幽ノ沢中央壁正面フェース

ずっと登りたかった幽ノ沢中央壁正面フェースを登ることができました。
●期間 3月2日(曇)
●メンバー 宇都宮、宮村(無所属)
●時間 駐車場2:40→4:40幽ノ沢出合→6:20取付き6:40→14:15堅炭尾根→17:40出合→19:20駐車場

 職場のクライミング仲間とどこか山に行こうという話をしていたのだが、大氷柱から中二日で少々疲れていた。天気悪そうだし、たまには気楽にスキーでもなんて話にまとまりかけていたのだが、前日の昼になって谷川付近の天気予報が好転。「こちらの都合ではなく山の都合に合わせないといいクライミングは出来ない」という、自分の中の山の掟に従って心と体にムチ打って正面フェースに行くことにする。なかなか繋がらないこのルート、上の雪田から溶け出した水分が凍って形成されるという過程が烏帽子大氷柱と似ていることから大氷柱の発達した年がチャンスと踏んでいた。
 近づくにつれて正面フェースが見えてきた。上部はよく凍っている。下部トウフ岩付近の薄そうな箇所がこなせれば登れそうだ。宮村トップで登攀開始。下部2Pはグズグズの氷雪壁。時折現れる氷に気休めのプロテクションを取る。3P目の核心部分は唯一青氷が出てきてまともなアイスクライミングが楽しめた。そこから先は不安定な雪壁が延々と続いた。5Pはあっただろうか。時折出てくる細いブッシュに気休めのプロテクションを取る以外に頼れるものは何もない。曇ってはいたが気温が高く、右俣リンネを挟んだ対岸では同じような雪壁から雪崩が起きてる。14時過ぎにようやく堅炭尾根に出たときにはつくづくホッとした。βルンゼの降り口の判別に迷い、1時間ほどロスしたが、どうにか明るいうちに幽ノ沢出合まで降りられた。
技術的には難しくないものの、いったん取り付いたら敗退が厳しい、緊張感のあるルートでした。無事に登れてよかったです。

(記 宇都宮)

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烏帽子沢奥壁大氷柱

烏帽子大氷柱を登ってきました。以下、詳細です。
●期間:2月27日(曇|晴れ)
●メンバー:宇都宮、氷熊(法大山岳部OB)
時間:駐車場発2:40→3:50一ノ倉沢出合4:30→7:15大氷柱取付き7:35→12:15終了点
→(同ルート下降)13:40取付き→15:00一ノ倉沢出合15:20→16:30駐車場

再登ラッシュに沸く(?)今年の大氷柱。状態はいいらしい。せっかくだから登っておきたいが、自分の平日休みに合わせてこんなルートに付き合ってくれるパートナーを見つけるのは至難の業・・・と思ったら、ダメもとで声をかけた山岳部時代の優秀な後輩が二つ返事で乗ってきた。持つべきものは山バカな後輩である。

数年振りの冬の谷川。指導センター前の雪壁を見る限り、今年は雪が多いようだ。前日のトレースがしっかり残っていて1時間ほどで出合に着く。テルモスやストックをデポし、谷へ。テールリッジは時間がかかりそうなので本谷をつめ、途中から南稜テラスにつながるリッジに這い上がる。こちらのほうが早いだろう。烏帽子スラブの対岸に見える大氷柱は綺麗に繋がっている。腰まで潜るラッセルに辟易してきた頃、取付きに到着。準備して7時半に登攀開始。

1P(氷熊)インゼルの左から入り、薄いベルグラと不安定な雪壁をつなげて氷壁の下へ。
2P(宇都宮)緩傾斜の軟らかい氷をだましながら変形チムニー下へ。
3p(氷)変チ横。核心ピッチ。見るからに貧弱な氷をそおっと登る。
4P(宇)ブっ立った氷柱から氷壁。思い切って登れて楽しい。スクリューでハンギングビレイ
5P(氷)75°位の氷壁を登る。65m延ばしたので最後は同時登攀となった。
昼過ぎに終了。4時間40分のスリリングなクライミングだった。
下降は60mロープダブルで懸垂下降4回(①灌木②残置ハーケン&ナッツ➂アバラコフ④ボルト)。下りは素直にテールリッジを使い、夕方に駐車場着。充実した1日を終えた。

