槍ヶ岳から剱岳へ

北アルプス、槍ヶ岳から剱岳へ8日間、一人でテント縦走をしてきました。

9月18日(金) 晴れ
22:25竹橋発、新穂高温泉行き夜行バス
9月19日(土) 晴れ
5:30新穂高温泉 6:00出発、右俣谷へ 13:40槍ヶ岳山荘 16:30槍ヶ岳頂上
9月20日(日) 晴れ
5:00槍ヶ岳山荘 9:20双六小屋 10:45双六岳 11:45三俣蓮華岳 13:30三俣山荘 16:45雲ノ平
9月21日(月・祝) 晴れ
4:45雲ノ平 7:15水晶小屋 8:00水晶岳 10:30高天原温泉 12:10高天原山荘 15:30雲ノ平
9月22日(火・祝) 晴れ
4:20雲ノ平 6:50薬師沢小屋 9:15太郎平小屋 11:30薬師小屋 12:35薬師岳 15:30間山 16:15スゴ乗越小屋
9月23日(水・祝) 晴れ
6:10スゴ乗越小屋 7:40スゴノ頭 9:00越中沢岳 10:50鳶山 11:50五色河原
9月24日(木) 曇りのち弱い雨
4:30五色河原 6:30獅子岳 7:45龍王岳付近分岐 8:10一ノ越山荘 9:45雄山 10:00大汝山 10:40富士ノ折立 12:00別山分岐 12:40剣沢
9月25日(金) 強い雨
風雨強く、剣沢にて停滞
9月26日(土) 弱い雨のち曇り
4:00剣沢 7:00剱岳頂上 9:45早月小屋 13:30馬場島 15:30タクシーで上市へ 16:22上市駅 17:07富山駅より北陸新幹線はくたか 20:00東京駅
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 いつか長い時間深い山の中に入って長い道のりを歩いてみたいと思っていました。好きな北アルプス、一人では踏んだことのなかった剱岳頂上を目指して、クラブの先輩のアドバイスをもとに計画をたてました。
 荷物は水なしで13kg、朝はフルーツグラノーラとスキムミルク、行動食は味付きアルファ米、夜はアルファ白米とフリーズドライ丼の具、非常食はレーズンかりんとうとレーズン。
 目立つ槍ヶ岳をスタート地点にしたことで、あそこから来たんだな、と確認できるのがちょっと良かったです。
 五色河原のテント場で隣り合わせになった単独の女の子が、剣山荘から雲ノ平を経て上高地へ、私と同じの逆コースを辿る予定とのこと、偶然の楽しい巡り合せに嬉しくなり、下界で再会する約束をしました。
 剱岳は雲の中で、あいにく眺望が望めなかったけれど、誰もいない頂上に一人で来られたことが、とても嬉しかったです。
(記 山崎)

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

一刀

DSC_0120

9月21日

山野井さん、宇都宮で小面岩の「一刀」を登ってきました。シルバーウィークとあって植樹祭駐車場は今だかつて見たことのないほどの混雑っぷり。さぞやルートも混むかと思いきや・・・貸切りでした。5.11前半がつけられたピッチが3ピッチ出てくるものの、リード・フォローともにノーテンションで抜けられました。どのピッチもプロテクションは良く、快適でした。小面岩の頂上の眺望は素晴らしかったです。帰りがけに登った「カフェオレ(5.9)」。オフウィドゥス登りで登ったらとんでもなく奮闘的でした。
その他に最近登ったのは、小川山のノイズ、しじま谷のトラベラー(5.11b)、地獄エリアのB1フィンガー(5.11a)、キューピー岩塔の石触エレジィ(11b)
石触エレジィは30mと長くムーブも11bにしては難しく充実しました。

(宇都宮 記)

北海道クライミングツアー

期間: 8/8土〜8/17月
メンバー:山野井夫妻、古畑、山崎、Hさん

8/7 東京から青森へ車移動、青森から函館へフェリー移動

8/8 函館から旭川へ 車移動のみ(春日青少年の家キャンプ場泊)
・静かで良いキャンプ場、管理人さんがとても親切
・無料でテント、ブルーシート、タープを貸し出してくれる
・この日はキャンプ場から花火が見えた

8/9 講演会と登山 (春日青少年の家キャンプ場泊)
・爽やかなレンジャーたち、クリームたっぷりのロールケーキと登山情報を頂いた
・山野井さん東川町で「山の日」制定記念の講演会
・その間、妙子さんとHさんと山崎は富良野岳を登る
・高砂温泉600円、内部は某国のよう、一度は楽しんでいただきたい

