城ヶ崎で登った

「自らを誇らず、外部へ顕示せず」と言う姿勢はクライマーとして素晴らしいと思う。この会のホームページをみるとあまり更新されていない。活発に提出される山行届けとは対象的に感じる。
半年に一回くらいはブログを更新したほうが健全ではないかと思うと、日登の若者衆で話していた。そんなことを言うのであれば、自分が率先して記録を書いた方が良いのではないかとも感じている。活動していることが対外的に分かれば、同じ志を持つ仲間がいくらかは増えるかも知れないし。

今年の冬のハイライトはMars 5.14aが登れたことだ。
海亀エリアにあるルーフなのだが端的に言い表すと
オールナチュラル、波の上でハンギングビレイ、回収はエイドダウン、途中でのロワーダウンは不可、ルートは12+から、それらの障壁がある。パートナーが問題になるが山野井さんが快諾してくれた。

Marsの負荷は自分には高く2トライしただけで体のパワーが吸い取られ、次の日は、体に力が入らず抜け殻のようになってしまうこともあった。トライ7日目の最終トライ、フォールしたら、ギアを撤収し帰ると約束しスタートした。前腕の張りを感じるが、慣れた手順をこなしていくと核心の一手が止まった。このチャンスを逃さないのがクライマーである。翌週は長雨が続きMarsは染み出してしまった。後になって今シーズン最後のチャンスを掴んだ事に気づいた。マスターではまた来季に。

下記の登った課題とコメント
浮山橋
スコーピオン  5.12b
頭をスタックさせる珍技ヘッドジャムを核心部で使った。

アストロドーム
モータードライブ 5.12d
日登ではアストロドームが流行っていたみたいで、自身も7日間通っていた。個人的当たりくじはモータードライブ。これまで、城ヶ崎で登った課題で1番面白かった。

ブリザード 5.12d
杉野保氏の連載DIg Itで取り上げられた前傾フィンガー
マリオネット 5.12a
天井に走った迷路のようなクラック。


あかねの浜
バランスオブパワー 5.12b
名前の通りなかなかバランシ-12bがギリギリな技量では難しいだろう。


もずがね
スカラップ 5.12d/13a
ワイドクラックはというより現代アートの彫刻をよじ登るイメージ。不動の拳より難しく感じた。

バンブー北の磯
イッカクダンサー 5.12c/d
ルーフクラックの長さで言えば城ヶ崎随一であろう。
ルーフクラックにのおもしろさに目覚めた方にオススメ。

熱川ダンサー 5.12c/d
山野井さんも言っていたが、イッカクダンサーより断然難しい。LowスタートはProjectだ。


海亀エリア

フォボス 5.12d
シンハンドのルーフクラックである。

ダイモス 5.13a
このルーフのKing Lineだ。ジャミング主体で登っていく★★★ライン。おもしろさNo.1がモータードライブならNo.2はダイモスだ。

マーズ 5.14a
吉田和正氏の遺作。Old But Goldより引用
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オールナチュラル、波の上でハンギングビレイ、回収はエイドダウン、途中でのロワーダウンは不可、それらの障壁を差し引いて余りある素晴らしい内容を、このルーフクラックは持っている。マーズが手厳しいなら、フォボス、ダイモスでも十分だ。このルーフに込められた情熱のかけらが消えてしまうほど、日本のクライミングは浅くないと思いたい。
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なみだち
タコ 5.12a
シンハンドサイズの前傾クラック。わかってしまえばそんなに難しくない。


門脇テラス
ホシナクラック 5.11d
綺麗なフィンガークラック。かかりはポジティブ。


門脇南の磯炎の導火線 2段
ルーフのフィンガークラックは難解だ。6日通って登った。