裏同心ルンゼと小同心クラック

熊谷です。
11月30日・12月1日の二日間、八ヶ岳に行き十数年ぶりにアイスクライミングをしました。
同行者は伊豆の国市に住む、N君です。
初日は5時に美濃戸を出発し6時半に赤岳鉱泉着。
テント設営後、裏同心ルンゼに向かう。
リーシュレスのアックスも、取っ手が有るアイススクリューも初めてなので、慎重に登る。
積雪が少ないので、滝がほとんど出ていて結氷状態も良く、とても楽しめました。
昼頃に大同心基部に到着。
トラバース気味に小同心クラックの取付きへ。
天気は良いが、岩には結構雪が付いていて冬壁気分が味わえた。
小同心の頭から横岳の頂上までが、意外に悪かった。
翌日はジョウゴ沢で半日、傾斜のある部分でのスクリューの設置のトレーニングなどを行い、
3時半頃に美濃戸へ着きました。
アイスクライミング、楽しいですね。

ペルーアンデス 

山野井、野田の1ヶ月間のアンデス登山の報告です。

ブランカ山群のピラミデ南西壁(5885m)。高所順応としては少々難しく、4800
mのキャンプから18時間かけ往復しました。同ルートを10数回V字スレットを作
り下降しました。
その後、ローカルバスを乗り継ぎ本来の目的地ワイワッシュ山群に入りました。
まずは未踏のプスカントゥルパ東峰南東壁(5410m) 山野井が3年前から考えて
いたラインに6月15日に取り付きました。前半は難しい岩が連続し後半は脆い岩と
シュガースノーに苦労しましたが、16日午前10時に登りきることに成功しまし
た。
ルート名 クンピールガンスウミョンガンダ
ベースキャンプを移動後、トラペシオ南壁(5653m)へ。 ここにはすでに2本の
ルートが存在しますが、空白の右に新ルートを求めました。日程の迫った23日に取
り付き、14時間後の午後4時過ぎに登り切りました。前半はそれほど難しくはありま
せんでしたが、後半はかなり危険な岩と氷を突破しなければなりませんでした。
ルート名 マジックベル

今回は日本を出る時から2つの山で新ルートを考えていましたが、理想的なラインか
ら登れ大満足な登山となりました。

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滝谷第四尾根

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塚田です。宇都宮さんと5月3日~5日、滝谷第4尾根を出合から行ってきました。想像よりも難しく、自分にとっては困難なクライミングでした。
夏では簡単なピッチが雪がついているととても悪く、Ⅱ級、Ⅲ級とは思えなかったです。
4日に少し天気が悪かったですが、全体的には安定した天候状態で、充実したクライミングができました。

<参考>
・残置はあまり多くない。ビレイ点も自分で作ること多し。
・ギアはキャメロット#1以下とエイリアン青~赤までを1セットを持っていったがキャメ#2があってもいいかも。ハーケンは軟鉄ウェーブハーケンのサイズが使えた(ロストアローの小さめサイズ?)。
・取り付きとなるスノーコルはC沢入ってすぐ右にある雪のついたコルではなく、しばらく詰め上がり、沢がS字状に屈曲をした先にC沢右俣奥壁が見えてきてから右に現れるそれ。

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北穂高/滝谷第二尾根

8日12:45駐車場-15:10白出-17:10滝谷出合い小屋
9日滝谷出合い小屋2:30-5:40第二尾根取り付き6:00-15:50一般縦走路-16:00北穂高避難小屋
10日北穂高避難小屋8:00-10:00滝谷出合い小屋-13:10駐車場

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野田氏、小杉山で滝谷へと向いました。初日の昼に新穂高温泉を発ち夕方に出会い小屋泊。
雪の安定している深夜のうちに出発し第2尾根の取り付までアプローチしました。
滝谷を始めて取り付いた私は、どうやら岩場を甘く見ていたようです。難度こそ高くは有りませんでしたが、とにかく長い。途中から疲労の蓄積も有り何ピッチか数えることもせず、ひたすらに登り続けることになってしまい、昼過ぎ遅くとも14:00には避難小屋へ入れると見込んでいたのが実際は16:00。
翌日にはクラック尾根や第一尾根辺りを取り付く予定が、私の疲労のため下山することになり、終始ラッセルしリーダーをとって頂いた野田氏にはひどく残念な思いをさせ反省するところ多々です。
ただ今回、暦の上でこそ冬期は終わっていますが、それでも吹き上がり頬を打つ雪煙。荷を軽くするための3シーズンシュラフによる震えながらの浅い眠り。また雪崩の恐怖を感じながらの沢の登下降と今まで殆ど経験したことの無いアルパインクライミングを体験させて頂きました。冬山は何よりも体力。改めて実感させられ今後の指針の一つが見えることにもなる、私としては大変に充実した山行となりました。

権現沢左俣から東稜バットレスの継続

25日美し森駐車場19;20-21:30出合小屋
26日出合小屋6:20-9:20バットレス11:10-11:30稜線分岐-11:50権現岳頂上-13:30権現沢左俣大滝-14:30左方ルンゼ大滝15:50-16:30出合小屋17:10-18:20美し森駐車場f0198376_13172285

 

