錫杖岳 北沢大滝~正面ルンゼ

3月16日
メンバー 山野井、宇都宮
槍見温泉3:00→4:40クリヤ岩小舎→6:00北沢大滝→8:00正面ルンゼ取付→10:00頂上→11:35クリヤ岩小舎→12:40槍見温泉
2日前に天気予報が変わってチャンス到来。急いで打ち合わせて出発。
気温が高くなりそうだったので3時に歩き出す。気温-2℃。雪はグサグサで歩きにくい。それでもうっすら残るトレースに助けられ、6時には北沢大滝に取り付く。大滝の氷はよく締まっておりアックスがバシバシきまる。途中、ルートを間違えて西の肩まで上がってしまい(この辺り地形が少し分かりにくい?)タイムロスしたが、8:00には正面ルンゼ取り付きに着いた。ここまでノーザイル。正面ルンゼは凍った草付と雪壁が主体で計4P。2p目は約80度の快適な氷。4p目はⅣ級+位のジャミングがよく効く岩のラインから登った。日が照ってきて頭上のキノコ雪が落ちてきそうで気が気ではない。急いで登り、10時に頂上着。槍穂高の稜線やいまだ噴煙を上げる御嶽山がよく見えた。やっぱり頂上に着くクライミングはいい。
天候に恵まれてまた一つ楽しい山登りが出来た。
(記 宇都宮)

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谷川 一ノ倉一ノ沢右壁左方ルンゼ・錫杖 3ルンゼ

【谷川 一ノ倉一ノ沢右壁左方ルンゼ】
2月25日 メンバー・古畑・植田
04:50 ロープウエィ駐車場発→05:50一ノ倉沢出合→07;50取付き→11:00 F5→12:00下降開始→13:00取付き→下山後 雪上訓練

この時期は初となる二人で一ノ沢右壁左方ルンゼへ。
出合いまでは快調でしたが装備を装着している時に本谷付近から大きな雪崩で冬の谷川にいるんだと実感しながら取付きへ向かう。ここ二日ばかり暖かい日が続いたためか一ノ沢にも大量のデブリがあり歩きにくく思いの外時間がかかる。
F5は全く氷がない状態で、その上の雪質もよくないことからF5より下降。
余った時間で二人で雪上訓練を行い下山。

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【錫杖 3ルンゼ】
3月3日~4日 メンバー・山野井・山崎・古畑・植田
3/3 12:40駐車場発→14:30クリヤの岩子舎着 3/4 05:00岩子舎発→06:00登攀開始→09:30 3ルンゼのコル

4人で錫杖3ルンゼ~グラスホッパーへの継続しようと3日の朝出発。
クリヤの岩子舎着までは順調だったが、やはり雪が多い。
その日はテント設営し3ルンゼ取付きまでトレースを付けて早寝し翌朝5時出発。
取付き付近では頻繁にチリ雪崩・・・本当は山野井さん山崎さんペア、古畑、植田さんペアとやる気満々だったが。ちょっと怖気ついて皆で登らせてもらうことに。例年はどうだかわからないが、思ったより氷がついていた。F6だけドライっぽく山野井さん以外A0になってしまい残念。。力をつけたいものです。
コルでグラスホッパーを見ていると大きな雪崩が2発。
登るのを断念して下降。
今回も色々と得るものが多い山行となりました。

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記・古畑

小粒な山登り

あまり成果もないのですが、意外と面白かった山行を二つほど。

赤岳ショルダーリッジ右  (宇都宮、熊谷OB)
●1月15日
●所要タイム:行者小屋6:30==8:00ショルダー右取り付き(8:30登攀開始)==11:35稜線==12:00赤岳頂上==12:35行者小屋
前の週に行ったものの大雪のため、取り付きで時間切れ敗退。気を取り直して前日入りして再チャレンジ。
取り付きは赤岳主稜の取り付きから一旦左下にクライムダウンして回り込んでから50mほど登り返した、左ルンゼの少し下の辺り。ステンレスボルトが目印。核心は1P目。被り気味の出だしはアックスを引っかけて越える。その少し上のスラブはかなり悪かった。3p目も少し岩登り。残置はほとんどなく小さ目のカムが有効だった。途中から吹雪になり、緊張感のあるいい山登りだった。

乾徳山 旗立岩中央稜  (山野井、宇都宮)
●2月26日
●所要タイム:登山口6:35==8:30懸垂点==9:30取り付き・登攀開始==12:00登山道
本当は幽ノ沢に行きたかったのだが、どこも天気が悪く、どこか日帰りで遊べるところ・・・と悩んだ挙句に山野井さんが出した案が乾徳山!さすが引出しが違います・・・。
ルートはほぼ頂上直下にある全3Pの短いルート。1P目が核心。下から見ると簡単そうだが、登ってみると逆層で悪い。夏は結構登られているらしく残置は結構ある。クラックはあまり発達しておらずカムはあまり効かない。素手になってヒィヒィ言いながら上がり、傾斜の落ちたところで岩にスリング巻いてビレイ。あとは簡単な岩稜登りで登山道へ。予想どおり途中から雪になり、思いがけず近場で「冬壁」を楽しめた。

