山岳釣行

アイスのシーズンも終わり、夏眠に入り始めた志村です。
OBの玉上・公務員の梶山の3人での恒例の山岳釣行は
朝日山系・枡形川に入渓しました。
5/2  20時東京発。東北道と山形道経由
5/3  6時間程で大鳥の「たきたろう館」に到着し、ビールを飲んで仮眠。
5時起床で小雨が降る中、6時出発。
1昨年以上の残雪量。陽あたりの良い土手にふきのとうとこごみが
春の息吹を感じて楽しそう。
鰍川の分岐を過ぎ、デブリの跡を踏み分け林道を進む。
下降点が分からず、空身で適当に河原へ。
渡渉点を確認し登り返し、悪夢の増水に備えて20mロープをフィックスし
股下の渡渉で対岸へ。
時間と体力がまだあるので、上流の工藤さんのぜんまい小屋を目指す。
昼前に小屋に着くが跡形も無し。雪だけが積もっている。
ブナの若葉はまだまだで、「まんさく」の花だけがちらほら咲いていた。
ビールで乾杯して天幕を設営。
私だけ初岩魚数匹ゲットを目論んで下流で竿を出すが当りは無く
「ぼうず」で帰幕。ブランデー・日本酒はあるのだが、しかたなく
高級な(?)レトルトカレーで晩飯。
明日の釣果を期待し19:00就寝。
5/4  4:00起床。底なだれ・スラブ帯を超えて本命の上流を目指す。
渓相を見ると我慢が出来ず竿を出す。
2投目で当り・くいが浅いので十二分に仕掛けを送り込んであわせ、
初釣果はさびのとれない「ちくわ」のような情けない7寸岩魚。
かわいそうだが初物なのでビクへ。
おもりを大きくしてねばると、形の良い9寸が出る。
この先が楽しみであったのだが、上流へ行った仲間は「水量と
雪の状態が悪く進めない」とのこと。
くやしい思いで戻るが、それでも尺を含めて5匹ゲット。
刺身は無理だったがムニエルと岩魚汁でささやかな酒宴。
悔しいので気合を入れて「雪上焚火」。
好き友と焚火さえあれば、これで充分。
これが5月山岳釣行の醍醐味である。
5/5  晴。竿を出しながら下山すると、途中水芭蕉の群落や
一輪の凛とした座禅草とめぐりあえて、春を待ち焦がれる東北の
季節を感じる釣行でした。
コゴミも土産として採取できたので、大好きなアイスクリームと
「出羽屋」を目指して下界へ。

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ザイオン国立公園とインディアンクリーク

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5月2日から26日まで山野井+妻、と竹内でザイオン国立公園とインディアンクリークで登ってきました。ラスベガスからレンタカーで3時間、25ドルの入園料を払いザイオンに入りましたが、どこもキャンプ場が一杯だったので、初日は仕方なく少々高いRVパークで泊まりました。2泊目以降は1サイト16ドルのSouth Campgroundを確保しクライミングを開始しました。マルチピッチで有名なザイオンですがBig Bend やConfluence Areaにはなかなか良いショートルートが揃っていました。山野井はTunnel Wallで登りたいルートがあったので、5日間もトライしましたが登れませんでした。なお岩場で会ったイスラエルのクライマーからの情報で水場もトイレも無いが無料のキャンプ場を見つけたので、数日はそこに滞在しました。
後半はインデアンクリークです。途中食料などの買い出しなどをしながら北周りで600キロを7時間で走り無料のキャンプ場Creek Pastureに入りました。水場はありませんが奇麗なテーブルとトイレがあります。水を確保する一番近い場所は車で10分、キャニオンランド国立公園でした。ゲートで水だけが欲しいと言えば無料で入園できビジダーセンターで汲むことができました。ルートは勿論エリアもたくさんありますが、一部は野鳥の産卵時期なのかクライミング禁止になっていました。噂どおりパラレルのクラックが多いため同じサイズのカムが5つ6つと必要な場合もありました、ルートも長いので60mのロープを用意しておいて助かりました。最終日はラスベガスのホテルで宿泊しバイキングで腹一杯になりましたが、個人的には本来の目標ルートまで到達できなかったので完全には満足と言う旅にはなりませんでした。

