八ヶ岳継続・御在所岳

トレーニング山行だけはちょっとずつしてます。そろそろ腹にズシッとくる山行しないと。

●1月14日  八ヶ岳(大同心大滝~小同心クラック~赤岳主稜)
宇都宮、瀧川
6時に美濃戸を歩きだし、予想に反して大同心大滝は1パーティしかいなかった。シーズン始めだし、昨シーズン終盤にドカ落ちしてしまったので氷はどうも怖い。アイス数回目の瀧川君はノーテンション。大したものだ。トボトボ歩いて小同心クラックへ。この日は風もなくて快適でした。稜線をテクテク歩いて地蔵の分岐で14:00。うーん、これでお終いの予定だけど天気穏やかだし、まだ遊べるなぁ。瀧川君に聞いてみると即答で「行きましょう!」。ということで延長戦で赤岳主稜。行者小屋から取り付きまでの登り返しは辛かった・・・。15:30に主稜取り付き、赤岳頂上に17:00。夕陽が綺麗だった。

●1月25~26日 御在所岳(1ルンゼ~3ルンゼ、前尾根)
山野井、宇都宮                               この週末は強烈な冬型でどこも大荒れ予報。ここなら大丈夫かなってことで御在所に行ってみた。1ルンゼは氷が薄くてカッコよかったが2P目はちょっと薄すぎて巻いてしまった。最終ピッチの2段氷柱は登り応えがあったが抜け口がグサグサなのには焦った。何年か振りに泊まった藤内小屋はやっぱりよかった。お風呂、夜景、暖房、スタッフのおじさんたちとの宴。山小屋に泊まることはほとんどないけどここにはまた泊まりたい。翌日は前尾根に挑むがアイゼンで5.9は難しかった。         (記 宇都宮)

↑Mt,Akadake seen from Mt,Yokodake

三倉岳とか

センチュリー フォー カラーズ


今年も終わるけど、花崗岩シーズン終盤に成果が出たので備忘録がてら。
● 10月30日  「センチュリーフォーカラーズ」(5.12b)
だれが見ても美しいこのフィンガークラック、6月に3日位トライし、トップロープでムーブを固めても登れないまま梅雨に突入してしまい、クラックから巨大ムカデが出現するに至って封印していた。4か月ぶりに行ってみると周りの木々の葉も落ち、見違えるほど明るく乾いた岩場になっていた。挨拶がてらプリプロテクションでトライするとあんなに悪く感じたフィンガーが驚くほどよく決まり、あっさりピンクポイント。じっくり休んでからトライし、パンプしながらもRP。いいルートは岩も体もいい状態のときに登るべきだと感じた。ちなみに昔の山岳部時代の強い後輩を連れていったらあっさり2撃された。うーむ、うらやましい。
●11月20日 瑞牆山「Cavitation 」(5.12a)
場所といい初登者といい、このルートも前から登りたいと思っていた。出だしが怖いし(実際危ない?)、途中で落ちると振られ落ちするので怖かったが、怖さもクラックの魅力の一つってことでトップロープは封印した。下から見てるより長い上に微妙な動きもあってカムは結構使った。登れた日は寒く、気温2℃。最後の核心は何を踏んでるのか分からず、苦し紛れに繰り出したデッド気味のハンドでかろうじて止まった。よかった・・・。延べ3日5トライ。
●12月14~16日 三倉岳「スーパーチムニー」、「ヒップクラック」、「モス・・・」他
今シーズンは職場のクライミング仲間に恵まれ、クラック好きが集まってて楽しい。
忘年クライミングツアーってことで車1台4人で三倉岳へ。噂に違わずワイド好きにとっては垂涎もののワイド天国でした。いろいろ登って飲んで食べて楽しかったけど、結局Tスタックとアームロックは身に付かなかった・・・残念。
●12月19日 「アメジストライト」
私には敷居が高いルートだったが、知人のクライマーに誘われるまま、来年の目標になればと行ってみた。下から攻めてみると下部は割とあっさりと解決したが核心はさすがに難しい。おまけに核心から先はランナウトするがこれは耐えるしかないだろう。2回目は気合が空回りして途中でテンション。だが、ムーブは固まった。友人のトライを見て少し修正して3回目のトライ。アドリブでカムの位置を修正する余裕もあり、首尾よくRP成功。
吉田和正氏が拓き、山野井さんが初登したこのルートを今年最後に登ることが出来、これ以上ない登り納めになった。
(記 宇都宮)

