甲斐駒ケ岳 スーパー赤蜘蛛

 数年前から目標にしていた「スーパー赤蜘蛛」、ようやく登る機会が得られました。果たして期待どおりの素晴らしいルートでした。以下、詳細です。

期間:10月5日
メンバー: 山野井、宇都宮 
所要タイム: 八合目岩小屋発5:00→取り付き6:30 7:00登攀開始→10:40大テラス→15:00Aフランケ頭の岩小屋→16:00八合目岩小屋

1ピッチ目(5.11b) 宇都宮リード
出だしはハングの奥から。脆いフレークを掴んでハングの庇のガバを取ってフェースへ。朝一からきわどいスタンスのフェースクライミング。うまくいってたつもりが中間部分で手順を間違えてフォール。無念・・・。悔しいので休まずに上まで抜ける。フォローの山野井さんはノーフォール。キャメ緑、赤、黄使用。
2P目(5.8)山野井リード
快適で美しいなハンドクラック40m。問題なし。
3P目(5.10b)宇都宮リード
左トラバースから始まる、きわどいスラブ。ビレイ点が2箇所あり、始め下のところで切ってしまい、改めて上のビレイ点(RCCボルト2本)へ。この間の10m位もきわどい。5.10bは少し辛い?
4P目(5.7)山野井リード
ほぼオリジナル赤蜘蛛のラインどおりにV字ハングを越える。プロテクションはリングボルト。ハングは探すとガバあり。大テラスに到着し、しばし休憩。
5P目(5.7)宇都宮
草と灌木の生えた易しい凹角。
6P目(5.11c)山野井リード
本ルートの核心ピッチ。見目麗しきクラック。と思いきや出だし数mはグラつくチョックストーンと脆いクラック。小ハングから左のシンクラックに移る。この移るところが悪い。そこからはこれでもかというフィンガー。ビレイ点まで残り約3mのところで山野井さん力尽きてテンション。残念!フォローの宇都宮も残り1m位で力尽きテンション。厳しい!! カムはエイリアン緑、黄×2、灰×2、赤×3、キャメ緑×2、赤、黄、青
7P目(5.11a)宇都宮リード
前のピッチで前腕がどパンプしてしまい、しばしぶら下がって休憩。これを上までつなげるって・・・。何を食べたらそういう発想になれるのだろう。凡人の僕は充分に休んでからチャレンジ。かかりの良いフィンガーを数mこなしてからはバチ効きのハンドクラックが延々20m。幸せ。レスト出来るガバスタンスから1mほど上からフェースを右上してテラスへ。体感5.10c/d。エイリアン黄、キャメ緑×2、赤、黄×3、青
8P目(5.10c/d)山野井リード
このピッチは悪いという前評判(ネット上)だったが確かに難しかった。特に出だしの浅打ちリングボルトで一歩踏み出すのはリードだと相当怖そう。ただ、この頃にはここの岩質にだいぶ慣れてきていたのでリード、フォローともにノーテンションでクリア。あとは草付き&灌木帯を60mでAフランケ頭の岩小屋。
感想
行く前は、下手するとA0連発のグダグダクライミングになるんじゃないかと少々ヒヤヒヤもしていたのですが、結果的にはフリークライミングを存分に堪能できたように思います。岩の状態が最高の時に他パーティを気にせずじっくり楽しみたかったので、秋の晴天の平日を選んだのも正解でした。2テンションは残念ですが、これが今の自分の実力でしょう。次の目標に繋がるいいクライミングが出来てよかったです。
装備
60mシングルロープ×1本、ヌンチャク12本、カラビナ10枚、スリング60㎝×10本、120㎝×4本、エイリアン(青×1、緑×1、黄・灰×2、赤×3)、キャメロット(緑×2、赤×1、黄×3、青×1)
※ヌンチャクは8本、カラビナ&スリング各6位でも充分足りた。 軽量化を図って運動靴はAフランケ頭岩小屋にデポして行ったので、フォローのザックには雨カッパ上衣、ヘッドランプ、行動食、水700ccのみ。
(記 宇都宮)