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滝谷第四尾根

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塚田です。宇都宮さんと5月3日~5日、滝谷第4尾根を出合から行ってきました。想像よりも難しく、自分にとっては困難なクライミングでした。
夏では簡単なピッチが雪がついているととても悪く、Ⅱ級、Ⅲ級とは思えなかったです。
4日に少し天気が悪かったですが、全体的には安定した天候状態で、充実したクライミングができました。

<参考>
・残置はあまり多くない。ビレイ点も自分で作ること多し。
・ギアはキャメロット#1以下とエイリアン青~赤までを1セットを持っていったがキャメ#2があってもいいかも。ハーケンは軟鉄ウェーブハーケンのサイズが使えた(ロストアローの小さめサイズ?)。
・取り付きとなるスノーコルはC沢入ってすぐ右にある雪のついたコルではなく、しばらく詰め上がり、沢がS字状に屈曲をした先にC沢右俣奥壁が見えてきてから右に現れるそれ。

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北穂高/滝谷第二尾根

8日12:45駐車場-15:10白出-17:10滝谷出合い小屋
9日滝谷出合い小屋2:30-5:40第二尾根取り付き6:00-15:50一般縦走路-16:00北穂高避難小屋
10日北穂高避難小屋8:00-10:00滝谷出合い小屋-13:10駐車場

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野田氏、小杉山で滝谷へと向いました。初日の昼に新穂高温泉を発ち夕方に出会い小屋泊。
雪の安定している深夜のうちに出発し第2尾根の取り付までアプローチしました。
滝谷を始めて取り付いた私は、どうやら岩場を甘く見ていたようです。難度こそ高くは有りませんでしたが、とにかく長い。途中から疲労の蓄積も有り何ピッチか数えることもせず、ひたすらに登り続けることになってしまい、昼過ぎ遅くとも14:00には避難小屋へ入れると見込んでいたのが実際は16:00。
翌日にはクラック尾根や第一尾根辺りを取り付く予定が、私の疲労のため下山することになり、終始ラッセルしリーダーをとって頂いた野田氏にはひどく残念な思いをさせ反省するところ多々です。
ただ今回、暦の上でこそ冬期は終わっていますが、それでも吹き上がり頬を打つ雪煙。荷を軽くするための3シーズンシュラフによる震えながらの浅い眠り。また雪崩の恐怖を感じながらの沢の登下降と今まで殆ど経験したことの無いアルパインクライミングを体験させて頂きました。冬山は何よりも体力。改めて実感させられ今後の指針の一つが見えることにもなる、私としては大変に充実した山行となりました。

権現沢左俣から東稜バットレスの継続

25日美し森駐車場19;20-21:30出合小屋
26日出合小屋6:20-9:20バットレス11:10-11:30稜線分岐-11:50権現岳頂上-13:30権現沢左俣大滝-14:30左方ルンゼ大滝15:50-16:30出合小屋17:10-18:20美し森駐車場f0198376_13172285

 

野田氏、小杉山で権現沢左俣から東稜バットレスの継続と左方ルンゼの大滝を登ってきました。
ただ左俣の大滝を最初に登攀する予定が、ルンゼの分岐を間違え、まずバットレスから頂上まで
上がり、左方ルンゼの源頭から下降しつつ大滝を懸垂下降の後の登り返しです。
このところの寒暖によって雪崩は落ちきり、当日は気温が下がり冷え込んでいる好条件の中、快
適なアプローチをすることができました。そのため時間に余裕をもつことができたので左方ルン
ゼの大滝を十分な手応えを感じつつ登り、充実した1日を野田氏のパワーに引っ張られ過ごすこと
ができました。感謝です。