野田氏、小杉山で権現沢左俣から東稜バットレスの継続と左方ルンゼの大滝を登ってきました。
ただ左俣の大滝を最初に登攀する予定が、ルンゼの分岐を間違え、まずバットレスから頂上まで
上がり、左方ルンゼの源頭から下降しつつ大滝を懸垂下降の後の登り返しです。
このところの寒暖によって雪崩は落ちきり、当日は気温が下がり冷え込んでいる好条件の中、快
適なアプローチをすることができました。そのため時間に余裕をもつことができたので左方ルン
ゼの大滝を十分な手応えを感じつつ登り、充実した1日を野田氏のパワーに引っ張られ過ごすこと
ができました。感謝です。

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八ヶ岳継続登攀

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志村です。
3月17快晴。5時ちょうどに小杉山と道の駅で合流。
5時40分美濃戸口発、鉱泉7時50分着。
野田と合流。
8時30分大同心の大滝を目指し出発。
トレースが踏まれており、9時10分着。
9時30分小杉山リードでスタート。
野田・志村同時登攀。
そのままルンゼをつめ、11時30分大同心の基部着。
「南稜ルート」は素手でも攀れそうであったが、あえてグjローブとアイゼンを
装着し、12時野田リードでスタート、2ピッチ目は志村リード。
肩で登攀終了とし、13時大同心ルンゼを下降。
大滝下14時、鉱泉14時30分「アイスキャンデー」で遊び16時下山開始。
17時30分美濃戸口着の山行でした。
山中鹿之助の名言「我に7難8苦を与えたまえ」ではないが、己の肉体に
あえてアプローチ3時間以上という負荷をかけ、冬壁と対峙し、
日帰りヘッデン下山も辞さないという想定の計画であったが、
条件の良さと、良きパートナーに恵まれたせいか、肩透かしを食らった思いの
山行でした。
日頃の行いの良さか、年寄りの虚勢かもしれないが・・・。
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明神岳2263m峰

竹内、宇都宮で明神岳に行ってきました。
2月26日
気温-19℃。抜けるような青空と痺れるような寒さの中、2263m峰西壁付近の氷を登攀。遠目には大きく見えたが登ってみれば50m1ピッチだった。が、氷質が硬く難しかった・・・。氷は硬さで全然難しさが変わる。アプローチに自転車を使ったら、坂巻温泉から往き2時間弱・帰り55分だった。これは使える!
3月2日
翌日、北海道に猛吹雪をもたらす大寒波が本州付近を通過していたらしい。気温-10℃の吹雪の中、前回登り残した西壁の氷を登攀。久々にまつ毛を凍らせるクライミングをした。少しの悪天は冬のクライミングをピリッとしたものにしてくれる。ルートは2ピッチだが氷の形状が変わっていて面白かった。
3月3日
南壁ルンゼを登りに行く。が、中間部が薄すぎる・・・。逡巡した挙句やめる。暖気の入る前の先週登っておくべきだったのは明白だが、それでも今回トライするだけでもすべきだったかと今でも胸につかえている。
温泉に入るには早すぎるので西壁側に行って易しそうなナメ滝っぽいのを登る。バーチカルアイス&雪壁&草付き交じりの4ピッチで思いのほか楽しかった。

(記 宇都宮)

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カナダ

山野井です。1ヶ月ほど妻と名古屋の熊谷さんとでカナダはバカブーとスコーミッシュで登ってきました。
前半はバカブー山群で、バンクーバーから車で2日間のドライブでゴールデンの町に行き食料調達などの準備後、翌日バカブーの駐車場から1人30キロほどの荷物を担ぎ5時間ほどかけアップルビーのキャンプ地に到着。数日間は天候不順のため短いルートを2本登りました。そしてその後目標のハウザータワーカタロニアルートに向かいました。キャンプ地から氷河を3時間ほど歩くと取りつきに行けます。カタロニアルートは1985年に登られた20ピッチの10登も無いと思われるラインです。過去に敗退のときに使ったと思われるスリングにナッツが少し見られました。途中何度かルートを見失いそうになりましたが、なんとか壁の中、2ビバークで登りきることができました。
後半はスコーミッシュです。本当はマルチもやりたかったのですが個人個人課題もありシュートルートだけ楽しみ
僕はガイドビックの写真から気になっていた、ゾンビルーフ5.13aを何とか登りきることができました。

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鹿島槍ヶ岳東尾根

友人のSさんと鹿島槍ヶ岳東尾根に行ってきました。
初日は一ノ沢の頭付近で泊まる予定が、ペースよく歩けてしまい、核心の第二岩峰を越えたところで14:30。そのまま抜けてがんばって下山してしまおうかとも考えたものの、翌日の晴天に期待して稜線上で泊まることとする。
翌日は期待どおりの無風快晴。北アルプスの大展望を眺めながらのんびりと下山。
春山を満喫してきました。
4月20日 大谷原(5:00)==一ノ沢(8:50)==第二岩峰の上の雪稜上(14:30)
4月21日 幕場5:30==北峰(6:00)==西沢経由==大谷原(10:30)
(宇都宮)

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旭日岳東稜

日時 4月2日(月)前夜入り

場所 旭日岳東稜

メンバー 塚田 野田

前日に他のパーティがラッセルをしてくれたおかげで、だいぶ時間を短縮することができました。

3:30出合小屋発 ― 6:30五段の宮取り付き ― 9:30旭日岳 ― 11:30出合小屋

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