前から登山体系を見て、行きたいと思っていた、佐梨川金山沢奥壁に植田、遠山で行ってきました。 本やネットの記録を見ても悪いとか支点を受け付けないスラブとか書いてるので、なんだかんだ直前まで天候を慎重に判断。
スラブが苦手な植田さんに大丈夫?と聞いたら 覚悟はあるよ!とか訳分からない返事が・・・。自分が行きたくて誘ったし、 行く気あるみたいだしこんなルート付き合ってくれる人もいないし何よりも2人で飲みに行く仲の良い仲間。自分も覚悟を決め行ってきました。 とにかく、ビレイ点だけはしっかりとしよう!と話し合い、ビレイ点から1ピン取れるのがかなり上になる事なども考慮しショックアブソーバーも持参。 縦ハーケンなどを多目に持ちスラブルートなのを考慮したギアを持って行きました。
初日は5時前に駐車場を出発、暗くなるまで登り残り2ピッチを残して上からの落石の危険が少ない灌木の下で灌木でセルフビレーを取ったままのビバーク。水がないので時間が長く感じる。 植田さんは隣でお祈りポーズをしている・・・。 隣からはまだ30分しか経ってないな〜とビバーク特有のセリフが聞こえてきてなんか笑えた。 途中でのミスがなければギリギリ上まで抜ける事は出来たとも思うがまぁミスはミス。次回への反省として、仕方ない授業料だろう。時間がかかってしまった要因は、支点作りとギアの受け渡し、途中のチムニー手前のピッチでの、2時間近い、2人のミスなど色々な要因があったと思います。 2人での山行は初めてだったのでミスの要因については後ほど話し合いをした。
2日目は4時出発で、オツルミズ沢を経由して、駒の小屋〜駒の湯へ下山。オツルミズ沢は4箇所程、高巻く必要のある滝があり、自分はこんなに雪渓凄いのに滝は何故出てる!と独り言を言いながらも、新潟の山の奥深さに感動を覚えていました。下山で1人で歩いていると登山道の右からガサゴソと音がしたので見るとデカイ熊・・・。奇声を発しながら歩いていると1人だけ途中で会った登山者も熊を見たから一緒に下山して欲しいとの事で3人で下山。
人気のない道、背丈を軽く超える藪、豊富な残雪と標高ではない新潟の山の 奥深さを感じながらも充実感は最高でした。
植田さんと2人きりで登りに行ったのは初めてだったが楽しく充実感のある最高の山行でした。
使用ギア。60mダブルロープ、縦ハーケン、アングルハーケン、縦横兼用ハーケン、ビレイ点用ショックアブソーバー、リンクカム緑、紫、マスターカム0番00番、スリング60、120多数を灌木に使用。その他、リングボルト、ジャンピングは使用しなかったが持参。