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八ヶ岳継続登攀

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志村です。
3月17快晴。5時ちょうどに小杉山と道の駅で合流。
5時40分美濃戸口発、鉱泉7時50分着。
野田と合流。
8時30分大同心の大滝を目指し出発。
トレースが踏まれており、9時10分着。
9時30分小杉山リードでスタート。
野田・志村同時登攀。
そのままルンゼをつめ、11時30分大同心の基部着。
「南稜ルート」は素手でも攀れそうであったが、あえてグjローブとアイゼンを
装着し、12時野田リードでスタート、2ピッチ目は志村リード。
肩で登攀終了とし、13時大同心ルンゼを下降。
大滝下14時、鉱泉14時30分「アイスキャンデー」で遊び16時下山開始。
17時30分美濃戸口着の山行でした。
山中鹿之助の名言「我に7難8苦を与えたまえ」ではないが、己の肉体に
あえてアプローチ3時間以上という負荷をかけ、冬壁と対峙し、
日帰りヘッデン下山も辞さないという想定の計画であったが、
条件の良さと、良きパートナーに恵まれたせいか、肩透かしを食らった思いの
山行でした。
日頃の行いの良さか、年寄りの虚勢かもしれないが・・・。
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明神岳2263m峰

竹内、宇都宮で明神岳に行ってきました。
2月26日
気温-19℃。抜けるような青空と痺れるような寒さの中、2263m峰西壁付近の氷を登攀。遠目には大きく見えたが登ってみれば50m1ピッチだった。が、氷質が硬く難しかった・・・。氷は硬さで全然難しさが変わる。アプローチに自転車を使ったら、坂巻温泉から往き2時間弱・帰り55分だった。これは使える!
3月2日
翌日、北海道に猛吹雪をもたらす大寒波が本州付近を通過していたらしい。気温-10℃の吹雪の中、前回登り残した西壁の氷を登攀。久々にまつ毛を凍らせるクライミングをした。少しの悪天は冬のクライミングをピリッとしたものにしてくれる。ルートは2ピッチだが氷の形状が変わっていて面白かった。
3月3日
南壁ルンゼを登りに行く。が、中間部が薄すぎる・・・。逡巡した挙句やめる。暖気の入る前の先週登っておくべきだったのは明白だが、それでも今回トライするだけでもすべきだったかと今でも胸につかえている。
温泉に入るには早すぎるので西壁側に行って易しそうなナメ滝っぽいのを登る。バーチカルアイス&雪壁&草付き交じりの4ピッチで思いのほか楽しかった。

(記 宇都宮)

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西沢渓谷東沢(乙女の滝)アイス

志村です。
2月24日(日):
6時15分道の駅「みとみ」から独り歩き始める。
「法螺貝の滝」近くで氷を踏み抜き膝下まで濡れる。
8時45分「乙女の滝」出合いに着く。
誰もおらず、9時30分ハーネスとスクリュー2本ぶら下げてノーザイルで
確実に攀りはじめる。
先日の南岸低気圧の名残りか、デブリがすごい。
しかし深雪より歩きやすい。
大滝はでかいが傾斜がない。墜落は許されず、攀りきり終了。
9回の潅木懸垂下降で無事着地。
2人組がF1に取り付いていたので会釈はしたが、会話はしないで13時ちょうど下山開始。
途中、対岸の2ピッチ・4級プラス程度の滝に食指は動いたが、
今の私の力量では非力すぎ。
写真だけ撮って15時30分に駐車場着。
地元の「笛吹きの湯」に入り、露天風呂で「ほうとう」のうまい店を紹介してもらい、
塩山の「七福」に行く。
具沢山で今まで食べた「ほうとう」の中では上位クラス。
満腹感にひたり、21時30分帰宅する。
40年ほど前の若い頃、アイスクライミングが苦手な私はシモンのVとショイナードの
フロスト2本で苦労して攀った事がよみがえり、現在とは雲泥の差あれど、
おごらず自重しなくてはならないと思う今日この頃です。
山行報告でした。
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南ア荒川のアイスクライミング