(記 宇都宮)

↑大氷柱遠景

2P目

核心3P目4P目(Ⅴ+)

錫杖岳 北東壁左ルンゼ

3/1 山野井さんと錫杖岳北東壁左ルンゼへ行ってきました。
参考までに・・・
3:00 槍見温泉
6:30 取付き
9:00 上部雪田
11:30 岩小屋
12:30 槍見温泉
当初上部雪田から烏帽子岩を左から巻いて本峰を目指す予定でしたが、巻道が悪く右側からトラバースをして下降しました。

記 古畑

ジョシュアツリーの旅

アメリカのジョシュアツリー国立公園に行ってきました。
期  間:2016年12月28日~2017年1月4日
メンバー:土屋、他4名

4日間でしたが、広大な砂漠の中に巨大な岩山やボルダーがたくさん、グレードに関係なくどのルートも長く一癖ありで楽しかったです。
泊りは公園外の宿だったので、毎日車で往復しました。

 

1日目:Hidden Valley / The Old Woman / Intersection Rock
Hidden Valleyにはキャンプサイトがあり、New Year’s Eveを迎えるために、沢山の人達がキャンプに来ていて、どのキャンプサイトも満杯のようでした。
最初に登ろうとしていた四つ星のルートは並んでいたので、諦めて隣の「Orphan」5.9 下部はフェースでプロテクションが取りにくい、最後はチムニー。
次に登ったのは「Judas」10.bc クラックとスラブ、スラブがランナウトしていて怖面白かった。
目標にしていた「Left Ski Track」11aは、出だしにノープロテクションでランナウトの核心があり、残念ながら登れませんでした。
ジョシュアのグレードは出だしのフェースを考慮していないルートが多いようです。
夕方仲間がルート下山中に捻挫、とりあえずシップとテーピングで様子を見ることにする。

2日目:雨
公園のゲート前にあるNomad Ventureへ、山道具は何でも揃ってました。
Nomad Ventureの向かいにあるCoyote Center、ここでキャンパーは無料で水を補給できます。有料シャワーあり。
時間があったのでパームスプリングスへ、有名な観光地のようです。

3日目:Real Hidden Valley / Tumbling Rainbow / The Sentinel – East Face
捻挫した仲間はもう1日様子を見ることに、ビレイはできるとのことなので私と組んでもらう。
Tumbling Rainbowはアプローチが悪く、先に登りロープを出して登ってもらう。
「Run For Your Life」10.bRはフェースでかなりランナウトしましたが、見栄えのする良いルートでした。

4日目:Split Rocks
この日は2、3で別れて3人はSplit Rocksへ、出発する前から友人に聞いて登ってみたかった「Rubicon」10d、聞いていた通り素晴らしいルートでした。残念ながらOSできず…
捻挫した仲間がRubiconを登りたいという、初日よりは良くなってきているとのことなので、無理しないよう伝えフォローで登ってもらう。

5日目:Split Rocks
Real Hidden Valley Vicinity / Houser Buttress
最終日は時間を調整しつつ皆登りたいエリアへ、私は悔しかったのでもう一度「Rubicon」チャレンジしに行きました。が、強風と寒さで手も足も痺れてきてRPできず…
回収して仲間希望のHouser Buttressエリアへ、「Loose Lady」10a 見栄えのする綺麗なルートでした。

Intersection Rock

Run For Your Life

Rubicon

 

Houser Buttress / Loose Lady

〈参考〉
・US$=119円
・ロサンゼルス空港からレンタカーで約4時間(渋滞あり)
・公園入園料は1週間20$。
・ロープは70mあった方が良いです。
・むやみやたらに攻撃的なサボテン(笑)要注意。