8/10 神居岩クライミング(春日青少年の家キャンプ場泊)
・古畑さんと深川駅にて合流
・北海道初12のクラック、元気があってよろしい12a山野井さんPP
・藪で鬱蒼としており「終わった岩」とのことだが、なかなか楽しめた
・再び高砂温泉へ、なかなか賑わっている
・キャンプ場で砂金おじさん、笛おじさんと会う
・笛おじさんからは最終日、全員に手づくりの笛をもらう
・H氏、笛吹けど鳴らず

8/11 奥立て岩クライミング ~層雲峡へ移動 (層雲峡オートキャンプ場泊)
・市街に突然現れるこじんまりとした可愛い岩場、雨に強いが大雨が降ると沼のよう
・層雲峡オートキャンプ場 敷地内で鹿と会えるかも
・コインランドリー○、乾燥機◎、シャワー××、バンガローのマットはむず痒くなる×
・黒岳の湯、オートキャンプ場で割引券をもらい500円
・H氏、笛吹けど鳴らず

8/12 ニセイカウシュッペ山ハイク (層雲峡オートキャンプ場泊)
・7:45 駐車場 9:45 山頂 11:30 駐車場
・途中から雷雨の中、冷や冷やと登る
・H氏、笛鳴らず、安定のカスレ感

8/13 石垣山クラッククライミング (層雲峡オートキャンプ場泊)
・クラックの充実した岩場、ルーフクラックも
・釧路労山の会長さんとワンちゃんに会う
・アプローチで蝦夷雷鳥と会う、ワイドの中には青大将2匹も
・H氏、笛鳴らぬまま帰京、愛別駅でのお別れ
・近くの協和温泉500円、なかなかよい

8/14 層雲峡 蝦夷生艶気蒲焼ルート~占冠村へ移動(道の駅しむかっぷ泊)
・7:15 駐車場 7:45 ルート取り付き 8:00 メインピッチ取り付き 13:00 駐車場

8/15  赤岩青厳峡 クライミング(道の駅しむかっぷ泊)
・レジェンドクライマーS氏夫妻と会う、頂いた美味しいスイカとトマト
・岩場としては一番活気があった印象
・古畑さんかぶり11dをRP
・山崎は念願だった初11aを北海道で登れて嬉しい

8/16 赤岩青厳峡クライミング~苫小牧港へ移動
・TRでのんびり遊んだあと、優秀な若者たちの集うどっかぶり大ハングを見学
・競走馬のまち日高を抜けてドライブ、ウマの群れ、野生のキツネたちと会う
・海の近くの富川駅にて古畑さんとのお別れ、段々とメンバーが減り車内に寂寥感

8/17 苫小牧から八戸へフェリー移動、八戸から東京へ車移動

 

 

(記 山崎)

衝立岩正面壁 雲稜(第一)ルート

谷川岳 衝立岩正面壁 雲稜(第一)ルート
日 時 2015年 6月13日(土)~14日(日)
登攀者 遠山学 塚田尊明
スタイル 人工登攀

1P 25m Ⅴ 塚田リード 6:00
[二人用テラス]
アンザイレンテラスから左の凹角を登る。ボサまじりで悪い。実力をわきまえ迷わずA0。二人用テラス下あたりの岩が脆い。

2P 40m Ⅳ A2 遠山リード 7:00
[第1ハング]
壁全体が脆い。どの岩も浮いている。第1ハングのアブミ動作は、足は壁に届くが、体感的には空中のアブミの掛け替えに近い。アブミ技術では、全ピッチの中で一番難しく、体力を使う。

3P 40m Ⅳ A2 塚田リード 9:00
[第2ハング]
第2ハングを越すラインは、ハングの切れ込んだところの側壁を直上するように登る。第1ハングより優しく感じる。しかし長いピッチであった。

4P 15m Ⅳ A1 遠山リード 13:00
[左上トラバース]
ルート図では30mのピッチだが、ロープの流れを考え15m程左上した凹角の入り口で切る。そこはビレイ点らしくなっており、ハーケン、ボルトが固まって打たれていた。しかし、そのビレイ点の岩ごと浮いている。

5P 15m Ⅳ A1 塚田リード 14:00
[凹角の直上]
とても脆い凹角。ランナーを取るが強度は如何ほどのものか。ビレイ点が浮いているという精神的恐怖。できるだけプロテクションをたくさん取って行った。

6P 30m A1 遠山リード 15:30
[第3ハング]
第3ハングを越えるピッチ。フリーと人工が混じり総合的に一番難しかった。
遠山氏の渾身のリードであった。

