期間: 2月26日(日帰り)
メンバー: 野田、宇都宮
先週、野田君と谷川の幽ノ沢に行ってきました。
V字の左を登って以来5年振りの谷川。ずいぶんサボッてしまった。今回狙ってたのは中央壁の正面フェース。前夜、21時半に指導センター到着。吹雪。明日の予報は晴れ。「厳しいか・・・」。
センターを3時発。2時間ほどで幽ノ沢に着。締まっていない雪をスネ~ヒザのラッセルで進み、シュルントを2回ほど越えて取り付きのトウフ岩の左下まで行ったあたりで右俣リンネから大き目な雪崩が2発。遠目には繋がっているかに見えた正面フェースの氷はペラペラの雪氷。敗退決定。
せっかく来たので、隣でしっかり凍っている左方ルンゼでも登りたいところだが、上部には長い雪壁帯が待っているのでムリ。仕方なく、少々遠いが危険の少ないノコ沢の氷柱へ。結構なラッセルを強いられたが、無事取り付き着。ここでもチリ雪崩というには可愛げのない大きさの雪崩が来たが、登攀続行。2Pの快適な氷を楽しみ、下山した。
日中10℃を上回る暑さのせいで、谷の雪はグサグサに腐って下山時には3月下旬の雪になっていた。
中央壁正面フェースの氷は、形成過程の似ている烏帽子大氷柱が発達したときが狙い目のように思う。来年はどうだろうか。
(宇都宮 記)
北アルプス不帰岳1峰尾根
期間:1月28日~1月30日
野田です。あえて厳冬期に単独で登ってきました。
アプローチは八方池の先から尾根を下降し、唐松沢を最短距離で横断、取り付きのルンゼも早めに尾根に出ることで雪崩対策としました。昼から降雪が激しくルートが見えないので夕方前に尾根上で行動打ち切り。雪が降り続き、夜中に何度も除雪に出るが、翌朝には出入り口が埋没していました。
29日は快晴。腰から胸ラッセルが続き、なかなか進まない。
雪壁はピックもシャフトも手ごたえがないので掌を突き刺し、そこに加重する登りが続く。
核心の断崖は岩が露出しているのでむしろ易しく感じた。今回の核心はサラサラ雪の雪壁でした。核心を抜けるとすでに夕方。相変わらずの深雪に苦しめられ、ルートを抜けたのは20時を過ぎていました。
翌日は悪天候の予報なので、唐松岳山荘まで登り続けることにしたが、ラッセルは続く。
キノコ雪の突破にスコップを使い、仮眠をしながら唐松岳を目指し、ようやくたどり着いた山荘脇で仮眠をするが寒いのですぐに下山開始。
八方尾根スキー場に着く頃には雪が降り始めていたので、いいタイミングでした。
1泊3日で登り続けましたが、悪場の処理、長時間行動に慣らすいい山行ができました。
松木沢
荒川出合2ルンゼ大滝
鋸山南壁
妻と千葉県の鋸山南壁に行ってきたので、報告します。
3月にまたアメリカのザイオン国立公園に行く予定なので、砂岩のクラックの練習になるのではと思い、28年ぶり?に向かいました。鋸山南壁の岩場へは有料の車専用道路を利用するしかアプローチの方法はありません。1日、普通自動車は1000円、我家はボックスタイプなので1200円です。料金所を過ぎて2分ほどの大きく右カーブした付近に数台置けるスペースがあります。(駐車スペースの近くにスイセンが植わっているので踏まないように・・)岩のスケールは短いルートは7メートルほどで、長いルートは30メートルはあります。岩が脆いため全てトップロープです。既に設置してあるトラロープにクライミングロープをテーピングなどで接続し(少々コツがいる)上手いこと自分たちのクライミングロープに交換するのです。僕らはサソリクラック(5.10-)アイビークラック(5.10+)神奈川?(5.10+)奥の細道(5.11+)フラワーライン(5.12)などで遊びましたが、アイビークラックと奥の細道はなかなか楽しく、ジャムの練習には良いかもしれません。
我家は奥多摩からなので4時間30分はかかりましたが、神奈川などに住んでいる方はアクアラインを利用すれば2時間ほどで鋸山に着けるのではないでしょうか。(記 山野井)
相沢奥壁 エイプリルフールの滝
雷電海岸
古畑です。
1月20日~22日まで 北海道 雷電海岸 へアイスクライミングへ行ってきました。
同行者は無所属2名との計3人
20日・駐車場から氷を確認するも、どれがどのルンゼか判断付かず2ルンゼらしき氷へ向かうことにしかし、数日間降っていた雪のためトレースはなく終始ラッセル。メンバー構成上、ひたすら一人でラッセル・・・夕方前になんとか到着、これからという時に同行者1名がアックスの歯を止めるネジを忘れて使い物にならないことが判明!すぐに下山してホームセンターで代用ネジを購入してその日は虚しく暮れていきました。この夜に再度エリアを確認したところ、これが4ルンゼであることがわかり翌日は2ルンゼへ向かうことへ。
21日・駐車場より1ルンゼ2ルンゼを確認して本日の目的である2ルンゼへ。
昨晩降り積もった雪のため、この日も黙々とラッセル。