志村です。
南ア出合いのアイスに鎌田と河野で行く。
2月9日:22時に河野を下部温泉駅で拾い、道の駅「ふるさと工芸館」に向かう。
10日:6時に鎌田と合流し7時30分スタートのトンネルゲートが鬼門で
乗り越えるのに一苦労。
10時に出合いに到着。河野を残して2ルンゼの大滝に向かう。
途中まであったトレースも無くなり、雪が多く、12時30分、鎌田トップで開始。
つるべで攀り、5時終了。
薄暗くなり始めた中下降に入る。
最初の懸垂下降で不覚にも私がヘッデンを落とし失う。
3度の懸垂下降も一つのヘッデンでも何とか無事雪壁に着地。
その後もスターカットで19時30分天幕着。
河野も心配したらしく、ビバークするだろうと少しは覚悟したみたい。
熱いコーヒーを飲んで、鎌田は20時下山する。
私はバーボンを飲んだら眠くなり、夕食もとらずにシュラフへ。
11日:5時起床。
7時出発で3ルンゼのなめ滝に向かう。
9時開始12時終了し、3ピッチの懸垂下降で何とか着地。
14時天幕に到着。
あつい握手をして「2人で126歳のじじいもまだまだやるわい」と完登を喜ぶ。
14時45分下山開始。
ふらつく足で17時車に。奈良田の旅館に河野を残し、18時帰宅の途に。
途中「みたまの湯」に寄り、露天風呂からの甲府の夜景が絶景で、
筋肉痛もしばし忘れるほど。
23時帰宅、缶ビールでささやかな祝杯。
山行報告でした。

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北海道 雷電海岸

山野井さんと宇都宮で北海道・雷電海岸に行ってきました。
以下、詳細です。

1/28(曇り)
前泊した小樽のビジネスホテルから車を走らせ1時間半ほどで雷電海岸の駐車場へ。なるほど氷がたくさん垂れてる。
まずは小手調べに中級者向けの2ルンゼを登る・・・はずだったのだが、間違えて4ルンゼを登る。ついでに時間が余ったので、それと知らずに隣の3ルンゼも登る。下りてきて駐車場から1ルンゼが見えてようやく位置関係がはっきりした。どうりで難しかったわけだとホッとしたような、情けないような。
翌日登る「ナイル川」を偵察して温泉宿へ。

1/29(曇り/晴れ)
今回のメイン「ナイル川」。遠目には200mはあろうかと思えるほどデカい。プレッシャーを感じながらアプローチする。取り付きに着いて見上げると写真で見たより太いし水も滴っていない。今年は発達がいいようだ。8:00登攀開始。頑張ってオールフリーで抜けて12:20終了。いいルートだった。
この日は早めに宿に引き上げてゆっくりと温泉に浸かり、祝杯。

1/30(曇り/雪)
最終日、帰りの飛行機があるのでこの日は2ルンゼのみ。アプローチも近くグレードも易しめなので気楽に構えていたが、登ってみると3日間の中で一番寒く、スノーシャワーを浴びながらの登攀。氷も硬く意外と大変だった。

昼は日本海を眺めながらアイスクライミング、夜は温泉と海の幸を満喫し、素晴らしいクライミングトリップでした。
※参考情報 千歳空港~小樽~雷電海岸(所要約3時間)、雷電海岸の気温-3℃位、岩内温泉の宿泊1泊¥7,000(夕食込)。ナイル川は3ピッチ約110mで登りました(下降は懸垂2p)。あくまで今回のデータです。

(記 宇都宮)

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