槍ヶ岳西稜

2025.8.13(水)-14(木) 雲、霧時々晴れ

メンバー: L瀧川・会外2名

2年前のリベンジとして槍の西稜を目指すが、結果として同じく中途半端になってしまった。微妙な記録だが最近若手がしっかり記録を残しているので自分も残そうと思う。

山の日前から雨が続いていたので、滝谷の増水を考え新穂高温泉側から上高地にアプローチを変更した。装備は残置無視を目標としキャメロット6番から0.2番、ロープは60mを用意

8月13日0300、仲間達と沢渡駐車場に集合して0420のタクシーを狙うも、先日までの豪雨によりタクシーとバスの出発が遅延する。不安がよぎるも意外と早く解消し、0545上高地を出発することが出来た。

少し歩くと不穏な看板を発見、左岸が梓川の増水のため通行止めらしい、氾濫しそうな梓川を眺めながら明神側から迂回し+2キロくらいの行程を歩く。まあ片道20kの中では誤差だろう。殺生ヒュッテ泊予定だったが、近い方が良いと思い計画変更、1245槍ヶ岳山荘到着

晴れない霧により周囲はびちゃびちゃ。風も強く爆風、ヘリポート側のアプローチ経路から西面の岩の状態を確認するもびちゃびちゃ。翌日の行動方針は3つ、①岩が乾くまで粘り、時間のバックストップを含め小槍からか曾孫槍からか選択②登頂して下山③下山、今の状況が続くなら③だが、とりあえず寝た。

14日0100、雨音に目が覚める。これはもう乾かないなと思いながら二度寝、0400に起きて飯食べてテント撤収、外は濃霧、0430に岩の状態を確認するがびちゃびちゃ、半ば諦めながらメンバーに0500から行動出来るように伝える。

風があるため渇き待ちを実施、すると一瞬霧が晴れ、槍の全貌が露わになる。初めて見るわけじゃないのに心が震えた。西面の岩の状態を確認しに行く。さっきよりかなり乾いていた。

0530登攀を決意。パーティーの技量、タイムリミット、岩の状態をグルグル考えて曾孫槍から登ることにする。デカいキャメを泣く泣くアプローチザックに残置し、0545山荘を出発。0645曾孫槍基部。登るにつれ風で岩がみるみる乾いていく。これ、登れたんじゃないか?何度も小槍をうらめしく振り返りながら0930登頂。1030山荘から下山を開始する。

途中徳沢でアイスを食べたりしながら1555上高地着。

帰り道、タクシー運転手さんに聞くと繁忙期はゲートが閉鎖するまで運行しているらしく、タイムリミットは1900くらいまで大丈夫だったらしい。

3度目の正直をいつ実施するか考えながら、かつ玄で夕食食べて帰りました。

稲子岳、小川山等

過去の山行記録を読みあさっていたとき、野田さんと竹内さんの北アルプスセミパチンコの記録を見つけた。無駄に休暇の長い自分なら、夏にできるんじゃないか?と思い、すぐに竹内さんに声をかけた。過去の地震による影響を考え、目標をパチンコから剣の継続に変更し、4月からぼちぼちトレーニングを実施した。しかし、ことごとく天気に恵まれず、予定していたトレーニングを半分も消化できないまま、計画実行の日は近づいていた。

2週間前から天気図とにらめっこしていたが、線状降水帯が直撃、からの回復、からの強風で、とても厳しかった。竹内さんと電話で作戦を練ったが、最終的に転戦することにした。色々あって真剣に生きないといけないと思い、体重を12kg減らして、体力もつけたが、やむなし。

8月14日稲子岳南壁左カンテ(L竹内、瀧川)

登攀時間1.5h、先行パーティーがいなかったら1時間ぐらいで登れていた。アプローチは登山道からピンクテープをたどり岸壁基部についたら左へ。風が強く体が飛びそうだった。登攀後はにゅうを経由して帰った。

8月15日涸沢岩峰トラバース(L竹内、瀧川)

2回目の涸沢岩峰トラバース、小川神社まで突き抜けて、登山道から駐車場へ帰った。早めに終わってナナーズへ、やっぱりアルパインやりたかったねーと竹内さんと話していると、駐車場から見える岩山が無性に登りたくなった。調べてみると天狗山というらしく、しかも涸トラの開拓者様がルートを引いているらしい。行くことに決めた。

8月16日天狗山ダイレクト(L竹内、吉田、瀧川)

吉田さんも合流して天狗山ダイレクトへ、全ピッチリードさせてもらって充実した。

3日間、悪あがきできたかな。