近いはずの2ルンゼが遠い・・・やっとの思いで到着した2ルンゼですが、氷の状態は今一つでトポなどに記載されている左寄りからは登ることはできず中央よりやや右から登り始めるも1ピッチ目終了点付近に氷がなくスラブの岩面を登る緊張のクライミングに。終始スノーシャワーを浴びている状態で氷の印象より終了点直下の怖さが印象的でした。
22日・同行者2名が観光に行きたいという要望を強く却下して1ルンゼへ。
1ルンゼは2ルンゼよりも状態が悪く氷が薄く、気温が上がったためスノーシャワーも多く昨日と同じく怖い。なんとか1ピッチを登り上部の状態も悪いことからここで終了にすることに。
【感想】
時期が少し早かったようで氷の状況が悪かったことと、雪の多さに苦労しました。何より怖さから満足いくリードができなかったこと、ラッセルで疲れてしまった体力のなさに日頃の努力が足りないことを反省しました。
【アクセスなど】
朝7時半成田空港よりジェットスターで新千歳、そこからレンタカーで高速にて札幌を通過して小樽、一般道で岩内町まで車でおよそ3時間。雷電海岸には国道229を進み雷電トンネルを抜けたすぐ右側に車を止めます(トポにないトンネルが多数あります)駐車場正面から見える大きな氷は4ルンゼですぐ左に氷柱状が3ルンゼです。岩内漁港にある魚焼き専門の食堂の ほっけの定食は最高でした。
大堂海岸
ずっと前に何かの雑誌で写真を見て以来、一度行ってみたかった南国土佐の大堂海岸に行ってきました。
●期間 1月10日~14日
●メンバー 竹内、熊谷OB、宇都宮、山野井夫妻(12~14日)、石井(12~14日
●感想
初日は寒波が来ていて昼間でも4℃。奥多摩と変わらんじゃないか!という寒さでしたが、翌日からは少し持ち直して快適に登れました。で、壁のほうはというと・・・最高でした!モンキーエリア、ハーバーエリア、最果てエリアと行きましたが、クラッカーには垂涎ものの20m以上あるクラックがずら~っと並んでおり、壮観です。僕は5.8から5.11cまで10本ほど触りましたが、どのルートも楽しかったです。特に「セイシクラック(5.10b)」、「シークレット エージェントマン(5.11a)」はよかったです。
毎日朝から夕方まで登って、夜は地元の食材で作った鍋を囲んで楽しい5日間でした。
宿題が一つ出来てしまったので、もう少し暖かい季節にもう一度行きたいです。
<参考情報>
●アクセス:高知空港までは飛行機。高知空港から大堂海岸のある大月町まで約4時間。松山空港からだともう少し近いそうです。
●宿泊:大月町弘見にある素泊まり宿泊施設「カーサリブレ」にお世話になりました。1泊1人¥2500でエアコン、風呂、電子レンジ、洗濯機、冷蔵庫完備、コンロさえ用意すれば自炊可能。岩場近くの駐車スペースまで車で15分。
●装備:
・ロープ=基本的に50mで可。
※「シークレットエージェントマン」1p目は35mあるので60mロープでもロワーダウンは不可。私たちは下降用にfixしたロープで懸垂しました。
・カム=キャメ0.5番~3番×2セット。フィンガークラックも多いのでエイリアンも2セットあると安心。キャメ4番は必要なかった。
(記 宇都宮)
正月山行のトレーニング
志村です。
12月8日 八ヶ岳「裏同心ルンゼ」
5:45 美濃戸口発 8:05 赤岳鉱泉着
素手でバンドを装着しようとしたが、寒さで震えて出来ませんでした。
昨年も同ルートを歩いたので、気楽にバイル2本とスクリュー2本ぶらさげて入谷する。
15パーティー以上と思われる程の大変な混雑ぶりだ。
12:15 終了しそのまま13:05鉱泉着。
キャンディーで遊んでいる者も少なく、ミカン2個を胃に詰め込み凍ったバンドと手袋を
乾かしながら時間をつぶし、行者小屋経由にて南沢を景色を見ながら下る。
途中「小滝」でクライマーの声が聞こえたのだが気持ちが動かず、のんびり下山。
定番の「肉そば」を食し、18:05美濃戸口着。
偶然「延命の湯」の脱衣所で先輩の渡辺校長と遭遇し、「一人では寂しいな」と言われ
22時過ぎ帰宅する。
無風快晴の中、予定していた「かぶっているアイスクライミング」はできなかったが
来月2日からの山行準備は整いつつある今日です。
裏同心ルンゼと小同心クラック
熊谷です。
11月30日・12月1日の二日間、八ヶ岳に行き十数年ぶりにアイスクライミングをしました。
同行者は伊豆の国市に住む、N君です。
初日は5時に美濃戸を出発し6時半に赤岳鉱泉着。
テント設営後、裏同心ルンゼに向かう。
リーシュレスのアックスも、取っ手が有るアイススクリューも初めてなので、慎重に登る。
積雪が少ないので、滝がほとんど出ていて結氷状態も良く、とても楽しめました。
昼頃に大同心基部に到着。
トラバース気味に小同心クラックの取付きへ。
天気は良いが、岩には結構雪が付いていて冬壁気分が味わえた。
小同心の頭から横岳の頂上までが、意外に悪かった。
翌日はジョウゴ沢で半日、傾斜のある部分でのスクリューの設置のトレーニングなどを行い、
3時半頃に美濃戸へ着きました。
アイスクライミング、楽しいですね。