中央アルプス

メンバー 山野井 宇都宮 古畑 植田

1月9、10日、久しぶりに会の先輩方と中央アルプスへ行ってきました。朝一のロープウェイに乗り千畳敷駅へ、千畳敷カールを宝剣岳方面に歩くも昨日降った雪の影響と天気の急変を考慮して当初予定していたルートを変更して宝剣岳の右の岩峰を登りました。メンバーは山野井さん、古畑さんペア。宇都宮さん、植田ペアに分かれました。山野井さんの案により2ペアは別々のルートを登ることにしました。山野井さんペアと別れ、奇数ピッチを植田、偶数ピッチを宇都宮さんで合計4ピッチ登りました。今回登ったルートは日本登山体系にも載っていませんでしたが、所々先人が残したであろうハーケンがあり難しくて面白いルートでした。久しぶりに宇都宮さんのクライミングを間近で見られて勉強になりました。そして4ピッチ終了し、稜線に上がると物凄い風です。即座に予定を変更し、目を開けていられない程の強風の中、下山しました。

植田 記

ヒマラヤAbi北壁

期      間) 2016/10/18~11/11
メンバー) 山野井・古畑・遠山
場      所) ヒマラヤ ゴーキョ北側 Mt.Abi北壁

10/18 成田~マレーシア経由~ネパール(カトマンズ)
10/19 カトマンズ滞在
10/20 ルクラフライト~パグディン
10/21 パグディン~ナムチェ
10/22 ナムチェ~ドーレ(近くの山へ高地順応)
10/23 ドーレ~マチェルモ(近くの山へ高地順応)
10/24 マチェルモ~ゴーキョ(ゴーキョピーク手前まで高地順応)
10/25 ゴーキョピークへ順応登山
10/26 レスト
10/27 Abi北壁へ偵察
10/28 レスト(装備チェック)
10/29 レスト
10/30 ゴーキョ~Abi取付き手前キャンプ地
10/31 Abi北壁アタック~5650m付近~5500m付近でビバーク
11/1  5500mより下降~キャンプ地~ゴーキョへ
11/2  ゴーキョ滞在
11/3  ゴーキョ~ドーレ
11/4  ドーレ~ナムチェ
11/5  ナムチェ~パグディン
11/6  パグディン~ルクラ
11/7  ルクラフライト~カトマンズ
11/8  カトマンズ滞在
11/9  カトマンズ滞在
11/10   カトマンズ~マレーシア(トランジット)
11/11   マレーシア~成田

2016/10/18~11/11までの25日間でネパールヒマラヤへ山野井さん・古畑・遠山の3名で。古畑、遠山にとっては初めての海外・初めてのヒマラヤ、もちろんパスポート取得も初めてとなる今回・・・遠征が決まったのは2016年3月に3人で行った八ヶ岳の帰りの車中。それから10/18までの期間、ランニング、クライミング、数度にわたる富士登山と充実したトレーニングをそれぞれが行いあっという間に出発の日を迎えた。

10/18出発その日付のうちにカトマンズ入り。よくわからないままホテルへ。
10/19もろもろの準備のために町にでる。埃とクラクションの鳴り響き海外なんだと実感する。食べ物もお腹を壊すと聞いていたのでどうしても慎重になる。10/20ルクラへのフライト。これはこれである意味怖い。ポーターを2名雇う1日1人2000円以下の金額。初日はパグディンまで歩く。10/21パグディンからナムチェへ行くにつれて、景色はよくエベレストが見える。ヒマラヤに来たのだと実感する。10/22ドーレに入る。ここでは既に標高が富士山を超えていて古畑・遠山共に少しずつ高度を感じる。10/23マチェルモに着くころには高山病の症状も出てきている。ガイドのネパール人と山野井さんは問題なし。10/24ゴーキョまで古畑・遠山の2名はゆっくり歩くことにして遅れてゴーキョ入り。10/25ゴーキョピークからの眺めは素晴らしく今回の目標であるAbi北壁に西面が見える。翌日26日は体を休めるいよいよ27日はAbi北壁への偵察。10/27朝早くから偵察へ向かう。ゴーキョから北へ2時間、モレーン横断に2時間強、Abi付近まで2時間合計6時間以上でモレーンの上り下りだけでも慣れない2人には苦しい。肝心のAbi北壁は日本で調べていた状況と比べるとかなり雪が少なく想定していたラインを少しずらして登る可能性などを確認してゴーキョへ戻る。ゴーキョに戻ると偵察だけにも関わらずかなり疲労した。しかし登るんだ!という気持ちは高まった。28,29日はレストで体をゆっくりと休めるが筋肉疲労の回復は遅い。
偵察の結果、荷物を更に減らすため食糧を減らすことに。