アメジスト ライト

落葉と摩天楼

宇都宮です。最近、瑞牆に行っててちょっと成果が出たので報告です。

「落葉」(5.12b R)
しじま谷へはこれまでに何度も行っていて、「落葉」はそのラインのカッコよさからそのうち登りたいと思っていた。
台風と長雨から解放され、待ちに待ったベストシーズン。岩の状態もかなりいい感じ・・・だが、Rの一文字にビビり、初回はトップロープで。多少ランナウトするけど、各プロテクションは良く効きそう。ムーブもまぁなんとか。2回目はプリプロテクションでトライ。核心で2m程落ちたが、ヤフオクで¥2,000で買ったメトリウスの#00番で止まった。「おー、ちゃんと止まるじゃん」。次もプリプロでやってみるが、やはり核心で落ちてこの日はピンクポイントすらならず。
一週間後の10月17日に再訪。ウォーミングアップで隣りのワイドを登り、上から掃除とプロテクションの位置だけ確認してリードトライ。手の位置とプロテクションの位置が重なりちょっと戸惑ったけど、アドリブでクリアしRP成功。プロテクションセットにコツがいるが緊張感のある素晴らしいルートだった。



「摩天楼」(5.11a)

10月24日、前日にクラブの吉村君と屏風岩で遊んだのに引き続き、この日は友人と摩天岩へ。
摩天岩と言えば「摩天楼」。ワイドクラックに特に苦手意識はないのだが、ワイドのテクニックと言えばアームバーしか知らない私にはイレブンのワイドはちょっと敷居が高すぎる。おまけにトポの写真がヤバい。この変態ムーブは私の辞書に載ってない。「んー、今日は寒いし、北斗七星(5.9)とか虚無僧クラック(5.9)とか登ってお茶濁そうかなぁ」なんて思っていたのだが、友人の摩天楼OSトライをビレイしてたら、なんかちょっとやってみたくなった。トップロープで触らせてもらうと、アヘアヘ言いながらもどうにかアームバーのみでクリア。「ん?これ、なんか出来るかも・・・」。で、リードトライ。かなりヤバかったが、どうにか持ちこたえてRP成功。ジーパンと膝サポーターに助けられた感は否めないが、まぁよしとしよう。
ようやく訪れたこの収穫期、もうしばらく花崗岩と戯れていたいものです。

                                 

Longs Peak (4,340m) The Diamond壁

職場のクライミング仲間とコロラド州にあるロッキー山脈最高峰のロングスピーク(4340m)東壁(通称ダイヤモンド)を登ってきました。
高所に極端に弱い自分にとってこの標高でのフリークライミングはかなりの挑戦でしたが、どうにか登ることができました。今回チャレンジした「D7」は5.11a、11cを含む全7ピッチ(約250m)、壁の中央左を一直線に上がるほぼ垂直のルートです。さすがに核心の5.11c(しかも39m!)はOSなど出来ようはずもなく、残念ながらテンションまみれ。ただ、こなせないムーブはなく、平地にあれば3回くらいでRP出来そうな手応えはありました。この標高でこういうのをサクッとOS出来たらクライミングの幅が広がるんでしょう。
登る時期としては、シーズンラストだったようで、取り付くまでの夜明け前が3℃位。登攀中が9℃位でした。午前中11時頃までは陽が当たるので暖かいのですが、日が陰ってからはビレイ中は防風ジャケットがないと寒く感じました。われわれの登った日で好天の周期が終わるのが分かっていたので、登っている最中も終始時間に追われている感覚があり、そういう意味ではアルパインチックなクライミングでした。実際、登った翌日は下の町で結構な雨だったので山の上はおそらく雪だったでしょう。
気の合う仲間とのクライミングトリップはやはり楽しいものです。また次の目標を見つけて挑戦を続けていきたいものです。