7P 40m Ⅳ+ 塚田リード 18:00
[湿った溝状部]
草付きと泥の溝状を登る。傾斜は緩くなるが、残置支点が少ない。逆に言うと落ちられない。日も沈み、あたりが薄暗くなる。ホールド、スタンスが見えなくなる前にと、走るように登る。

8P 15m A2 遠山リード 19:00
[洞穴ハング]
洞穴ハングですっかり暗くなる。ヘッドライトを点け残置支点を追うような登攀となる。残念ながらローケンションは黒一色。しかし夜間登攀という貴重な体験でもあった。暗闇に揺れるアブミ、アルパインに酔う。

9P 30m Ⅲ 遠山リード 20:30
[チムニー]
チムニー状なのか、ライトの灯りでは傾斜も形状も認識しづらい。塚田のピッチであったが恐れをなしてリード出来ず。実力不足に意地を張らず(泣いてお願いして)、遠山氏にトップを譲る。

10P 40m Ⅲ 塚田リード 21:30
[草付きと岩の緩傾斜帯]
二人とも雲稜ルートは初見。衝立の頭までのルートがよくわかない。ヘッドライトで照らすも、踏み跡なのか判別できない。とにかく駆け上がる。先が分からないので、40mほどロープを伸ばし灌木でピッチを切る。雷がゴロゴロ鳴る。

11P 10m Ⅲ 遠山リード 22:10
[衝立の頭]
10P目の終了点からわずかで衝立の頭であった。リングボルトも2本打たれていた。10P目のスタートから50mいっぱいと言ったところだ。

時は22時30分。各駅停車で行く16時間30分の長旅であった。
無事で何より。欲を言えば日の出ているうちにゴールしたかった。
下降は明日にして、衝立の頭でビバーク。カッパを着てツエルトをかぶり寝ころんだ。

[ギア]
実際にランナーもしくは前進として使用したギアは、ヌンチャク20本、 スリング20本、 カラビナ20枚 、ハーケン4サイズ、 ストッパー♯1から♯6、 エイリアン黒、青、緑、黄色、赤 、キャメロット♯1、♯2 、リンクカム赤、黄、 スカイフック、 3mmシュリンゲ。

持参したギアは上記以外にも、他のサイズのカム類、他のサイズのハーケン、ボールナッツ、ラープ、バードピーク、リベットハンガー、コパーヘッド、ジャンピング、リングボルトなどを持参した。

ロストアローなどの厚めのハーケンが欲しいと思った。

DSC_0211000

1435441160244000

(塚田記)

奥多摩 大丹波上部ボルダーエリア

前回の大丹波ボルダーに続き、それの少し上流にある大丹波上流ボルダーエリアを山野井さんと登りましたのでこちらにて発表します。

場所は大丹波ボルダーより橋を越え、左手に広場を見て、右側にフェンスを見ながら林道を歩き左にミラーを過ぎて少し上がったところからガードレールを越え、少し道路と並走し下降します。下降すると最初にある岩がトポに記載した①番などがある岩です。対岸にある小さな岩が⑧⑨課題、①課題を上流に行った課題がトラバース課題の②、その対岸から少し上流に行くと③の課題がある岩です。トポにグレードを記載しましたが前回同様グレードは参考程度にお考えください。
どれもなかなか楽しめましたが、①課題②課題③課題はそれぞれタイプが異なりお勧めです。自然に帰ってしまう前に一度登ってみてください。

大丹波上部下部エリアのトポを別ページに公開しました。

記 古畑大丹波上部ボルダー

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

①の岩

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

⑧⑨の岩

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

②トラバースの岩

奥多摩 大丹波ボルダー

前回 山野井さんが投稿されていた 大丹波ボルダーですが課題も増えてきたこと、訪れる方もいらっしゃるようなので改めて整理させていただきました。
場所は青梅方面より川井交差点を右折(大丹波方面)後、車で10分強ですが奥多摩駅からバスで清東橋、そこより上流へ歩いて行くことも可能です。
エリアは地主様への承諾を取ってはいますが駐車に関しては十分ご注意ください。また上流の岩のさらに上流でも幾つか登れそうですが、貴重なカワガラスが4月まで巣を作るので止めたほうがよいです現在課題は19課題ありますが、今回作成にあたりグレードを表記しましたが記載したグレードはあくまで参考程度で取り付はご自身の判断でお願いします。

更に詳しいトポを公開しています。
大丹波ボルダー上部下部トポ

大丹波ボルダー図

(記 古畑)