30日ガイドにモレーン入口まで同行してもらいキャンプ地へ向かう、ここまで登山靴を運んでくれたガイドに握手、遠山、戻ったら町で酒を飲む約束を交わしている。
山野井さんは偵察時に設置したケルンに従い着実に歩を進めるが、歩きにくいモレーンであることに変わりなくキャンプ地につくとそれなりの疲労感を感じる。
疲労感からいって初日に5800mまで古畑・遠山で届かせて翌日、山野井さんで登頂を目指すのがベストではないかと思う。
テントを設置し古畑・遠山で1張、山野井さん1張、寒くとても寒い夜で薄いテントの山野井さんは、ほとんど眠れなかったようだ、古畑・遠山も暖かいダブルブーツのインナーがモレーンの歩行で汗をかき冷たくてたまらない。。。
31日朝3:0起床、テントをたたみ5:00出発、6:30頃にはガレ場を登りきり1ピッチ目の岩場を古畑リード、上部は傾斜の緩い雪で一度ロープを解除して、登りやすいラインを上がる。多少傾斜も増してきたがロープなしで上がり9:00、2ピッチ目を古畑リードし5450m付近へ到達。その後遠山リードへ11:00頃3ピッチ目トラバース、4ピッチ目に氷のセクションと優しい雪面、このあたりから難しい数メートルがあったかと思うとしばらく優しいダラダラした傾斜が続き思ったように標高を稼げない・・・遠山、全力を尽くしているようで一歩一歩が苦しそう・・・古畑もフォローでも苦しくなってきた。時間はすでに14:00、山野井さんからも今日リード交代してしまうと疲労から明日苦しく登頂できない可能性が高まると言われるが、その事はよくよく理解しているため、遠山更に1ピッチ伸ばすも苦しい。
ここで敗退を決断。決めた途端に古畑・遠山は涙が溢れだす。
悔しい。
5500m付近にビバーク適地があったものの、上部での可能性と敗退用支点を見出すべく山野井さん1ピッチ上がる。このまま5800mまで進むとしてもあと4時間は必要だろうと判断。16:50に敗退開始し5500mビバーク適地でテントを設置、適地とはいえもちろん横になることは出来ずロープで互いを結びあってテントの中で座ってビバーク19:00。ウトウトして朝5:00下降に向けて動き始める。山野井さんによる的確な支点工作により数ピッチにわたる懸垂下降で12時半キャンプ地へ到着。
たった2日間の登攀とは思えぬ疲労感から倒れこむよう横になる。数時間体を休めた後、ゴーキョへ向けて出発する。ゴーキョへ着いたのは何時だろうか?ガイド、やロッジのオーナーが異常に優しい・・・よほど疲れた顔をしているのだろう。
疲れているはずのその晩、古畑と遠山は興奮しているのか寝付けず夜遅くまで話しをする。
翌日朝は当然起きれず。
この日を休養にあて翌日11/3から下山のためドーレへ向かうが山野井さん遠山の体調が悪く、特に山野井さんの状態は酷く辛そう。2日間の登攀で皆ボロボロになっている帰路次第に山野井さんの状態が良くなると古畑が体調不良、結局ネパール滞在中はずっと疲労感を感じたままだった。11/8にはカトマンズへ戻り、ちょっとした観光などをしたのち11/10の飛行機でマレーシア、11/11成田へと戻ってきた。
結果は敗退で、今思い返しても悔しいが、とても充実した時間、素晴らしい経験を積むことができた。当初から話しをしていたのだが金銭もシンプルに行いたいという思いもあらかた叶った。素晴らしい25日間だった。

参考・2016/10時点で1ルピーは約1円
カトマンズでペットボトルのコーラ約70ルピー/炒飯150ルピー程度か
エベレスト街道では上にいくほど値段が高くなるが炒飯500ルピー程度
今回の飛行機代・保険・ビザ代・食費全て含め約30万/1人