●行動概要
9/15 デンバー着・山麓の街エステスパーク入り
9/16 ノーマルルートから荷上げ(水4.5ℓ他)兼順応登山

9/17 PM空港でパートナーを迎えて入山。ボルダーフィールド(3850m)にてビバーク(22:00着)。
9/18 4:00スタート、下降点6:00 登攀(8:00~17:50),cable route下降、ビバーク地へ(19:30着)
9/19 下山 
9/20 ボルダー渓谷にてクライミング
9/21 ボルダー渓谷にてクライミング・23:00デンバー発

~参考データ

・気温:山麓では25℃、入山口で22℃、壁で10℃弱。昼夜、日向日陰で寒暖の差が激しい。
・ビバーク許可証(wilderness permit):山中でのビバークには許可が必要でエステスパークの公園管理事務所で取得(泊数問わず1パーティ$26)。
・ギア:「D7」に関してはエイリアン青~キャメロット#3までを2セット(#4は使っても1~2回)、ヌンチャク7本程度(残置ハーケン多数)、スリング少々。

・ロープ:メイン60m+懸垂下降&荷上げ用の細ロープ60m
・テーブルレッジから頂上:本チャンの3級位でロープ不要
・ビレイ点:各ビレイポイントはハーケン&ナッツでしっかり構築されており同ルート下降も可。
・下降路(cable route):かすかな踏み痕はあるが、暗かったらおそらく下降不能。シングル2pの懸垂あり。
・ウェア:長袖毛下着+Tシャツ+防寒着(パタゴニアR1フーディ+ウィンドジャケット)、雨具(上)、軍手、防寒薄手ダウン(二人で一着持参したが使用せず)
・水:二人で1ℓ(山中に水場なし。下から担ぎ上げる要あり)

・EPIガスカートリッジ:エステスパークのアウトドアショップにて購入可($9)

(記 宇都宮)

ChasmLakeから見上げるThe Diamond

ダイヤモンド取り付きから

3p目

北海道 カミホロカメットク

北海道の上ホロカメットクに行ってきました。予想を上回る寒さでした。
●期間 3月5~8日
●メンバー 山野井、宇都宮

3/6(ガス、風雪) 化け物岩左ルート
  カミホロ正面壁に行こうとしたが、視界が悪くて山が全く見えない。この際、なんでもいいからとりあえず一本登りましょうということで、沢の対岸に一瞬見えた化け物岩左ルートに転進。
3ピッチ目は気休めのイボイボ以外プロテクションがほとんど取れず、怖い思いをした。視界がなく、地形が分からないのでスマホのGPSを使ってどうにか下山した。
3/7(ガス、風雪)カミホロ正面壁中央クーロワール
寒波が来ていて昨日から氷点下25℃、風速15mという状態が続いていたが、予報では次第に冬型も緩んでくるようだ。少し出発を遅らせていくが、やはり山は見えない。おまけに地形も複雑でよく分からないときてる。安政火口で天気待ち(8:00~9:30頃)をしたが一向に晴れてこないので、適当に見当をつけて尾根に取り付くことにした。と、一瞬ガスが取れて隣りの尾根が正解と判明。急いで詰めあがり、とんでもない寒さと強風の中、11:00過ぎに中央クーロワールに取り付く。すでに足の感覚はない。山野井さんの顔を見ると眉間に氷が張り付いている。取ってあげると皮まで剥がれてしまったようだ・・・。ごめんなさい。このルートも難しくはないがまともなプロテクションは取れなかった。13:40頃、稜線に抜けるとどうにか歩ける程度の風。視界も100m位はあるので稜線回りで降りることにした。同ルート下降を想定していたので時間短縮のために最終ピッチに終了点等を残して来てしまったことを激しく後悔する。
「下降ルンゼ」に逃げ込み、どうにか駐車場まで無事帰りつくことができた。
 
