Banana

一昨日、念願のバナナクラックが登れた。嬉しい。

ずいぶん前から登りたいと思っていたが、パートナーを見つけるのが第一核心のこのルート、なかなか取りつけずにいた。
夏の暑さと喧騒の落ち着いてきた9月14日、休みの妻に頼みこんで念願の初トライ。プロテクションセットに不安があったので、まずは隣のノーリターン(5.10c)を登ってトップロープで。噂に反してプロテクションはそれほど悪くない。が、ムーブは1箇所、ボルダーチックで難しい。緑キャメが足りず、リードは次回持ち越し。
9月27日、薄手のダウンが欲しいくらいの肌寒さの中、プロテクションとムーブを確認しながら初リード。テンションかけるが好感触。少し休んで再度トライ。RP。核心のムーブでは久々に力を振り絞った。
やっぱりクラッククライミングは楽しい。
(宇都宮 記)

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最近の山行

最近の山行です。

恋ノ岐川(敗退)
8月3~4日 友人二人と久々に癒しの沢に行こうと恋ノ岐を目指すも、昨年7月の大雨による土砂崩れでアプローチの国道が70箇所に渡って寸断されており、取りつけず敗退。ドライブインの従業員の話によると、道路の地権者が複雑で、誰がどこまで治すかの話が長引いて復旧工事が進まないのだとか・・・。
転進して、谷川連峰の赤谷川出合付近で釣りと焚火を楽しむ。

赤谷川本谷
8月20~22日
一人での泊まりの沢を初めて経験した。赤谷川は30m級の滝が連続し、巨大ボルダー地帯やゴルジュ地帯があったりと、スケールの大きい素晴らしい谷だった。ドウドウセン(という名の瀑流帯)の大高巻には1時間半を要した。2日目、気持ちのいい草原帯で早めの幕を張ろうしていたら20mほどの至近距離で熊と遭遇。危なかった・・・。

東沢ホラの貝ゴルジュ
8月26日
名前から想像して難しい沢だとばかりと思っていたが、行ってみたら泳ぎありクライミングありで、ひたすら楽しい沢だった。ウェットスーツとクライミングシューズを持って暑い日に行くのがオススメ!(泳ぎが得意なパーティならロープは無くてもいいかも)。

フリークライミングは小川山のジェットストリーム(5.10b)、カシオペア軌道(5.10b)、アルパイン少女マミ(5.11d)5トライでRP、森の緑に囲まれて(5.11b)をOSなど。自分としてはフェニックス(5.11b)をNPだけで登れたのが成果。

(宇都宮 記)

カナダ

山野井です。1ヶ月ほど妻と名古屋の熊谷さんとでカナダはバカブーとスコーミッシュで登ってきました。
前半はバカブー山群で、バンクーバーから車で2日間のドライブでゴールデンの町に行き食料調達などの準備後、翌日バカブーの駐車場から1人30キロほどの荷物を担ぎ5時間ほどかけアップルビーのキャンプ地に到着。数日間は天候不順のため短いルートを2本登りました。そしてその後目標のハウザータワーカタロニアルートに向かいました。キャンプ地から氷河を3時間ほど歩くと取りつきに行けます。カタロニアルートは1985年に登られた20ピッチの10登も無いと思われるラインです。過去に敗退のときに使ったと思われるスリングにナッツが少し見られました。途中何度かルートを見失いそうになりましたが、なんとか壁の中、2ビバークで登りきることができました。
後半はスコーミッシュです。本当はマルチもやりたかったのですが個人個人課題もありシュートルートだけ楽しみ
僕はガイドビックの写真から気になっていた、ゾンビルーフ5.13aを何とか登りきることができました。

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唐松岳8/12~13


孫の顔を親に見せるついでに、息子と二人で八方尾根から唐松岳の往復登山へ出かけました。
12日。頂上小屋に着き、テントを張ると天気は回復。剣、五竜の迫力ある眺めを楽しみ、目と鼻の先にある山頂は明日の朝に登ればよいと、気楽に夏山気分を満喫していました。
13日。朝から雨、風。ガスで真っ白の世界に、、、、。昼までテントで頑張り天候の回復を待ちましたが、13時山頂を諦め下山を開始しました。
完全に敗退登山となりましたが、奥多摩や金峰山などで毎週のように訓練を重ねた小2の息子は、しっかりとした足取りで、八方尾根を下りていました。

原田

小川山

最近のクライミングです。

7月14日 山野井さん夫妻と山崎さんと錫杖の予定がまたしても雨・・・。仕方なく湯川へ転進。山崎さん、コークスクリューをRP。

7月15日 山崎さんと小川山へ移動し、人の少なそうな砦岩で久々に『冬のいざない(3P)』を楽しむ。後から志村さん、熊谷さん、石井君、竹内さんも合流し、砦岩らしからぬ賑わいに。最近、クラブにクラックブームが来ていてうれしい限りである。帰りがけに『冬の・・・』の右下の汚い壁のフェースクラックをNPで登ってみると、岩も硬くて思いの外楽しかった。グレード的にはせいぜい5.8くらいかな?