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衝立岩正面壁 雲稜(第一)ルート

谷川岳 衝立岩正面壁 雲稜(第一)ルート
日 時 2015年 6月13日(土)~14日(日)
登攀者 遠山学 塚田尊明
スタイル 人工登攀

1P 25m Ⅴ 塚田リード 6:00
[二人用テラス]
アンザイレンテラスから左の凹角を登る。ボサまじりで悪い。実力をわきまえ迷わずA0。二人用テラス下あたりの岩が脆い。

2P 40m Ⅳ A2 遠山リード 7:00
[第1ハング]
壁全体が脆い。どの岩も浮いている。第1ハングのアブミ動作は、足は壁に届くが、体感的には空中のアブミの掛け替えに近い。アブミ技術では、全ピッチの中で一番難しく、体力を使う。

3P 40m Ⅳ A2 塚田リード 9:00
[第2ハング]
第2ハングを越すラインは、ハングの切れ込んだところの側壁を直上するように登る。第1ハングより優しく感じる。しかし長いピッチであった。

4P 15m Ⅳ A1 遠山リード 13:00
[左上トラバース]
ルート図では30mのピッチだが、ロープの流れを考え15m程左上した凹角の入り口で切る。そこはビレイ点らしくなっており、ハーケン、ボルトが固まって打たれていた。しかし、そのビレイ点の岩ごと浮いている。

5P 15m Ⅳ A1 塚田リード 14:00
[凹角の直上]
とても脆い凹角。ランナーを取るが強度は如何ほどのものか。ビレイ点が浮いているという精神的恐怖。できるだけプロテクションをたくさん取って行った。

6P 30m A1 遠山リード 15:30
[第3ハング]
第3ハングを越えるピッチ。フリーと人工が混じり総合的に一番難しかった。
遠山氏の渾身のリードであった。

7P 40m Ⅳ+ 塚田リード 18:00
[湿った溝状部]
草付きと泥の溝状を登る。傾斜は緩くなるが、残置支点が少ない。逆に言うと落ちられない。日も沈み、あたりが薄暗くなる。ホールド、スタンスが見えなくなる前にと、走るように登る。

8P 15m A2 遠山リード 19:00
[洞穴ハング]
洞穴ハングですっかり暗くなる。ヘッドライトを点け残置支点を追うような登攀となる。残念ながらローケンションは黒一色。しかし夜間登攀という貴重な体験でもあった。暗闇に揺れるアブミ、アルパインに酔う。

9P 30m Ⅲ 遠山リード 20:30
[チムニー]
チムニー状なのか、ライトの灯りでは傾斜も形状も認識しづらい。塚田のピッチであったが恐れをなしてリード出来ず。実力不足に意地を張らず(泣いてお願いして)、遠山氏にトップを譲る。

10P 40m Ⅲ 塚田リード 21:30
[草付きと岩の緩傾斜帯]
二人とも雲稜ルートは初見。衝立の頭までのルートがよくわかない。ヘッドライトで照らすも、踏み跡なのか判別できない。とにかく駆け上がる。先が分からないので、40mほどロープを伸ばし灌木でピッチを切る。雷がゴロゴロ鳴る。

11P 10m Ⅲ 遠山リード 22:10
[衝立の頭]
10P目の終了点からわずかで衝立の頭であった。リングボルトも2本打たれていた。10P目のスタートから50mいっぱいと言ったところだ。

時は22時30分。各駅停車で行く16時間30分の長旅であった。
無事で何より。欲を言えば日の出ているうちにゴールしたかった。
下降は明日にして、衝立の頭でビバーク。カッパを着てツエルトをかぶり寝ころんだ。

[ギア]
実際にランナーもしくは前進として使用したギアは、ヌンチャク20本、 スリング20本、 カラビナ20枚 、ハーケン4サイズ、 ストッパー♯1から♯6、 エイリアン黒、青、緑、黄色、赤 、キャメロット♯1、♯2 、リンクカム赤、黄、 スカイフック、 3mmシュリンゲ。

持参したギアは上記以外にも、他のサイズのカム類、他のサイズのハーケン、ボールナッツ、ラープ、バードピーク、リベットハンガー、コパーヘッド、ジャンピング、リングボルトなどを持参した。

