唐松岳 八方尾根往復 8/14~8/15

悪天候と油断の為に登れなかった一年前の唐松岳に、もう一度、息子と二人で行ってきました。
二人とも久しぶりの登山となりましたが、天気が素晴らしすぎて、太陽の圧力に大変苦しみました。八方池山荘から四時間かかり頂上山荘11時着。テン場も暑く、なかなか体力が回復しない。夕方、山頂へ向かいました。
昨年、雨の八方尾根を下りながら、「来年また登ろう。」と話し、その約束を果たせたことは大きかったと思います。
来年は白馬岳、次は鹿島槍か五竜と計画を考えることが楽しいです。

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クライミングを始めて10ヶ月の息子は、ジムでは5.10aを登るようになり、外岩では三つの5.9をレッドポイントするまで上達しました。私も負けないように真面目にトレーニングするようになり、夏の前に、10dオンサイト、11aレッドポイントをすることができました。今では、息子は完璧に私のパートナーとなっています。いつまで私と登ってくれるのか分りませんが、見捨てられるときがくるまで、一緒に山を楽しみたいと思っています。
いまのところ、来年は白馬岳へ行く予定です。
記:原田

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ペルーアンデス 

山野井、野田の1ヶ月間のアンデス登山の報告です。

ブランカ山群のピラミデ南西壁(5885m)。高所順応としては少々難しく、4800
mのキャンプから18時間かけ往復しました。同ルートを10数回V字スレットを作
り下降しました。
その後、ローカルバスを乗り継ぎ本来の目的地ワイワッシュ山群に入りました。
まずは未踏のプスカントゥルパ東峰南東壁(5410m) 山野井が3年前から考えて
いたラインに6月15日に取り付きました。前半は難しい岩が連続し後半は脆い岩と
シュガースノーに苦労しましたが、16日午前10時に登りきることに成功しまし
た。
ルート名 クンピールガンスウミョンガンダ
ベースキャンプを移動後、トラペシオ南壁(5653m)へ。 ここにはすでに2本の
ルートが存在しますが、空白の右に新ルートを求めました。日程の迫った23日に取
り付き、14時間後の午後4時過ぎに登り切りました。前半はそれほど難しくはありま
せんでしたが、後半はかなり危険な岩と氷を突破しなければなりませんでした。
ルート名 マジックベル

今回は日本を出る時から2つの山で新ルートを考えていましたが、理想的なラインか
ら登れ大満足な登山となりました。

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山の恵

志村です。
6月2日 私の性と言おうか、「山うど」を食さないと夏を迎えられない身である。
5月の枡形川では我慢しきれず、通い慣れた苗場山裏の「釜川」に行く。
4:30起床。 牛丼をかき込み、早々に入渓。
2投目から9寸が出るが、岩魚以上に山菜捜しに夢中である。
本命の「山うど」「うるい」が予定通り私を迎えてくれた。
その場で洗い、生のままかじる。
究極の恵みである。
採取しながら岩魚の拾い釣りをし、新緑と残雪のある渓を巡る遊びは
至福の「いやし」である。
写真は1本目の渓の釣果と収穫である。
2本目の渓は入渓者があり、途中撤退。
車に戻ると睡眠不足と今回の釣行の満足感に浸りまどろむ。
帰途、清津峡の温泉と「山菜そば」でしめくくる。
以上、区切がついたので、来季のアイスまで乾いた岩に専念しなければと思う
64歳の昨今です。

