11:30 8P目フォロー到着 登攀終了
11:40 下山開始
13:30 赤壁取り付き到着 デポ回収
13:40 下山開始
15:40 波勝崎苑到着

初めてのエイドクライミングの本チャンでマニアックなルートに付き合ってくれた大沼君にはいつもながら感謝したいと思います。

八ヶ岳継続・御在所岳

トレーニング山行だけはちょっとずつしてます。そろそろ腹にズシッとくる山行しないと。

●1月14日  八ヶ岳(大同心大滝~小同心クラック~赤岳主稜)
宇都宮、瀧川
6時に美濃戸を歩きだし、予想に反して大同心大滝は1パーティしかいなかった。シーズン始めだし、昨シーズン終盤にドカ落ちしてしまったので氷はどうも怖い。アイス数回目の瀧川君はノーテンション。大したものだ。トボトボ歩いて小同心クラックへ。この日は風もなくて快適でした。稜線をテクテク歩いて地蔵の分岐で14:00。うーん、これでお終いの予定だけど天気穏やかだし、まだ遊べるなぁ。瀧川君に聞いてみると即答で「行きましょう!」。ということで延長戦で赤岳主稜。行者小屋から取り付きまでの登り返しは辛かった・・・。15:30に主稜取り付き、赤岳頂上に17:00。夕陽が綺麗だった。

●1月25~26日 御在所岳(1ルンゼ~3ルンゼ、前尾根)
山野井、宇都宮                               この週末は強烈な冬型でどこも大荒れ予報。ここなら大丈夫かなってことで御在所に行ってみた。1ルンゼは氷が薄くてカッコよかったが2P目はちょっと薄すぎて巻いてしまった。最終ピッチの2段氷柱は登り応えがあったが抜け口がグサグサなのには焦った。何年か振りに泊まった藤内小屋はやっぱりよかった。お風呂、夜景、暖房、スタッフのおじさんたちとの宴。山小屋に泊まることはほとんどないけどここにはまた泊まりたい。翌日は前尾根に挑むがアイゼンで5.9は難しかった。         (記 宇都宮)

↑Mt,Akadake seen from Mt,Yokodake

飛騨尾根〜奥穂高岳

久しぶりの投稿ですが、5月3日〜5日まで、岩登り、雪山の殆んど経験のない準会員の大沼君と新穂高温泉〜飛騨尾根〜奥穂高岳〜白出沢〜新穂高温泉に全装備を背負って登りに行ってきました。

去年のAbi北壁での敗退の時から、夏、冬問わずに自分自身を追い込んだ山行をして全ての底力を上げなければダメだ。と痛感していた頃に彼が準会員として来ました。言い方は悪いが話しを聞くと殆んど素人。何回か話しをしていくうちに、会話から眼の奥にある何か強さみたいなものを感じたので、彼の仕事の休みを聞き自分の行きたい場所を告げこの様なトレーニングをこなさいと駄目だと思うけど、頑張れるか?と伝えると頑張ります。行きたいです!と言う。う〜ん無帽な様にも思えるが、ビレイにしろロープワークにしろ厳しく怒鳴っても宜しくお願いします。と言う・・・。

自分もそれなら自分が行きたい場所に一緒に行けるパートナーになってもらおうと思い、今回の山行を決めました。現時点では山行を共にすると全ピッチリードで頼れるのは自分だけ。しかし自分の底力をあげるには凄く良いと思い、色々と自分の思いや考え、この様なトレーニングや山行をしよう!と伝えました。

岩壁の途中でオープンビバークをしてまた何ピッチも登るトレーニングもしよう!などと話してもハイ!頑張ります!と答える彼の視線から時間はかかるかも知れませんが貴重なアルパインクライミングのパートナーへなってくれる事への期待を感じています。

冗談と本気もこめ裏切るなよ!とも付け加え言ったところハイ!なんか笑えて憎めず、青春時代は多分全く正反対の人種な気もするが、山はそんな出会いが起こるのも楽しく不思議な感じもします。

飛騨尾根自体は何処でもピッチを切れるし支点もナチュプロで取れ残置も予想よりは少なく楽しかったです。複数パーティーが入っており大渋滞。自分達は予想通り時間がかかってしまったので途中のコルで幕営。山行全体で面倒を見れるほど偉い立場でもないし実力もないので、相当に怒鳴ってしまったが、大沼君はまた行きたい。と言ってくれ少し安心。自分自身も、もっと力をつけ余裕を持って接してあげられる人間にならないとなぁとも思います。

これからも、もっと行きたい山やクライミングをする為にも自分を高めて行きたいと思います。

なお山行時間は積雪期登攀が初めての経験の彼と行っており最後の下山では何時間も待ちました。足並みの揃った普通のパーティーには参考にならない時間だと思います。

5月3日、深山荘無料駐車場6時出発〜D尾根2500m付近で斜面を整地して幕営。14時30分

4日、6時15分取付きスタート。幕営地到着18時30分。

5日、幕営地5時40分出発〜奥穂高岳6時40分〜白出沢〜新穂高岳温泉到着13時。