(記 宇都宮)

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ショルダー右

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徳山中央稜

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徳山中央稜

 

 

南ア 尾勝谷 塩沢左俣

12月28日(日帰り)
メンバー   山野井・古畑・植田
ルート  南ア 尾勝谷 塩沢左俣
駐車場発05:45~塩沢出合06:50~F2下09:30~F10終了14:00

当初予定では塩沢を抜けた後、稜線へ出て丹渓新道(ビパーク)~南アスーパー林道~戸台の計画だったがF10後に古畑の速度が激しく遅れ、翌日の天候などを考えると厳しくなると当初予定を断念し、ならばせめて日帰りでと15:30頃まで稜線へ向けて移動したが下降、日帰り山行となった。

戸台から車止めを過ぎ最初に出てくる石堤は、右側より上がってしまい苦労した。
左側には手すりがついておりこちらが正しい。
F2,F3,F10でロープを使用したが、他の方々の記録にあるようにF10はさほど大きくなっておらずF2が左俣では一番大きな氷だった。

個人的には富士山、八ヶ岳を歩いてからの計画だったので体力に心配なしと思っていたが計画を変更させてしまい情けなかった。速度を維持して歩き通せるよう日頃のトレーニングをしっかり行いたいと反省だらけとなったが、色々学ぶことができ良い年末山行となった。

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記(古畑)

南ア 尾勝谷 塩沢右俣

1月13日~14日(一泊二日)
メンバー:山野井・古畑
ルート:南ア 尾勝谷 塩沢右俣~丹渓新道~南ア林道
1/13
戸台 05:10発 ~ 右俣F1 08:30 ~ F2取付き 09:00 ~ 誤F5取付き 10:45
~いくつか滝を登り尾根を越え正規のラインF9下に下降し F10取付き 15:00 ~
稜線手前にてビパーク 19:30
1/14
出発 06:30 ~ 丹渓新道 ~ 南ア林道着 08:45 ~ 戸台着 11:45

昨年末の左俣に続き、塩沢右俣へ行ってきました。

ゲートを超えてしばらくすると現る堰堤も前回の反省から左側を通過し順調にF1へF2手前で装備を準備して登攀開始し順調にF5手前へ到着するがここでミスをして前方の氷をF5だと思い込んでしまい(正しくは左寄り)誤F5を抜けさらに上部でいやらしい誤F6を進むが谷の狭さから本流でないことに気付き猛烈ラッセルにて左側尾根を越え谷に降り正規のルートF9下部へここはフリーソロでF10に行くがここまで約3時間のロスと苦しいラッセル続きでかなり疲労してしまいF10を苦しみながらなんとかフォローで上がり、しばらくラッセルで沢を詰めるも途中から左側尾根に上がり稜線へ向けてひたすらラッセル、ここから全て山野井さんにラッセルをしてもらうも追いつくことさえできない有り様で19:30まで頑張るもビパーク。
翌日は06:30より行動開始してしばらく登ると丹渓新道へ合流するも途中で赤布を見失い本来のルートとは異なるラインより下降、この日も下りとはいえラッセル続きで南ア林道へ。ここからが永遠林道歩きをすること3時間で戸台へ到着。雪は多かったものの天気も良く充実した山行となりました。

前回の左俣の際には稜線へ抜けることができなかったので今回は何としてもと思っていて稜線へ抜けることができたのは良かったのですが初日は誤ったF5上からの深いラッセルによって疲れ果ててしいまいその後全てお任せになったしまったことに力のなさを痛感しました。

(記  古畑)

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広河原沢2ルンゼ

12月12日(日帰り)
メンバー:山野井、宇都宮
ルート:八ヶ岳 広河原沢2ルンゼ
舟山十字路5:30==阿弥陀岳頂上13:15==15:30舟山十字路
今シーズン初の冬山に行ってきました。インターネットに出ていた記録を見て面白そうだったので、氷と岩登りを期待して2ルンゼに行ってきました・・・が、最上部でルート取りを少しミスってしまったようでちょっとしたアイスクライミングとラッセルとブッシュ登りになってしまいました。雪はこの時期にしては少し多いようです。
宇都宮(記)

 