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山岳釣行

アイスのシーズンも終わり、夏眠に入り始めた志村です。
OBの玉上・公務員の梶山の3人での恒例の山岳釣行は
朝日山系・枡形川に入渓しました。
5/2  20時東京発。東北道と山形道経由
5/3  6時間程で大鳥の「たきたろう館」に到着し、ビールを飲んで仮眠。
5時起床で小雨が降る中、6時出発。
1昨年以上の残雪量。陽あたりの良い土手にふきのとうとこごみが
春の息吹を感じて楽しそう。
鰍川の分岐を過ぎ、デブリの跡を踏み分け林道を進む。
下降点が分からず、空身で適当に河原へ。
渡渉点を確認し登り返し、悪夢の増水に備えて20mロープをフィックスし
股下の渡渉で対岸へ。
時間と体力がまだあるので、上流の工藤さんのぜんまい小屋を目指す。
昼前に小屋に着くが跡形も無し。雪だけが積もっている。
ブナの若葉はまだまだで、「まんさく」の花だけがちらほら咲いていた。
ビールで乾杯して天幕を設営。
私だけ初岩魚数匹ゲットを目論んで下流で竿を出すが当りは無く
「ぼうず」で帰幕。ブランデー・日本酒はあるのだが、しかたなく
高級な(?)レトルトカレーで晩飯。
明日の釣果を期待し19:00就寝。
5/4  4:00起床。底なだれ・スラブ帯を超えて本命の上流を目指す。
渓相を見ると我慢が出来ず竿を出す。
2投目で当り・くいが浅いので十二分に仕掛けを送り込んであわせ、
初釣果はさびのとれない「ちくわ」のような情けない7寸岩魚。
かわいそうだが初物なのでビクへ。
おもりを大きくしてねばると、形の良い9寸が出る。
この先が楽しみであったのだが、上流へ行った仲間は「水量と
雪の状態が悪く進めない」とのこと。
くやしい思いで戻るが、それでも尺を含めて5匹ゲット。
刺身は無理だったがムニエルと岩魚汁でささやかな酒宴。
悔しいので気合を入れて「雪上焚火」。
好き友と焚火さえあれば、これで充分。
これが5月山岳釣行の醍醐味である。
5/5  晴。竿を出しながら下山すると、途中水芭蕉の群落や
一輪の凛とした座禅草とめぐりあえて、春を待ち焦がれる東北の
季節を感じる釣行でした。
コゴミも土産として採取できたので、大好きなアイスクリームと
「出羽屋」を目指して下界へ。

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ザイオン国立公園とインディアンクリーク

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5月2日から26日まで山野井+妻、と竹内でザイオン国立公園とインディアンクリークで登ってきました。ラスベガスからレンタカーで3時間、25ドルの入園料を払いザイオンに入りましたが、どこもキャンプ場が一杯だったので、初日は仕方なく少々高いRVパークで泊まりました。2泊目以降は1サイト16ドルのSouth Campgroundを確保しクライミングを開始しました。マルチピッチで有名なザイオンですがBig Bend やConfluence Areaにはなかなか良いショートルートが揃っていました。山野井はTunnel Wallで登りたいルートがあったので、5日間もトライしましたが登れませんでした。なお岩場で会ったイスラエルのクライマーからの情報で水場もトイレも無いが無料のキャンプ場を見つけたので、数日はそこに滞在しました。
後半はインデアンクリークです。途中食料などの買い出しなどをしながら北周りで600キロを7時間で走り無料のキャンプ場Creek Pastureに入りました。水場はありませんが奇麗なテーブルとトイレがあります。水を確保する一番近い場所は車で10分、キャニオンランド国立公園でした。ゲートで水だけが欲しいと言えば無料で入園できビジダーセンターで汲むことができました。ルートは勿論エリアもたくさんありますが、一部は野鳥の産卵時期なのかクライミング禁止になっていました。噂どおりパラレルのクラックが多いため同じサイズのカムが5つ6つと必要な場合もありました、ルートも長いので60mのロープを用意しておいて助かりました。最終日はラスベガスのホテルで宿泊しバイキングで腹一杯になりましたが、個人的には本来の目標ルートまで到達できなかったので完全には満足と言う旅にはなりませんでした。

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滝谷第四尾根

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塚田です。宇都宮さんと5月3日~5日、滝谷第4尾根を出合から行ってきました。想像よりも難しく、自分にとっては困難なクライミングでした。
夏では簡単なピッチが雪がついているととても悪く、Ⅱ級、Ⅲ級とは思えなかったです。
4日に少し天気が悪かったですが、全体的には安定した天候状態で、充実したクライミングができました。

<参考>
・残置はあまり多くない。ビレイ点も自分で作ること多し。
・ギアはキャメロット#1以下とエイリアン青~赤までを1セットを持っていったがキャメ#2があってもいいかも。ハーケンは軟鉄ウェーブハーケンのサイズが使えた(ロストアローの小さめサイズ?)。
・取り付きとなるスノーコルはC沢入ってすぐ右にある雪のついたコルではなく、しばらく詰め上がり、沢がS字状に屈曲をした先にC沢右俣奥壁が見えてきてから右に現れるそれ。

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北穂高/滝谷第二尾根

8日12:45駐車場-15:10白出-17:10滝谷出合い小屋
9日滝谷出合い小屋2:30-5:40第二尾根取り付き6:00-15:50一般縦走路-16:00北穂高避難小屋
10日北穂高避難小屋8:00-10:00滝谷出合い小屋-13:10駐車場