瑞牆山マルチ

瑞牆山、大ヤスリ岩周辺の夢のカリフォルニア〜御祝儀岩シルバーフリーウェイに行ってきました。

日程: 5月8日

メンバー:石井、遠山

表登山道駐車場から長いアプローチをこなし大ヤスリ岩が左に見えた所で、トラロープを潜りパノラマコースへ。直ぐに夢のカリフォルニアの取り付きに着いた。1P目は石井さんのリードでスタート。朝一のクライミングと寒さもあるのか?身体も動かず未熟な自分には厳しく感じた。2P目遠山リード。ワイドクラックを殆ど登った事がない分にはかなり厳しく感じた。今思うとムーブが間違いだったと思う。時間はかかったが無事抜ける事が出来た。石井さん曰くヨセミテのような良いルートでした。

時間も充分にあった為、予定通り御祝儀岩のシルバーフリーウェイに向かう。賽の河原のケルンと近くのFIXが取り付きの目印!取り付きから15分程登るとシルバーフリーウェイのスラブが木々の間から見える。装備を整えクライミング開始。1P目石井さんのリードでスタート。最初のボルトから次のボルトまでは10mは離れている。勇気と覚悟を決め墜落の許されないスラブの海を登り出す。途中のフレークにカムは入るが手で持つと崩れる為墜落に耐えられる可能性は低い気がする。2P目遠山、3P目石井さんリードで終了。各ピッチとも墜落は許されず全3P、75m程でランニング用のボルトは錆びたリングボルトとRCCボルト4本のみ。緊張感のあるクライミングを楽しめた。技量、体力など反省点が満載だが少しずつでも成長して行きたいと思います。

imageimage 続きを読む

日本登攀クラブGW合宿

5月3日~5月5日 北アルプス、岳沢合宿

メンバー:山野井、熊谷、古畑、山崎

5月3日 入山
5月4日 天候不良の為南稜中止、代わりに奥明神沢~明神岳~前穂高~岳沢
5月5日 コブ尾根、下山

コブ尾根コースタイム:2:30起床-3:40出発-6:00コブ取付-8:30稜線-9:40天狗のコル-10:00岳沢
(記 山崎)
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

北ア滝谷/北山稜側壁〜2尾根

4月17日〜19日(二泊三日)

メンバー:山野井、宇都宮、遠山

ルート:  滝谷 北山稜側壁〜中間ルンゼ〜2尾根〜松濤岩〜北穂高頂上〜B沢のコル〜B沢下降〜滝谷避難小屋。

4月17日

新穂高温泉〜滝谷避難小屋〜雄滝付近への偵察。

う荷物を小屋に置き、雄滝へFIXを張りに向かった所、雄滝が完全に出てしまっており状態が悪い。雄滝の左の壁を登ろうとしたが難しそうな為、 雌滝側の沢から雄滝側に登り、雄滝に向かっているバンドを確認した所、雄滝にトラバース出来る事を確認。念の為、雌滝の入り口付近にケルンを積み避難小屋に戻り、早目に就寝。

この日は午後から晴れの予報も、ガスのかかった天気模様。

4月18日

避難小屋2:50発〜合流点5:00〜1ピッチ目6:30〜北穂高頂上14:40〜合流点16:00〜滝谷避難小屋17:00。

2:00に起床し外を見ると満天の星空。今日は晴れるという予報は当たった様だ。
昨日の偵察場所の雌滝の入り口のケルンまで行き雄滝に向かうバンドをトラバース、トラバースからは状態が悪く、1ピッチロープを使用し雄滝上に降りた。
合流点に到着し明るくなるのを待ち氷や壁の状態を確認するも、当初予定にしていたC沢右俣奥壁
にかかるらしい氷は状態が良くなく氷が無さげな為、2尾根のB沢側に出来る氷に予定を変更して向かったが氷が見当たらない。どうしようか?と話しをして適当に北山稜側壁の面白そうな岩壁のラインを登る事にした。
岩登り、ルンゼ登攀、数ピッチの同時登攀なども交え綺麗な景色を堪能しながら予定の15:00前の14:40分には頂上に出る事が出来た。

19日、滝谷避難小屋〜新穂高温泉。
帰りはゆっくりと林道脇のフキノトウを採りつつ下山。
雨が降り出す前に車に戻る事ができた。

ルート自体は、見た目よりも難しく、ピッチ数もあり、岩あり雪ありの面白いラインでした。

使用ギアはキャメロット2番以下の、ナッツ、カム、ハーケン等を使用。
中間支点、ビレイ点などは全て自分達で作成。

色々と勉強、リードもさせて頂き天候にも恵まれ最高のアルパインクライミングでした。
山はやはり、気持ちが良く楽しいです。

 

image

 

image

imageimage

( 記 遠山)

注目

こちらは日本登攀クラブ公式ホームページです

※更新情報※

2024/4/9 会員専用資料追加しました。

2024/4/8 サイト引越いたしました。