ロストアローなどの厚めのハーケンが欲しいと思った。

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(塚田記)

日本登攀クラブGW合宿

5月3日~5月5日 北アルプス、岳沢合宿

メンバー:山野井、熊谷、古畑、山崎

5月3日 入山
5月4日 天候不良の為南稜中止、代わりに奥明神沢~明神岳~前穂高~岳沢
5月5日 コブ尾根、下山

コブ尾根コースタイム:2:30起床-3:40出発-6:00コブ取付-8:30稜線-9:40天狗のコル-10:00岳沢
(記 山崎)
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北ア滝谷/北山稜側壁〜2尾根

4月17日〜19日(二泊三日)

メンバー:山野井、宇都宮、遠山

ルート:  滝谷 北山稜側壁〜中間ルンゼ〜2尾根〜松濤岩〜北穂高頂上〜B沢のコル〜B沢下降〜滝谷避難小屋。

4月17日

新穂高温泉〜滝谷避難小屋〜雄滝付近への偵察。

う荷物を小屋に置き、雄滝へFIXを張りに向かった所、雄滝が完全に出てしまっており状態が悪い。雄滝の左の壁を登ろうとしたが難しそうな為、 雌滝側の沢から雄滝側に登り、雄滝に向かっているバンドを確認した所、雄滝にトラバース出来る事を確認。念の為、雌滝の入り口付近にケルンを積み避難小屋に戻り、早目に就寝。

この日は午後から晴れの予報も、ガスのかかった天気模様。

4月18日

避難小屋2:50発〜合流点5:00〜1ピッチ目6:30〜北穂高頂上14:40〜合流点16:00〜滝谷避難小屋17:00。

2:00に起床し外を見ると満天の星空。今日は晴れるという予報は当たった様だ。
昨日の偵察場所の雌滝の入り口のケルンまで行き雄滝に向かうバンドをトラバース、トラバースからは状態が悪く、1ピッチロープを使用し雄滝上に降りた。
合流点に到着し明るくなるのを待ち氷や壁の状態を確認するも、当初予定にしていたC沢右俣奥壁
にかかるらしい氷は状態が良くなく氷が無さげな為、2尾根のB沢側に出来る氷に予定を変更して向かったが氷が見当たらない。どうしようか?と話しをして適当に北山稜側壁の面白そうな岩壁のラインを登る事にした。
岩登り、ルンゼ登攀、数ピッチの同時登攀なども交え綺麗な景色を堪能しながら予定の15:00前の14:40分には頂上に出る事が出来た。

19日、滝谷避難小屋〜新穂高温泉。
帰りはゆっくりと林道脇のフキノトウを採りつつ下山。
雨が降り出す前に車に戻る事ができた。

ルート自体は、見た目よりも難しく、ピッチ数もあり、岩あり雪ありの面白いラインでした。

使用ギアはキャメロット2番以下の、ナッツ、カム、ハーケン等を使用。
中間支点、ビレイ点などは全て自分達で作成。

色々と勉強、リードもさせて頂き天候にも恵まれ最高のアルパインクライミングでした。
山はやはり、気持ちが良く楽しいです。

 

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( 記 遠山)

錫杖岳 北沢大滝~正面ルンゼ

3月16日
メンバー 山野井、宇都宮
槍見温泉3:00→4:40クリヤ岩小舎→6:00北沢大滝→8:00正面ルンゼ取付→10:00頂上→11:35クリヤ岩小舎→12:40槍見温泉
2日前に天気予報が変わってチャンス到来。急いで打ち合わせて出発。
気温が高くなりそうだったので3時に歩き出す。気温-2℃。雪はグサグサで歩きにくい。それでもうっすら残るトレースに助けられ、6時には北沢大滝に取り付く。大滝の氷はよく締まっておりアックスがバシバシきまる。途中、ルートを間違えて西の肩まで上がってしまい(この辺り地形が少し分かりにくい?)タイムロスしたが、8:00には正面ルンゼ取り付きに着いた。ここまでノーザイル。正面ルンゼは凍った草付と雪壁が主体で計4P。2p目は約80度の快適な氷。4p目はⅣ級+位のジャミングがよく効く岩のラインから登った。日が照ってきて頭上のキノコ雪が落ちてきそうで気が気ではない。急いで登り、10時に頂上着。槍穂高の稜線やいまだ噴煙を上げる御嶽山がよく見えた。やっぱり頂上に着くクライミングはいい。
天候に恵まれてまた一つ楽しい山登りが出来た。
(記 宇都宮)