 初めてのカミホロは厳しくも楽しかったです。源泉かけ流し付きの自炊宿も最高でした。10年ほど前に行ったベンネビスを思い出しました。次は三段ルンゼや八つ手岩も行きたいものです。
~備忘録~
レンタカー:¥13000(4日間)
宿泊(白銀荘):¥2700/日
ガス代+高速代:¥6400
千歳空港~ 白銀荘:3時間
(宇都宮 記)

化け物岩を見上げる

化け物岩左3P目

正面壁登攀後

幽ノ沢中央壁正面フェース

ずっと登りたかった幽ノ沢中央壁正面フェースを登ることができました。
●期間 3月2日(曇)
●メンバー 宇都宮、宮村(無所属)
●時間 駐車場2:40→4:40幽ノ沢出合→6:20取付き6:40→14:15堅炭尾根→17:40出合→19:20駐車場

 職場のクライミング仲間とどこか山に行こうという話をしていたのだが、大氷柱から中二日で少々疲れていた。天気悪そうだし、たまには気楽にスキーでもなんて話にまとまりかけていたのだが、前日の昼になって谷川付近の天気予報が好転。「こちらの都合ではなく山の都合に合わせないといいクライミングは出来ない」という、自分の中の山の掟に従って心と体にムチ打って正面フェースに行くことにする。なかなか繋がらないこのルート、上の雪田から溶け出した水分が凍って形成されるという過程が烏帽子大氷柱と似ていることから大氷柱の発達した年がチャンスと踏んでいた。
 近づくにつれて正面フェースが見えてきた。上部はよく凍っている。下部トウフ岩付近の薄そうな箇所がこなせれば登れそうだ。宮村トップで登攀開始。下部2Pはグズグズの氷雪壁。時折現れる氷に気休めのプロテクションを取る。3P目の核心部分は唯一青氷が出てきてまともなアイスクライミングが楽しめた。そこから先は不安定な雪壁が延々と続いた。5Pはあっただろうか。時折出てくる細いブッシュに気休めのプロテクションを取る以外に頼れるものは何もない。曇ってはいたが気温が高く、右俣リンネを挟んだ対岸では同じような雪壁から雪崩が起きてる。14時過ぎにようやく堅炭尾根に出たときにはつくづくホッとした。βルンゼの降り口の判別に迷い、1時間ほどロスしたが、どうにか明るいうちに幽ノ沢出合まで降りられた。
技術的には難しくないものの、いったん取り付いたら敗退が厳しい、緊張感のあるルートでした。無事に登れてよかったです。

(記 宇都宮)

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烏帽子沢奥壁大氷柱

烏帽子大氷柱を登ってきました。以下、詳細です。
●期間:2月27日(曇|晴れ)
●メンバー:宇都宮、氷熊(法大山岳部OB)
時間:駐車場発2:40→3:50一ノ倉沢出合4:30→7:15大氷柱取付き7:35→12:15終了点
→(同ルート下降)13:40取付き→15:00一ノ倉沢出合15:20→16:30駐車場

再登ラッシュに沸く(?)今年の大氷柱。状態はいいらしい。せっかくだから登っておきたいが、自分の平日休みに合わせてこんなルートに付き合ってくれるパートナーを見つけるのは至難の業・・・と思ったら、ダメもとで声をかけた山岳部時代の優秀な後輩が二つ返事で乗ってきた。持つべきものは山バカな後輩である。

数年振りの冬の谷川。指導センター前の雪壁を見る限り、今年は雪が多いようだ。前日のトレースがしっかり残っていて1時間ほどで出合に着く。テルモスやストックをデポし、谷へ。テールリッジは時間がかかりそうなので本谷をつめ、途中から南稜テラスにつながるリッジに這い上がる。こちらのほうが早いだろう。烏帽子スラブの対岸に見える大氷柱は綺麗に繋がっている。腰まで潜るラッセルに辟易してきた頃、取付きに到着。準備して7時半に登攀開始。