(記)古畑

ヨセミテ

期間 2016年9月19~28日

メンバー 植田 他3名

9月末に職場の仲間達とヨセミテに行ってきました。

この時期のヨセミテは昼間と夜の気温の差が激しく日陰を求めてのクライミングでした。8日間の間ショートルートとマルチピッチを何本も登りましたが、お目当てのOuter LimitsとCentral Pillar of Frenzyが登れたので良かったです。今回、海外でのクライミングは初めてでしたが、クラブの先輩方のアドバイスや一緒に行った仲間達のお蔭でかなり充実する事が出来ました。有難うございました。

参考までに US$=100円、キャンプ4テントサイト 6$/人。

imgp2852Outer Limits

kimg0328Middle Cathedral Central Pillar of Frenzy

赤石沢奥壁・Aフランケ

久々に本チャンへ行ってきたので報告です。

期間:10月15日~16日
ルート:奥壁中央稜・Aフランケ同志会左フェース
メンバー:宇都宮、T君(準会員)
10/15 快晴 朝-1℃昼16℃ 2:00竹宇駐車場==9:00 八合目岩小舎==11:00奥壁中央稜==17:00頂上==18:00岩小屋
初日は左ルンゼを登る予定だったが、往きの車中でT君が山でのマルチピッチは初めてと知り、さすがに左ルンゼは・・・となり中央稜に計画変更する。中央稜となると途端に気楽になる。黒戸尾根の長いアプローチを黙々とこなし、11時頃に中央稜に取り付く。夏も冬も登った筈だがほとんど覚えていない…。ボケたかな。ルートが判然とせず時間がかかり夕方に頂上へ。お蔭で(?)綺麗な夕日が拝めたのはよかった。岩小舎は相変わらず快適で満月が綺麗だった。
10/16 快晴 朝3℃ 昼15℃ 5:40岩小屋==6:30同志会左フェース取付7:00==15:00終了点==16:00岩小舎16:30==20:30竹宇駐車場
「同志会左」。なんとシブいネーミングだろう・・・。前から憧れていたが、どうも登る機会を得ないうちに徒に時が経ってしまった。このままだと登らないうちにおじいちゃんになってしまいそうなので、今回T君に無理言って登らせてもらった。さて、ルートだが、行く前はフリーの難しいルートというイメージだったが、実際に登ってみると極力フリーで攻めてダメなところはしっかりA1の人工登攀で繋げたルートという印象。割合としては易しい人工6割+きわどいフリー4割?。ちなみに人工部分のリングボルトはすべてしっかり根元まで打ち込んであり、この辺りはさすが山学同志会という感じ。3P目のA1後のルートファインディングで迷ってしまい、えらくタイムロスしてしまった。T君は本チャン2本目にしてこの難ルートを卒なくフォローしてくれて15:00に無事登攀終了。岩小舎の荷物を撤収し、20:30頃に下山完了。充実の週末でした。

その他、最近のフリーの成果
10/6 十一面岩末端壁 「フリーウェイ」
上からトップロープで探ったりせずに下からきちんと怖い思いをして登ったこともあって充実しました。下部アストロドームは限定なしで登ったので11c/d位? 3トライ。
10/24 バベルの塔 「ロデム」
核心部分が濡れてることが多く、苦労しましたが、この日は秋晴れの絶好のクライミング日和で核心部分もカラカラに乾いてました。これでバベルの塔 クラック3部作は完登。下部ワイドから解放されてホッとしてます。通算3日6トライ。

(宇都宮 記)
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↑ 同志会左フェース3P目
dsc_0534
↑ 瑞牆山 ロデム(5.12a)

スコーミッシュ

竹内さんと職場の友人2名とでカナダのスコーミッシュへ行ってきました。
期間:9/19~9/25
メンバー:竹内、宇都宮、他2名

この時期のスコーミッシュは雨が多いらしく、5日間のうち2日雨にやられましたが、壁の乾きが早いので降った翌日にはすぐに登れるエリアも多く、しっかり登ることができました。印象としてはフィンガークラックのグレードが辛い印象でした(5.10b位でも結構冷や汗モノのルートもありました)。個人的には今回の目当てだったThe Chiefのマルチピッチ「The Grand wall(5.11a、A0)」がそこそこのスタイルで登れたので満足です。「せめてあと10日あればねぇ・・・」というのが帰国の途でのみんなの感想。