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谷川 一ノ倉一ノ沢右壁左方ルンゼ・錫杖 3ルンゼ

【谷川 一ノ倉一ノ沢右壁左方ルンゼ】
2月25日 メンバー・古畑・植田
04:50 ロープウエィ駐車場発→05:50一ノ倉沢出合→07;50取付き→11:00 F5→12:00下降開始→13:00取付き→下山後 雪上訓練

この時期は初となる二人で一ノ沢右壁左方ルンゼへ。
出合いまでは快調でしたが装備を装着している時に本谷付近から大きな雪崩で冬の谷川にいるんだと実感しながら取付きへ向かう。ここ二日ばかり暖かい日が続いたためか一ノ沢にも大量のデブリがあり歩きにくく思いの外時間がかかる。
F5は全く氷がない状態で、その上の雪質もよくないことからF5より下降。
余った時間で二人で雪上訓練を行い下山。

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【錫杖 3ルンゼ】
3月3日~4日 メンバー・山野井・山崎・古畑・植田
3/3 12:40駐車場発→14:30クリヤの岩子舎着 3/4 05:00岩子舎発→06:00登攀開始→09:30 3ルンゼのコル

4人で錫杖3ルンゼ~グラスホッパーへの継続しようと3日の朝出発。
クリヤの岩子舎着までは順調だったが、やはり雪が多い。
その日はテント設営し3ルンゼ取付きまでトレースを付けて早寝し翌朝5時出発。
取付き付近では頻繁にチリ雪崩・・・本当は山野井さん山崎さんペア、古畑、植田さんペアとやる気満々だったが。ちょっと怖気ついて皆で登らせてもらうことに。例年はどうだかわからないが、思ったより氷がついていた。F6だけドライっぽく山野井さん以外A0になってしまい残念。。力をつけたいものです。
コルでグラスホッパーを見ていると大きな雪崩が2発。
登るのを断念して下降。
今回も色々と得るものが多い山行となりました。

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記・古畑

小粒な山登り

あまり成果もないのですが、意外と面白かった山行を二つほど。

赤岳ショルダーリッジ右  (宇都宮、熊谷OB)
●1月15日
●所要タイム:行者小屋6:30==8:00ショルダー右取り付き(8:30登攀開始)==11:35稜線==12:00赤岳頂上==12:35行者小屋
前の週に行ったものの大雪のため、取り付きで時間切れ敗退。気を取り直して前日入りして再チャレンジ。
取り付きは赤岳主稜の取り付きから一旦左下にクライムダウンして回り込んでから50mほど登り返した、左ルンゼの少し下の辺り。ステンレスボルトが目印。核心は1P目。被り気味の出だしはアックスを引っかけて越える。その少し上のスラブはかなり悪かった。3p目も少し岩登り。残置はほとんどなく小さ目のカムが有効だった。途中から吹雪になり、緊張感のあるいい山登りだった。

乾徳山 旗立岩中央稜  (山野井、宇都宮)
●2月26日
●所要タイム:登山口6:35==8:30懸垂点==9:30取り付き・登攀開始==12:00登山道
本当は幽ノ沢に行きたかったのだが、どこも天気が悪く、どこか日帰りで遊べるところ・・・と悩んだ挙句に山野井さんが出した案が乾徳山!さすが引出しが違います・・・。
ルートはほぼ頂上直下にある全3Pの短いルート。1P目が核心。下から見ると簡単そうだが、登ってみると逆層で悪い。夏は結構登られているらしく残置は結構ある。クラックはあまり発達しておらずカムはあまり効かない。素手になってヒィヒィ言いながら上がり、傾斜の落ちたところで岩にスリング巻いてビレイ。あとは簡単な岩稜登りで登山道へ。予想どおり途中から雪になり、思いがけず近場で「冬壁」を楽しめた。