7月17日 竹内さん、山崎さんと妹岩。『カサブランカ5.10a』を竹内さんは1撃、山崎さんもすんなり2撃。宇都宮は『カシオペア軌道』を1テン・・・。

7月18日 竹内、山崎、宇都宮でマルチピッチの『ウスノロマン(5.10d 6P)』。1,2P目がけっこう難しかった。

(宇都宮 記) f0198376_20214853 f0198376_6304571 f0198376_6313715

奥多摩 入川谷 布滝沢(6/30)

友人のS君と入川谷布滝沢へ沢登りに行ってきました。
久しぶりの山でした。6ヶ月ぶりにハーネスをつけ、緊張しながら沢に入ると案の定、体力不足のため一時間も歩くと肩で息をする始末。それでも全身を使っての沢登りはやっぱり気持ちがよい。S君に引っ張られるように登山道へ抜け、その後は真面目に川乗山頂まで足をのばしました。奥多摩の沢、山がとても新鮮でした。
また時間を見つけ山に行きたいと思います。

写真はF2-8mをランニングがとれずに少しずつ体を上げているパートナーのS君。

原田

小川山と瑞牆山

6月23~24日
宇都宮さんと錫杖岳に行く予定でしたが、前日雨がかなり降り、
小川山と瑞牆山に変更になりました。

6/23 小川山
屋根岩3峰:
南稜レモンルート5.8(5P)熊谷さん全ピッチリード。
カモシカサイドロック:
ポケットマントル5.10d 宇都宮さんオンサイトでした。
キビタキ5.10c フィンガー。熊谷さんリード、オンサイトこそ逃したものの、見ていて心に響きました。
オオルリ5.9 下部が奮闘的なワイドハンド。宇都宮さんオンサイトでした。

6/24 瑞牆山
十一面岩
錦秋カナトコルート5.10c(5P)熊谷さん(1P)、宇都宮さん(2-4P)リード。
調和の幻想1P目のみ、5.8 熊谷さんピンクポイント。

個人的にはクラックとフリーマルチの楽しさにめざめた週末でした。
リードだとこれに恐怖感が加わるのでしょう・・・。
早く安定したクラック登りができるようになりたいと思いました。
熊谷さん、宇都宮さん、二日間ありがとうございました。
(山崎)

ヨセミテ

5月23日〜6月12日にかけて山野井さん熊谷良太さんと三人でヨセミテ渓谷に行ってきました。山野井さんのheaven512d初回トライ時グレッシャポイントが冬山の様相となり逃げ帰りました。五回目のトライでRPその時ビレイしましたが本気の山野井さんをみたともに全力を出したせいか吐き気をもよおしていて山野井さんもいたって普通の人なのだと感慨深くおもいました。熊谷良太さんとクッキークリフに足繁く通いミートグラインダーをトライする熊谷さんのフォローをしましたが自分は精一杯であそこを登れる50才はそうはいないよな…と尊敬しました。個人的にはouterリミット510Cは登りましたが、正直力量不足を感じもっとトレーニングしていくべきだったと帰国して悔やむばかりです。印象に残るのが山野井さんとエルキャピタンを見上げたときにマカルー西壁よりエルキャピタンは大きく見えるという言葉でした。自分は今からエルキャピタンに登れるだろうか…とおもい浸りました。来年再び訪れたい…今そんな気持ちです。

(竹内 記)

笠取山

4/28~29に小学2年生の息子と一ノ瀬から笠取山へ行ってきました。

二日間とも天気がよく暑いくらいでしたが、やっぱり山の夜は寒く、そして空気が新鮮でした。
笠取小屋にテント泊し早朝に出発しましたが、景色がすばらしく、何度もふり返りながら山頂を目指しました。


笠取小屋の気持ちのよいテント場、歩きやすい道、きれいな山川、充実感のある山旅ができました。

30日には次男と友人を加え4人で日の出山に登りました。GW前半はたっぷりと山歩きを楽しみました。

(原田)

西黒尾根

4月15日(日)水上と志村で順延・順延で待ちに待った谷川岳の西黒尾根に行きました。
「水上」の道の駅で仮眠をとり、6時半登山センターを出発した。
無風・快晴絶好の登山日和の中、水上トップで40分で鉄塔に到着。
私に比べ水上は思いのほか汗かきであったが、追い抜いていった50代の2人パーティーも
同様であったので、この調子なら10時頃登頂できると目論んでそのまま登山を続ける。
滑落してももがけば自然に停止できそうな雪氷状態であったが、大事をとって
森林限界でアンザイレンする。
数箇所のクレバスで時間を浪費し、後続パーティーに次々に追い抜かれる。
3~5歩登っては呼吸が荒く、休止する状態でした。
最後の急登では「もう歩けません」という始末。
「それではこのまま敗退するのか?」と言うと「それはいやです」の問答。
この時点で私はお茶を200ccしか飲んでいないのに水上は1リットル飲み干してしまう次第


30分程休んで叱咤激励をかけながら12時40分なんとか頂上に立つ。
田尻沢尾根を下山予定なので、早々に下り始める。
シリセードやピッケルでの滑落停止の訓練をしながら遊んで、15時頃ロープウェー駅に到着。
時間と田尻沢尾根にトレースが見えなかったので、大枚1200円をはらって景色を堪能し、
4時頃登山センターに着き帰途につく。
総括として、現在の水上の体調では冬山あるいは雪山は残念ながら無理ですと
結論づける次第です。 今年は体力の増強、特に脚力の強化を望みたい。老婆心ながら・・・。