飛騨尾根〜奥穂高岳

久しぶりの投稿ですが、5月3日〜5日まで、岩登り、雪山の殆んど経験のない準会員の大沼君と新穂高温泉〜飛騨尾根〜奥穂高岳〜白出沢〜新穂高温泉に全装備を背負って登りに行ってきました。

去年のAbi北壁での敗退の時から、夏、冬問わずに自分自身を追い込んだ山行をして全ての底力を上げなければダメだ。と痛感していた頃に彼が準会員として来ました。言い方は悪いが話しを聞くと殆んど素人。何回か話しをしていくうちに、会話から眼の奥にある何か強さみたいなものを感じたので、彼の仕事の休みを聞き自分の行きたい場所を告げこの様なトレーニングをこなさいと駄目だと思うけど、頑張れるか?と伝えると頑張ります。行きたいです!と言う。う〜ん無帽な様にも思えるが、ビレイにしろロープワークにしろ厳しく怒鳴っても宜しくお願いします。と言う・・・。

自分もそれなら自分が行きたい場所に一緒に行けるパートナーになってもらおうと思い、今回の山行を決めました。現時点では山行を共にすると全ピッチリードで頼れるのは自分だけ。しかし自分の底力をあげるには凄く良いと思い、色々と自分の思いや考え、この様なトレーニングや山行をしよう!と伝えました。

岩壁の途中でオープンビバークをしてまた何ピッチも登るトレーニングもしよう!などと話してもハイ!頑張ります!と答える彼の視線から時間はかかるかも知れませんが貴重なアルパインクライミングのパートナーへなってくれる事への期待を感じています。

冗談と本気もこめ裏切るなよ!とも付け加え言ったところハイ!なんか笑えて憎めず、青春時代は多分全く正反対の人種な気もするが、山はそんな出会いが起こるのも楽しく不思議な感じもします。

飛騨尾根自体は何処でもピッチを切れるし支点もナチュプロで取れ残置も予想よりは少なく楽しかったです。複数パーティーが入っており大渋滞。自分達は予想通り時間がかかってしまったので途中のコルで幕営。山行全体で面倒を見れるほど偉い立場でもないし実力もないので、相当に怒鳴ってしまったが、大沼君はまた行きたい。と言ってくれ少し安心。自分自身も、もっと力をつけ余裕を持って接してあげられる人間にならないとなぁとも思います。

これからも、もっと行きたい山やクライミングをする為にも自分を高めて行きたいと思います。

なお山行時間は積雪期登攀が初めての経験の彼と行っており最後の下山では何時間も待ちました。足並みの揃った普通のパーティーには参考にならない時間だと思います。

5月3日、深山荘無料駐車場6時出発〜D尾根2500m付近で斜面を整地して幕営。14時30分

4日、6時15分取付きスタート。幕営地到着18時30分。

5日、幕営地5時40分出発〜奥穂高岳6時40分〜白出沢〜新穂高岳温泉到着13時。