(記 宇都宮)

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ショルダー右

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徳山中央稜

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徳山中央稜

 

 

南ア 尾勝谷 塩沢左俣

12月28日(日帰り)
メンバー   山野井・古畑・植田
ルート  南ア 尾勝谷 塩沢左俣
駐車場発05:45~塩沢出合06:50~F2下09:30~F10終了14:00

当初予定では塩沢を抜けた後、稜線へ出て丹渓新道(ビパーク)~南アスーパー林道~戸台の計画だったがF10後に古畑の速度が激しく遅れ、翌日の天候などを考えると厳しくなると当初予定を断念し、ならばせめて日帰りでと15:30頃まで稜線へ向けて移動したが下降、日帰り山行となった。

戸台から車止めを過ぎ最初に出てくる石堤は、右側より上がってしまい苦労した。
左側には手すりがついておりこちらが正しい。
F2,F3,F10でロープを使用したが、他の方々の記録にあるようにF10はさほど大きくなっておらずF2が左俣では一番大きな氷だった。

個人的には富士山、八ヶ岳を歩いてからの計画だったので体力に心配なしと思っていたが計画を変更させてしまい情けなかった。速度を維持して歩き通せるよう日頃のトレーニングをしっかり行いたいと反省だらけとなったが、色々学ぶことができ良い年末山行となった。

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記(古畑)

南ア 尾勝谷 塩沢右俣

1月13日~14日(一泊二日)
メンバー:山野井・古畑
ルート:南ア 尾勝谷 塩沢右俣~丹渓新道~南ア林道
1/13
戸台 05:10発 ~ 右俣F1 08:30 ~ F2取付き 09:00 ~ 誤F5取付き 10:45
~いくつか滝を登り尾根を越え正規のラインF9下に下降し F10取付き 15:00 ~
稜線手前にてビパーク 19:30
1/14
出発 06:30 ~ 丹渓新道 ~ 南ア林道着 08:45 ~ 戸台着 11:45

昨年末の左俣に続き、塩沢右俣へ行ってきました。

ゲートを超えてしばらくすると現る堰堤も前回の反省から左側を通過し順調にF1へF2手前で装備を準備して登攀開始し順調にF5手前へ到着するがここでミスをして前方の氷をF5だと思い込んでしまい(正しくは左寄り)誤F5を抜けさらに上部でいやらしい誤F6を進むが谷の狭さから本流でないことに気付き猛烈ラッセルにて左側尾根を越え谷に降り正規のルートF9下部へここはフリーソロでF10に行くがここまで約3時間のロスと苦しいラッセル続きでかなり疲労してしまいF10を苦しみながらなんとかフォローで上がり、しばらくラッセルで沢を詰めるも途中から左側尾根に上がり稜線へ向けてひたすらラッセル、ここから全て山野井さんにラッセルをしてもらうも追いつくことさえできない有り様で19:30まで頑張るもビパーク。
翌日は06:30より行動開始してしばらく登ると丹渓新道へ合流するも途中で赤布を見失い本来のルートとは異なるラインより下降、この日も下りとはいえラッセル続きで南ア林道へ。ここからが永遠林道歩きをすること3時間で戸台へ到着。雪は多かったものの天気も良く充実した山行となりました。

前回の左俣の際には稜線へ抜けることができなかったので今回は何としてもと思っていて稜線へ抜けることができたのは良かったのですが初日は誤ったF5上からの深いラッセルによって疲れ果ててしいまいその後全てお任せになったしまったことに力のなさを痛感しました。

(記  古畑)

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広河原沢2ルンゼ

12月12日(日帰り)
メンバー:山野井、宇都宮
ルート:八ヶ岳 広河原沢2ルンゼ
舟山十字路5:30==阿弥陀岳頂上13:15==15:30舟山十字路
今シーズン初の冬山に行ってきました。インターネットに出ていた記録を見て面白そうだったので、氷と岩登りを期待して2ルンゼに行ってきました・・・が、最上部でルート取りを少しミスってしまったようでちょっとしたアイスクライミングとラッセルとブッシュ登りになってしまいました。雪はこの時期にしては少し多いようです。
宇都宮(記)

 

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