1P(氷熊)インゼルの左から入り、薄いベルグラと不安定な雪壁をつなげて氷壁の下へ。
2P(宇都宮)緩傾斜の軟らかい氷をだましながら変形チムニー下へ。
3p(氷)変チ横。核心ピッチ。見るからに貧弱な氷をそおっと登る。
4P(宇)ブっ立った氷柱から氷壁。思い切って登れて楽しい。スクリューでハンギングビレイ
5P(氷)75°位の氷壁を登る。65m延ばしたので最後は同時登攀となった。
昼過ぎに終了。4時間40分のスリリングなクライミングだった。
下降は60mロープダブルで懸垂下降4回(①灌木②残置ハーケン&ナッツ➂アバラコフ④ボルト)。下りは素直にテールリッジを使い、夕方に駐車場着。充実した1日を終えた。

(記 宇都宮)

↑大氷柱遠景

2P目

核心3P目4P目(Ⅴ+)

赤石沢奥壁・Aフランケ

久々に本チャンへ行ってきたので報告です。

期間:10月15日~16日
ルート:奥壁中央稜・Aフランケ同志会左フェース
メンバー:宇都宮、T君(準会員)
10/15 快晴 朝-1℃昼16℃ 2:00竹宇駐車場==9:00 八合目岩小舎==11:00奥壁中央稜==17:00頂上==18:00岩小屋
初日は左ルンゼを登る予定だったが、往きの車中でT君が山でのマルチピッチは初めてと知り、さすがに左ルンゼは・・・となり中央稜に計画変更する。中央稜となると途端に気楽になる。黒戸尾根の長いアプローチを黙々とこなし、11時頃に中央稜に取り付く。夏も冬も登った筈だがほとんど覚えていない…。ボケたかな。ルートが判然とせず時間がかかり夕方に頂上へ。お蔭で(?)綺麗な夕日が拝めたのはよかった。岩小舎は相変わらず快適で満月が綺麗だった。
10/16 快晴 朝3℃ 昼15℃ 5:40岩小屋==6:30同志会左フェース取付7:00==15:00終了点==16:00岩小舎16:30==20:30竹宇駐車場
「同志会左」。なんとシブいネーミングだろう・・・。前から憧れていたが、どうも登る機会を得ないうちに徒に時が経ってしまった。このままだと登らないうちにおじいちゃんになってしまいそうなので、今回T君に無理言って登らせてもらった。さて、ルートだが、行く前はフリーの難しいルートというイメージだったが、実際に登ってみると極力フリーで攻めてダメなところはしっかりA1の人工登攀で繋げたルートという印象。割合としては易しい人工6割+きわどいフリー4割?。ちなみに人工部分のリングボルトはすべてしっかり根元まで打ち込んであり、この辺りはさすが山学同志会という感じ。3P目のA1後のルートファインディングで迷ってしまい、えらくタイムロスしてしまった。T君は本チャン2本目にしてこの難ルートを卒なくフォローしてくれて15:00に無事登攀終了。岩小舎の荷物を撤収し、20:30頃に下山完了。充実の週末でした。

その他、最近のフリーの成果
10/6 十一面岩末端壁 「フリーウェイ」
上からトップロープで探ったりせずに下からきちんと怖い思いをして登ったこともあって充実しました。下部アストロドームは限定なしで登ったので11c/d位? 3トライ。
10/24 バベルの塔 「ロデム」
核心部分が濡れてることが多く、苦労しましたが、この日は秋晴れの絶好のクライミング日和で核心部分もカラカラに乾いてました。これでバベルの塔 クラック3部作は完登。下部ワイドから解放されてホッとしてます。通算3日6トライ。

(宇都宮 記)
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↑ 同志会左フェース3P目
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↑ 瑞牆山 ロデム(5.12a)