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むかしクラック

奥多摩で、1本初登したので報告します。
紅葉を楽しみつつ数年ぶりに、むかし道を歩いていると、橋の下に岩が見えたので偵察すると、嬉しいことに120度ほど前傾した壁に、短いながら見事なクラックを発見、翌日には一人で少々足場を整地した。そして11月28日に無事RP,午後には宇都宮君もRPした。とてもハングしているが、ハンド、フィストジャムが良く決まるので、グレードは5.10cぐらいか。12月2日にはSDスタートでも成功、SDはお勧めです。手数も増えグレードも少々上がり10d?11a?
岩場の場所は奥多摩駅から、むかし道に入り、15分くらいで最初に出合う小さな橋の下にあります。終了点は無いので事前に作るか、エイドダウンした方が良いでしょう。岩には、むかしクラック(ルート名)しかありませんが、訪れる価値はあります。なお、多くの人が楽しむ散策道ですので、配慮もお願いします。(記 山野井)

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御在所

御在所でマルチピッチを楽しんできました。
期間 11月21日~23日
メンバー 熊谷(OB)、宇都宮
11/21
新宿前夜発の高速バスで名古屋へ。6:00着。今回の旅のホストを引き受けてくれた名古屋在住の熊谷OBに拾っていただき、一路御在所へ。この日は前尾根と中尾根の2本を登った。どちらのルートもよかったが、特に中尾根はワイドっぽいところがあったり、5.11a位のハング越え(P2だったかな?)があったりで楽しかった。夜は藤内小屋泊。藤内小屋は1泊2食&風呂付きで¥5,000と格安で四日市の夜景も見られておすすめです。
11/22
前の晩に仲良くなった小屋のスタッフのお兄さんと3人で「カリフォルニア・ドリーミング」へ。お二人のご好意で全ピッチリードさせてもらう。
4P目(5.12a)のスラブフェースは噂通りの難しさで歯が立たず。他のピッチはOS出来たものの、80年代らしいボルトの少なさにシビれた。素晴らしいルートです。
11/23
名古屋名物の「モーニング」で腹を満たしてから瑞浪屏風岩へ。アダム(5.11b)でひとしきり遊んから温泉で疲れを癒し、新幹線で帰途に着く。

熊谷さん、3日間ありがとうございました!
宇都宮(記)

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瑞牆山 調和の幻想から山河微笑

瑞牆でマルチの継続してきました。

日程10/26
メンバー 熊谷 竹内
星が瞬くなかヘッドライトの光を照らし末端壁へ向かう。吐く息が白くて寒い。調和の取り付きで準備をしていると空がだんだんと白けてくる。1P目ワイドに身体をいれキャメの緑をセットするが暗くて決めづらい。朝一のせいか緊張して動きも固く慎重にステミングしながら終了点に着く。このときには視界が広がる明るさになり少しほぐれてくる。調和の各ピッチ要所の悪さを感じながら最後のフレークを登り終了。懸垂下降をして取り付きに戻ると9時だったので登りと下降を含めて3時間程のタイムだった。少しお腹に食べ物をいれて左岸壁に向け登りだすと陽が届きはじめて暖かい。快適な登攀を期待していたが自分がセカンドでフォローするころには冷たい風とともに陽が陰り、アタックザックに雨具のジャケットを突っ込み慌しく登りだす。高度を稼ぐにつれ風が冷たく強くなりお互いビレイ時はガタガタと震えが止まらなかったようだ。条件もあったが二本目の山河微笑はグレードより悪くて手強い。最後のオフィドゥスを熊谷さんトップで左岸壁の頭へ。寒くてすぐに下降をはじめる。取り付きに戻ると雨が降りはじめて足を滑らせ尻もちついたりしながらヨタヨタ駐車場へと下った。いいクライミングでしたが満足はせず継続の本数を増やすとともに技術の向上もすることでスピードも上がりますます瑞牆マルチが楽しくなるだろう。
記 竹内
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小川山レイバックのRPと瑞牆山ボルダー

10/25-10/26で今シーズンの目標課題を2つRP。

①『小川山レイバック』5.9
②『ナーガ』一級

小川山レイバックはTRで何回も登っていたが、リードでは慣れていないカムのセッティングとフォールに対する緊張感からなかなか完登できていなかった。
RPしたトライではスタンスが良く見れており、苦手な抜け口もリラックスして登ることが出来た。

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翌日、石井代表と一緒に瑞牆シジマ谷エリアに行ったついでに『阿修羅(初段)』の右横にあるハンド~フィストクラックの短いトラバース課題『ナーガ(一級)』にトライしこれもRP。

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以前にトライした際は3手目のワイドハンド~フィストが全く解決出来なかったが、この日は最初から繋がりそうな感覚があり、かなり粘って完登した。

今シーズンの締めくくりの日に成果を出せ、幸せな週末となった。

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私の小川山レイバックのトライに何度も付き合っていただいた熊谷さん、竹内さん、石井代表ありがとうございました。

記 吉田

※『十六夜(初段)』をトライする石井代表

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