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野田氏、小杉山で滝谷へと向いました。初日の昼に新穂高温泉を発ち夕方に出会い小屋泊。
雪の安定している深夜のうちに出発し第2尾根の取り付までアプローチしました。
滝谷を始めて取り付いた私は、どうやら岩場を甘く見ていたようです。難度こそ高くは有りませんでしたが、とにかく長い。途中から疲労の蓄積も有り何ピッチか数えることもせず、ひたすらに登り続けることになってしまい、昼過ぎ遅くとも14:00には避難小屋へ入れると見込んでいたのが実際は16:00。
翌日にはクラック尾根や第一尾根辺りを取り付く予定が、私の疲労のため下山することになり、終始ラッセルしリーダーをとって頂いた野田氏にはひどく残念な思いをさせ反省するところ多々です。
ただ今回、暦の上でこそ冬期は終わっていますが、それでも吹き上がり頬を打つ雪煙。荷を軽くするための3シーズンシュラフによる震えながらの浅い眠り。また雪崩の恐怖を感じながらの沢の登下降と今まで殆ど経験したことの無いアルパインクライミングを体験させて頂きました。冬山は何よりも体力。改めて実感させられ今後の指針の一つが見えることにもなる、私としては大変に充実した山行となりました。

権現沢左俣から東稜バットレスの継続

25日美し森駐車場19;20-21:30出合小屋
26日出合小屋6:20-9:20バットレス11:10-11:30稜線分岐-11:50権現岳頂上-13:30権現沢左俣大滝-14:30左方ルンゼ大滝15:50-16:30出合小屋17:10-18:20美し森駐車場f0198376_13172285

 

野田氏、小杉山で権現沢左俣から東稜バットレスの継続と左方ルンゼの大滝を登ってきました。
ただ左俣の大滝を最初に登攀する予定が、ルンゼの分岐を間違え、まずバットレスから頂上まで
上がり、左方ルンゼの源頭から下降しつつ大滝を懸垂下降の後の登り返しです。
このところの寒暖によって雪崩は落ちきり、当日は気温が下がり冷え込んでいる好条件の中、快
適なアプローチをすることができました。そのため時間に余裕をもつことができたので左方ルン
ゼの大滝を十分な手応えを感じつつ登り、充実した1日を野田氏のパワーに引っ張られ過ごすこと
ができました。感謝です。

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八ヶ岳継続登攀

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志村です。
3月17快晴。5時ちょうどに小杉山と道の駅で合流。
5時40分美濃戸口発、鉱泉7時50分着。
野田と合流。
8時30分大同心の大滝を目指し出発。
トレースが踏まれており、9時10分着。
9時30分小杉山リードでスタート。
野田・志村同時登攀。
そのままルンゼをつめ、11時30分大同心の基部着。
「南稜ルート」は素手でも攀れそうであったが、あえてグjローブとアイゼンを
装着し、12時野田リードでスタート、2ピッチ目は志村リード。
肩で登攀終了とし、13時大同心ルンゼを下降。
大滝下14時、鉱泉14時30分「アイスキャンデー」で遊び16時下山開始。
17時30分美濃戸口着の山行でした。
山中鹿之助の名言「我に7難8苦を与えたまえ」ではないが、己の肉体に
あえてアプローチ3時間以上という負荷をかけ、冬壁と対峙し、
日帰りヘッデン下山も辞さないという想定の計画であったが、
条件の良さと、良きパートナーに恵まれたせいか、肩透かしを食らった思いの
山行でした。
日頃の行いの良さか、年寄りの虚勢かもしれないが・・・。
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明神岳2263m峰

竹内、宇都宮で明神岳に行ってきました。
2月26日
気温-19℃。抜けるような青空と痺れるような寒さの中、2263m峰西壁付近の氷を登攀。遠目には大きく見えたが登ってみれば50m1ピッチだった。が、氷質が硬く難しかった・・・。氷は硬さで全然難しさが変わる。アプローチに自転車を使ったら、坂巻温泉から往き2時間弱・帰り55分だった。これは使える!
3月2日
翌日、北海道に猛吹雪をもたらす大寒波が本州付近を通過していたらしい。気温-10℃の吹雪の中、前回登り残した西壁の氷を登攀。久々にまつ毛を凍らせるクライミングをした。少しの悪天は冬のクライミングをピリッとしたものにしてくれる。ルートは2ピッチだが氷の形状が変わっていて面白かった。
3月3日
南壁ルンゼを登りに行く。が、中間部が薄すぎる・・・。逡巡した挙句やめる。暖気の入る前の先週登っておくべきだったのは明白だが、それでも今回トライするだけでもすべきだったかと今でも胸につかえている。
温泉に入るには早すぎるので西壁側に行って易しそうなナメ滝っぽいのを登る。バーチカルアイス&雪壁&草付き交じりの4ピッチで思いのほか楽しかった。

(記 宇都宮)

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