スコーミッシュ

竹内さんと職場の友人2名とでカナダのスコーミッシュへ行ってきました。
期間:9/19~9/25
メンバー:竹内、宇都宮、他2名

この時期のスコーミッシュは雨が多いらしく、5日間のうち2日雨にやられましたが、壁の乾きが早いので降った翌日にはすぐに登れるエリアも多く、しっかり登ることができました。印象としてはフィンガークラックのグレードが辛い印象でした(5.10b位でも結構冷や汗モノのルートもありました)。個人的には今回の目当てだったThe Chiefのマルチピッチ「The Grand wall(5.11a、A0)」がそこそこのスタイルで登れたので満足です。「せめてあと10日あればねぇ・・・」というのが帰国の途でのみんなの感想。

<参考データ>
・1CA$=78円
・バンクーバー~スコーミッシュ間は車で約1時間30分
・キャンプ場:アリスレイクキャンプ場(森の中にある静かなキャンプ場。スコーミッシュから車で約10分) 1サイト大人4人まで@10$/人
・ガスカートリッジはスコーミッシュ街中にある山道具屋で手に入るが、スーパーには売ってない。
・コピー機は日本のようにコンビニにないのでマルチのトポなどは日本からコピって行くとよい
・スーパーの駐車場やinfomation centreではフリーwifiあり。
・ロープは60mでOK(50だとルートによっては厳しいかも)。

(宇都宮 記)
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↑Smoke BluffsのClimb&Punishment(5.10d) これはオンサイト。
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↑The Chief全景
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↑The Chiefの看板ルート「The Grand Wall」 の4ピッチ目split pillar
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↑The GrandWallの6ピッチ目Perry’s Layback(5.11a)
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前穂高岳北尾根

3月下旬に山崎・宇都宮で前穂高北尾根に行ってきました。春分の日とあって混んでいるかと思いきや貸切りでした。
●期間:2016年3/19~22
●メンバー:山崎、宇都宮
3/19 雨
坂巻温泉6:30~釜トンネル7:00~八峰手前(2450mコル)16:30
雨の入山。分かってはいたが、やはり不快だ・・・。靴の中までグチョグチョ。気温が高い上に雨とあって谷という谷で雪崩が起きている。いつ聞いても嫌な音だ。慶応尾根は上部で思いがけずキノコ雪のギャップが出てきたりして意外と悪かった。八峰まで届かず幕を張る。
3/20 快晴
八峰手前(2450mコル)6:00~八峰8:20~4・5のコル18:00
天気予報通りの快晴。脛からヒザくらいのラッセルが続く。7峰のトラバースからはロープを出す。傾斜の強いブッシュ登りや悪い雪壁登りが出てきて結構緊張させられた。時間がかかり、予定の3・4のコルまでは行けずに4・5のコルで幕を張る。
3/21 快晴
4・5のコル6:00~前穂高岳頂上14:30~明神岳手前のコル16:30
今日は4峰、3峰の登りが出てくるクライマックス。岩は節理が発達していてカムでプロテクションが取れるので、下半部の不安定な雪壁に比べればよっぽど安心だ。3峰では最高の景色の中、快適なクライミングを楽しむ。やはりアルパインクライミングはいい。14:30前穂頂上着。慎重に下り、明神岳手前のコルに適当な窪地を見つけ幕を張る。
3/22 快晴
明神岳手前のコル6:30~明神岳~水呑沢~上高地~坂巻温泉14:30
連日の好天についに眼が悲鳴を上げる。雪目がこれほど辛いものとは‥。涙をボロボロ流しながら歩く。明神2峰の登りは左の凹角に移るトラバースがいやらしかった。明神岳南西稜を下る予定だったが厄介なので、岳沢に向かって落ちているルンゼ(水呑沢?)をスタコラ下る。見込み通り雪の状態もよく悪いところもなく岳沢に着き、上高地へ。
シーズン最後をいい山登りで締めくくることが出来てよかった。
(宇都宮 記)
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