<参考データ>
・1CA$=78円
・バンクーバー~スコーミッシュ間は車で約1時間30分
・キャンプ場:アリスレイクキャンプ場(森の中にある静かなキャンプ場。スコーミッシュから車で約10分) 1サイト大人4人まで@10$/人
・ガスカートリッジはスコーミッシュ街中にある山道具屋で手に入るが、スーパーには売ってない。
・コピー機は日本のようにコンビニにないのでマルチのトポなどは日本からコピって行くとよい
・スーパーの駐車場やinfomation centreではフリーwifiあり。
・ロープは60mでOK(50だとルートによっては厳しいかも)。

(宇都宮 記)
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↑Smoke BluffsのClimb&Punishment(5.10d) これはオンサイト。
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↑The Chief全景
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↑The Chiefの看板ルート「The Grand Wall」 の4ピッチ目split pillar
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↑The GrandWallの6ピッチ目Perry’s Layback(5.11a)
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間ノ岳・野呂川荒川細沢

期間:7/4~7/6
メンバー:山野井・古畑・遠山

ヒマラヤへ向けたトレーニング山行として南アルプスへ。
7/4(月)
芦安駐車場から5:50発広河原行きバスに乗り込み鷲住山登山口で6:30下車、登山口から少し登ると野呂川発電所へ向けての下降、橋を越えトンネルを抜けるとアイスクライミングでお馴染みの荒川出合。しばらく進むと林道は終わり堰堤手前(8:00)で沢靴へ履きかえる。
堰堤を写真に見える梯子を登ったが、これを登ると下りは立て掛けてあるだけの怖い梯子…怖いね~などと話していると、工事現場の方が堰堤左側を普通に歩いている…
もうひとつ堰堤を越え、北沢をやり過ごすと右手に熊ノ平への踏み跡があり、テープ、ロープに導かれ熊ノ平~細沢取水口、ここが細沢の入渓点。
事前に知り得た情報では綺麗な沢をイメージしていたが倒木の多さに驚きつつ倒木の合間を縫って登ると2段からなる細沢大滝へ(10:00)ここは右側を高巻くが棘のある植物が多く歩きにくい。沢に戻ってからも水量、倒木共に多く直上することが困難なことが多く巻くことが増す。それでも沢を歩いている時は雪解け水の冷たさを感じながら後ろには富士山が大きく見えて気持ちが良い。しばらく歩くとガレた登りで水が枯れる前に水を補充し間ノ岳を目指す。
モレーン手前から急に天候が悪化しあっという間に大雨に。だいぶ疲れが出てきたが山野井さんだけは全く問題ない様子。遠山さんが「山野井さん疲れてないのですか?」の質問にも「足が痛いよ。凍傷で切ったところが」いやいや僕らが尋ねたのは疲労のことですが…雨風共に強くなってきた頃に間ノ岳直下でテント16:00設営完了。

芦安バス5:50~鷲住山登山口6:30~荒川出合道路終点先の堰堤8:00~細沢大滝下10:00~間ノ岳直下テント設営完了16:00

堰堤前

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7/5(火)

朝起きても(3:30)天気はいまひとつ(4:30)に出発し間ノ岳山頂(4:45)北岳山荘を過ぎ北岳へ(7:00)八本歯のコルから大樺沢、北岳バットレスへの取りつき付近で休憩しながら今後の予定を話しあう。当初の予定では5尾根から下部フランケ、Dガリー奥壁だが天気に不安もあり体力的にも辛い。4尾根なら…と、いや他の沢へ継続か縦走か…悩んでいると深いガスが一瞬晴れてバットレス下部が見えた「4尾根に行こう」と気持ちが高まり準備を整え5尾根取付きへ。期待に反してかなりコンディションが悪い。山野井さんがリードした1ピッチだけで状況の悪さから敗退。悔しがる山野井さん。気持ちが高まっただけに遠山さんも悔しそう。北海道の時もそうだったがグレードに関係なく悔しさを表わす姿に山に対する思いを感じる。
敗退を決め下山していると雨。広河原に戻り最終バスまでの間、河原に下りてボルダーで遊ぶ。

7/6(水)
奥多摩の山野井さん宅に泊まり朝から山岳史話しで盛り上がり、田代さんと合流後、白妙橋へクライミング&ボルダーへ。

記 古畑